18話 知ってる天井
「う…うーん…ここは」
二度目の光景だった
私は別荘の病室にいた
横を見ると京香ちゃんが椅子に座りすーすーと寝ていた
「また意識がなくなったのか…」
ガチャ
扉が開き、おしぼりと水をトレーに乗せて運ぶ銀河ちゃんが入ってきた
私に気付いたのか驚いた表情を浮かべ京香ちゃんを起こす
「京香さん!起きてくださいまし!」
「んぁ…なんだぁ敵かぁ…」
「寝ぼけてるんですの?杏奈さんが起きましたわ!」
「あ?…本当じゃねかぁ!」
「病室では静かにしなさい!怪我人が寝ているのよ!」
京香ちゃんがでかい声を上げそれを銀河ちゃんが注意する
私は思わずフフと笑ってしまった
「大丈夫だよ銀河ちゃん、逆に今のでめっちゃ目が覚めたよ」
「それならいいのですが…」
「つか、何でぶっ倒れてたんだよ?」
「それについては私から説明しましょう」
シロが机の上に現れる
「うぉ!誰だお前!」
「私は杏奈の使い魔のシロと申しますお見知りおきを」
「まじに使い魔を持ってるやつなんていたのか…」
京香ちゃんが唖然とする
コホンと声をあげシロが喋り出す
「気を失ってしまったのは魔力不足によるものです」
「魔力不足?」
「慣れていない魔法の運用、魔力の防御を越えるための高密度の魔法…それにより魔力が底をつき倒れたのでしょう」
魔力切れか…そういうのもあるのか
「魔力切れを起こすほどの強ぇやつがいたのかよ!だからあんなデケェ音がしたわけだ!」
「あの音がなければ気付けませんでしたものね」
それで2人は私を見つけられたのか…
不幸中の幸いなのかどうなのか
「いったいどんなやつと戦ってたんだよ」
「えっとね…」
私はあったことを話した
すると2人は目を合わせていた
「ありえるのかよ…そんなぁこと」
「無くは無いとは思います。実際、群れる魔物は多いけれどこれは…」
「何々どういうこと?」
京香ちゃんが静かに答える
「…俺たちもその魔物と戦ってたんだよ」
「えっどういうこと?!」
「杏奈さんが戦っていた魔物の特徴と一致する魔物とわたくし達も戦っていた…ということですわ」
「わたくしも、そこまで魔物に詳しい訳ではありませんが、魔物は群れる時は大きい個体が1匹小さな個体が沢山いる。みたいに群れます」
「それって…」
「あぁ大きい個体同士が群れることは基本ありえねぇんだよ」
「それに杏奈さんの話を聞くと飲み物を盗んだカラスが魔物に変化したと…」
「うん、そうだよ」
「憶測で申し訳ないのですが、もしかしたら杏奈さんとわたくし達を分断するために何者かが仕組んだ可能性がありますわ」
「その何者かつうのは、分かるのかよ」
「暴食…」
私が呟く
「なんだぁそれ」
「暴食の魔女…杏奈さんとわたくしが対峙した知性があり、人語を操る魔女ですわ」
「そんな魔女いるのかよ?!」
「ええ、その魔女自体はある魔法少女に倒されたのですが…同じような魔女が他にもいる可能性はありますわ」
暫く沈黙が流れた
「まぁ難しいことはわかんねぇけどよぉ!裏で俺達をおちょくってるやつがいるんならソイツをぶっ飛ばせばいいつうわけだよなぁ!」
京香ちゃんが沈黙を破り捨ていう
「そうですわね、こういう時あなたの楽観的な考え方は羨ましいですわ」
ふふふと銀河ちゃんが笑い、こんにゃろーと京香ちゃんがガシガシと頭を掴む
当初の目的であった親睦は深まったようだ
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「よかったのですか?あれでは成長を促したのも当然では?」
「いいのよあの情報だけで価千金だわ」
「魔法少女を殺す魔法は魔力防御のゴリ押しで防げる…これが分かれば十分よ」
黒の魔法少女はそう言い残し夜の街へ消えた




