22話 愚者愚者
「頼むからこれで消滅してくれよ…」
光の柱が消える
目の前には体全体が焼き爛れ、指がいくつか焦げ落ちている憤怒の魔女がいた
「…ッ!これでも…まだ…」
「嗚呼、何故…何故…」
憤怒がギロリとこちらを睨む
「…そうか…忌々しい…」
「クソ蠍め…」
弱々しくそう呟く
「サソリ…?」
「気付いてないのか…?愚かだな…」
「…何の話?」
「教えるものか…」
「へッ!さっきの喰らったから、腹いせにそれっぽいことを喋るしかできねぇのかぁ?」
京香ちゃんが憤怒を煽る
「嗚呼…赦せない赦せない…」
憤怒は右腕をかかげるもボロボロと崩れ落ちる
「妾はここで…何も果たせず…生きたえるのか…赦せない」
「まだ貴方に死なれては困るわ」
「貴方は…大魔女なの…?」
銀河ちゃんが憤怒に投げ掛ける
「…」
憤怒は自らの胸に腕を突き刺す
「なにをしているの?!」
「妾はお前達を赦さない………魔女も…人間も…」
憤怒は自らの心臓を胸の中から引きずり出す
「お前達は道化となって…死ね」
「おい!待って!」
憤怒は自らの心臓を握り潰した
憤怒は頭から塵となって消失してた
「…なん…でしたの?」
「さぁ…でも…」
「あぁ…気持ちのいい勝利とはいかねぇが」
「俺達の勝ちだ!」
私達はハイタッチをし、勝利を分かち合う
「杏奈さんよくやってくれたわ!」
「いやみんなのお陰だよ!」
「あんな強ぇヤツに1発かましてやるなんてやるじゃねか!」
「あ…っと…」
体が思うように動かないきっとまた
「魔力切れですの?」
「そうみたい…」
「しゃーねなぁ別荘まで運んでやるよ」
「あ…りが…と…」
私はまた意識を失った
「さて戻りましょうか」
「そうだな」
京香さんが杏奈さんを背負う
「一人で運べますの?」
「あぁ問題ねぇ多少腕は痛むがな」
─スタ
何かが足をつける音がした
振り返るとそこにいたのは─
「貴方達…いったい何と戦っていたの…?!」
わたくしは目を見開いた
「誰だお前?魔法少女?」
そこにいたのは
漆黒の衣装に身を包み
深紅の目を光らせる
銀髪の魔法少女
「なんで貴方がここにいるの?!黒の…魔法少女!」




