17話 2羽目の黒鳥
ピッ
ガタン
私は自販機で飲み物を買い、みんなの元へ戻ろうとしたとき
ビュン
「あっちょっとお!」
カラスに飲み物を盗まれてしまった
「待ちなさーい!」
そのカラスを追いかけ、林の中に入っていく
「水着で林の中走らせんなぁ!ひったくりカラス!」
程なくしてカラスが木に止まり飲み物を落とす
「たっく、こ、こんな走ら、せやがって…」
息も絶え絶えに飲み物を拾う
「はぁ戻ろうと」
道を引き返そうとした時
「Aaaaaaaaaaaaaaa!」
カラスが急に叫び出す
「うるさぁ!」
あまりの声量に耳を塞ぐ
すると、カラスの体が蠢き始め、どんどん大きくなっていく
「まじかよ」
しばらくするとカラスは目が4つ足が3本の巨大な黒鳥…魔物が目の前に立ちふさがっていた
「変身!」
「ライトレイン!」
いきなり技をカラスに向かって放つ
ドドドドドド!
光がカラスに直撃する
「いきなり大ダメージなんじゃない?」
「Aaaaaaaaaaaa!」
煙の中から出てきたカラスには傷ひとつなくピンピンしていた
「嘘ぉ?!」
「Aaaaaaaaaaaa!」
カラスが私目掛けて翔んできて鋼のような羽で体当たりを繰り出す
「うごぉ?!」
物凄い勢いで吹き飛ばされる
ドガァ!
木を何本か薙ぎ倒し、岩にぶつかった
「うっぐぅ…」
「Aaaaaaaaa」
カラスが私に突っ込んでくる
「花の柱」
光の柱にカラスは包まれるも少し焦げた程度でそのまま脚で私を蹴り飛ばす
「ぐぁ!」
何故?何故あのカラスには私の魔法が効かなかったんだ?
そもそも何で普通のカラスが魔物に?
そんなことを考えている間にカラスの追撃がくる
「Aaaaaaaaaaa!」
「ライトレイン…」
翔んでくる羽に向かい魔法を放つ
それでも何枚かの羽が私に命中する
「ぐぅっあっ…」
羽…命中して来たのは魔法で撃ち漏らしたものだけだ
つまり、羽毛が硬いだからとか特別魔法を弾くような物ではない…
なら何故さっきは効かなかった?
「魔力かもしれません」
シロが語りかける
「魔力?」
「魔物は魔力の塊、貴方の魔法に使っている魔力よりも大きな魔力で防御しているのかもしれません」
魔力…そうかそれなら…!
「シロ…ありがとう!これならいけるかも!」
私の魔法はまだ分からないだけど、エネルギーの形状変化─これだけは確実だ
自分の魔法で体を鎧のように包む
名付けて
「棘の鎧!」
「Aaaaaaaa!」
またカラスが羽で体当たりをしてくる
今度は吹っ飛ばされず羽を掴む
「Aaaaaaa?!」
まだ不恰好な魔法だけどこれなら…
「直接魔法を流しこんでやるよぉ!」
「ソーングラップ!」
ザクザクザク!
棘の形をした高密度のエネルギーがカラスの羽を貫いた
「Aaaaaaaa!」
カラスは暴れるも片翼に穴が空き機動力が格段に落ちる
「悪いなぁカラス!これだけ機動力が落ちれば当てられんだよ!」
「ソーングラップ!」
もう片方の羽にも穴を開け完全に地面に叩き落とす
「決めるよ!」
私の魔法の中で一番高密度にエネルギーを貯め火力がある技…
その技に...更に…もっと…ありったけのエネルギーをため放つ
「ラブ…インパクトォ!」
ドガーン!
「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa…」
魔法を受けたカラスは跡形もなく消滅する
「はぁはぁやった…?」
ドサ
「あ…れ…」
体が急に言うことを効かなくなり倒れ込む
段々と意識が朦朧とするなか
「「あ……」」
「「あん…」」
「杏奈さん!」「杏奈!」
銀河ちゃんと京香ちゃんがこちらに向かってくることだけが分かりそのまま意識を失った




