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第46話 (動乱 2 反逆者と帝国軍 手を組んで攻めて来る)

王国歴 180年 12月

 ライラックは、Aチームはサレルノに、Bチームはマテーラに向かった


 マテーラに来ていた部隊は、王国軍と王国騎士団の混成部隊300で司令官は

王国騎士団の副団長と王国軍の准将で、お互いに挨拶をして作戦会議を始めた


「アイリーン女王陛下より お聞きしていると思うが 貴方達のサポートする事が

わたし達の仕事です」

「指揮官は恐らく男爵でしょう 副団長と准将で捕縛して かっこ良く

勝どきを上げて 兵士の士気を鼓舞して下さいね」

「右翼と左翼はライラックが殲滅します 本隊は正面から撃破して下さい」

「わたしとセレスは右翼 カレンとアリスは左翼 スタッフ使用で全て抹殺

捕虜は本隊が確保する者だけ それでは副団長 准将迎撃に行きます」


 そう話した途端に、リーナ・カレン・アリス・セレスは笑い出して

副団長と准将は、?を顔に浮かべている


「気にしなくて いいからねー」

 リーナ達は作戦会議室を出てった


 混成部隊は進軍を開始し、ライラックは所定の位置に着いて

本隊の開戦を待っていると、敵に動きが有り

 敵は左右に部隊を分けて、王国軍を3方向から挟み込んで 殲滅する様だが

ライラックは予測していたので、攻撃するタイミングを計っていた

 本隊と敵本隊が交戦、それを見ていたライラックも攻撃を始め

其々300名の敵を撃破し始める


 リーナとセレスは敵の前に立ち塞がり、敵部隊の最後尾まで聞こえる様に

ボイスウェーブを使い

「お前達 降伏するなら今だけだよ 戦闘が始まってからの降伏は

受け付けないからねー どうするー」


「うるせえ 2人だけだ ビビっているんじゃねぇ 踏みつぶせ」

 と言いながら襲って来たが、特大のウィンドカッターを2人が連発して

逃亡しない様に、敵の群れを周りから攻撃していくと、30名位まで減りになり

「お~い 口だけだったの~ 気い入れてかかってこい」

 リーナはそう言ってから、剣を抜いて飛び込んで行くが、敵は抵抗する間も無く

無力化されてしまった

ーーーアリスー 終わったかなぁー


ーーー終わりましたわ


ーーー敵本隊の後ろに回り込んで 男爵が逃げられない様にするから

ーーーフライで来てくれる


ーーーカレンと共に向かいます


ーーー待って居るよぉー

 4人が揃ってから

「わたし達が 目立つのは 不味いのよね だから敵の後衛を叩いて

王国軍が押されそうになったら 魔法で目立たない様に排除しようね」

 頷いてくれたので、後衛を排除していたら、王国軍が押して来て

男爵は形勢が不利と判断して、味方を置き去りにして逃げようとしていた


「アリス カレン 男爵の馬車破壊して足止めして わたしとセレスは

副団長と准将に 状況を知らせてくるから・・・」

 迂回して走り抜け、報告してから行動を共にして、遂に指揮していた

男爵と取り巻きを捕縛出来て、勝利の宣言をして戦いは終わった

 たが王国軍にも、かなり負傷者が出てしまい、軍属の大魔法使いでは

直しきれなかった


「みんなー 治癒魔法で負傷者を助けるから 手伝ってー」

 負傷者を1ヶ所に集めて治療し始めた時、少し離れた所に別の集団が

居る事に気が付いて

「副団長 アノ集団は何ですか?」


「降伏して来た兵士達だ」


「確認したい アレは戦闘が始まる前に 降伏をして来た者なの?」


「いいや 男爵を 捕らえた後だよ」


 盛大なため息をついた後、念話で

ーーーみんなー 集まって

 治療を途中にして、集まって来て

「副団長 アノ者達は反逆者として 処理します」

「みんなー 邪魔されない様に 見張っていて」


 そう言うと、手だけ向けてウィンドカッターを連発して、撃つのを止めた時

30名程いた敵兵は、全員死んでいた


 驚いた副団長と准将は、口々にリーナを非難し始めたが、リーナは大声で


「ライラックは女王陛下より 反乱軍を始末する許可書を頂いていますので

それに基づいて行動しました」

「始末する条件は 王国民に危害を加えた者」

「この反乱軍はブリストルの 3つの村の村人を 全員殺していた」

「この時の情報は 本部ギルマス及びアイリーン女王陛下に 報告して有るよ」

「戦う前に投降した者は 王都に連行し判断をして貰います」


「それと 副団長 准将 兵士に負傷者が居るでしょ 早く治癒して王都に

戻りましょう」


 リーナはこの問題について、何も言わせない雰囲気を出して、黙らせてから

負傷者の治療に行ってしまった

 全て治療が終わり

「副団長 准将 全て討伐して終わりました これよりライラックは

サレルノ戦線に 向かいます」


「協力ありがとう アイリーン女王陛下を頼む」


「お前達は強いな 将軍が一目置く訳だ 死ぬなよ」

 准将は笑って言っていた


ーーーみんなー フライで行くよー

 と念話で指示して、討伐軍の目の前でサレルノに飛んで行き

それを見ていた2人は


「副団長 大魔法使いって 空を飛べるのですか?」


「いいや 聞いた事は無い 俺も初めて見たよ」

「先程の 処刑の時もウィンドカッターを 無詠唱で連発していたし

治癒魔法で直していた時も 魔力切れの兆候はなかったな」

「ライラックは きちんと筋を通して仕事をする 冒険者かぁ」

 2人は飛び去った方向を見ていた

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 リーナ達が副師団長や准将と作戦会議をしていた頃

Aグループはサレルノで、近衛師団長と騎士団長、将軍に女王陛下を交えて

作戦会議を開いていた

 先王夫妻が入室して来て、ミシェルは緊張してしまい

カズトに、念話でお願いをしてきた

ーーーカズト Aチームのリーダーして 交渉を全て任せて良かと?


 余程焦っていたのか、リズやBチームにも、筒抜けになっている事に

気が付いていなかった


ーーーミシェルは サブリーダーの補佐も 務めているよな

ーーー前はリーダーしてパーティを率いていたのに 何故なんだ?


ーーーアイリーン陛下がリズの時やったら 話せるけど 偉い人がこれだけ

ーーーいらっしゃると 話す事が出来ん・・・

 うるうるした目で、カズトを見つめている


ーーー解ったよ 俺が受け答えするな


ーーーありがとう


ーーーミシェル 個別念話でなくて クループ念話ですわよ

 殿下に言われたとたんに 真っ赤になり泡を吹いて気絶してしまう

 ミシェルは、今まで弱みを見せた事は、バラのカオリの時を含めても

一度も無かった


 引っくり返ったミシェルを見て、カズト達3人は慌てて介抱を始めて

ーーーBチーム ごめん まさか聞かれているとは 思わなかった

ーーーミシェルは 今 気絶している 余程恥ずかしかったのだろう

ーーーリズ 将軍に超越者の説明しといてくれ


ーーーわかりましたわ ミシェルが気が付くまでに 将軍に説明します

ーーーカズトが Aチームリーダーとして 扱いますわね


 リズはカズトを見て微笑んでから

「アイザック ボルトン これから話す事は 他言無用の話しに成ります

此処に居る全員 その内容について熟知しております」

「ボルトン将軍 自分の名前に誓って 秘匿すると約束出来ますか?」


 将軍は考え込んで

ーーー此処に居る全員知っていると 話ししているし 軍関係者では

ーーー俺は まだ知らされていない事だな

ーーー陛下が このタイミングで この話しをして来た事は

ーーー内乱制圧に 必要な事なのだろう

 跪いて臣下の礼をして

「自分の名前と名誉にかけて 秘匿する事を お約束致します」

 アイリーン陛下は超越者について説明、ボルトン将軍はミシェルが

何故引っくり返った、経緯(いきさつ)を理解出来たが・・・

まだ半信半疑で有った


 ミシェルも気がついたけれど、余程恥ずかしかったのか、隅っこのイスに

チョコンと座って俯いている


 作戦会議で、陛下から反乱軍の状況報告がされて、チェスハントからは

帝国兵が主で、クロトーネは貴族の私兵と離反した王国軍との事

 また帝国の大将は副官2人を連れていて、子爵は側近2人を伴っていて

先にチェスハントの帝国兵部隊と、合流していた

 最後にエアフルトを、領地にしている辺境伯の兵士は、金で集めた私兵で

王都から遠いので、サレルノに到着するのは、後10日以上掛かると


陛下より報告が有り、どう対応するか話し合いが始まった


「俺は最初に 帝国兵のグループと 後ろから来る私兵と王国軍を分断する」

「アイリーン陛下は 帝国兵3200と戦う事になるが 敵の大将も居るから

捕縛出来れば かっこが付くぞ」

「ライラックは 私兵と裏切った王国軍と交戦をする

それで 司令官以外は全て抹殺するが いいよな?」


「王国軍の兵士も 殲滅してしまうのか?」


 アイザック・ボルトン将軍が聞いて来たが


「4人しか居ないから 最初に降伏勧告して 降伏してくれれば

捕虜として対処するが 1度でも剣を交えた場合 投降しても全員殺すよ」


 アイリーン陛下が経緯を説明し始め

「ボルトン将軍 ライラックには この内乱期間中 証拠が有る場合

抹殺する許可を与えています」

「此方に進軍して来る2つの反乱軍は 村人を殺しています」

「辺境伯の罪は 帝国兵の密入国 大麻種子の密輸を黙認 集めた私兵は

反乱ですから・・・」


「陛下 証拠を掴んでいらっしゃるのですね」


「そうですよ ライラックからは メールバードでギルマスに報告していて

王宮にも その報告が来ております」


「解りました ライラックの行動は 裏付けが取られているのか

王国軍は邪魔にならない様に戦う 敵の数は多いが 蹴散らしてくれるわ」

 ガハハと笑いながら言うと


「アイザック ボルトン将軍 ありがとう」


ーーー驚いた 臣下の俺に 謝辞をされるとは

ーーー本当に 誠実なお方だ


 ライラックAチームの作戦を、カズトは説明を始めた

「まず 街道の両側が崖になっている所を アースウォールで街道を塞いで

クロトーネからの反乱軍が 帝国軍と合流させない様にします」

「陛下の情報で 貴族はいないとの事なので 直ぐに殲滅すれば

王国軍が帝国軍を制圧した後 少しの間休息が取れるはずだ」


「帝国軍を王国軍が殲滅したのを確認後 アースウォールを取り除いて

辺境伯軍を陛下の前に向かわせる」

「ライラックは敵部隊の後方から叩いて 最後は陛下が側近を排除して

辺境伯を捕縛する」

「但し 陛下の王国軍が 帝国軍を撃破しているのが条件だ この頃には

Bチームも合流しているから もし 撃破していない時 辺境伯軍は

ライラックが殲滅しとくよ」


 少し間を置いてから

「陛下 帝国軍と辺境伯軍を撃破して 両師団と王国軍の前で 

アイリーン エクルストン此処に有りって 見せ場作って見栄を張れ」

「俺達ライラックは 共和国でも 見栄張り捲くって居るからな」


「こんな感じかな 負けるとは思えないしな」


 カズトの作戦を聞いていた将軍は

「お前は良く判っているな 俺の右腕に欲しい 王立近衛師団や

王立騎士団が ライラックを引き入れたくなる気持ち 良く分るわ」

 豪快に笑っていた


 念話でカズトは

ーーーリズ 捕縛又は討ち取る事は 見せ場だからな

ーーー剣姫の2つ名を持っている以上 目一杯かっこをつけて 勝て

ーーー今後の治世が 凄く楽になるはず だから 死ぬ気で見栄張れ

ーーーリーナ そうゆう事だから さっさと終わらせろ 待っているぜ

 カズトは笑っていた


 今回の内乱の始まりは、マッドタートル商会を潰す為、隠密裏に行動して

確実に証拠を得ようとし、慎重に内偵していたのが、裏目に出てしまっていた

 内乱に対応する時間が足りなくなり、貴族に動員依頼したが間に合わなく

王国軍の移動も、国境の部隊は動かす事は無理なので

結局王都の周りに駐屯していた部隊しか、集められなかった


 ホーネット伯爵とキャメロン男爵が連名で、ライラック印の

高級クラスの剣30本、中級クラスの剣50本を王宮に寄贈

更にクーベルタン商会とライラック商会から、大量に糧食が届けられたと

アイリーン殿下から報告が有った


「反対勢力が全軍揃っていたら ライラックが表立って戦っても

王国軍の戦死者は かなりの数になるでしょう」

「カズト アースウッドは 帝国軍3200と戦える様に 作戦を

立ててくれました」

「わたくしは 部下が失われる事は 自分が未熟の結果だと思います

我が方は4000 だから死なない様に戦って 勝利の美酒を飲みましょう」


 作戦会議が終わり、先王夫妻は安全を考慮してサレルノに戻っていた

「驚いたよ 9200の敵だと 王国軍は蹴散らされて 王城は陥落

これが普通に考えられる事態なのに」

「カズト アースウッドの考えは 王国軍が勝てる様に考えた作戦だな」

「ミシェル フラゴナール が気絶した時 リズを含めて念話していたのだろう」

「チーム分けして戦って リーナ側が負ける事は無いと して アイリーンと

話ししている」 

「カズトは アイリーンや騎士団と王国軍が全面で戦って 撃破せよと鼓舞し

話しの節々にライラックは 裏方に徹しようとしている」


「貴方 内乱が終わりましたら ライラックに何か報償を

考えないといけませんわ」

 先王はこめかみに手を当てて

「ライラックは 爵位や領地は受け取らないのだ そして王立近衛師団と

王立騎士団に士官候補としても ダメでなー」


「そうでしたわね 冒険者の為の施策を新たにするとかが

良いかも しれませんわね」


「だがな ライラックは現場に出て 人助けするのを目標としているから

冒険者は絶対に止めないだろう・・・」


「貴方 ライラックの子供達は 全員冒険者でしたわよね それもSランク

士官の道 冒険者の道 貴族と婚姻を結ぶ道」

「ライラックは どうゆう訳か 子供達にライラックの戦い方を 教えて

いない様ですわね」


「その理由を アイリーンに問うても秘密として 話ししてくれないだろう

ライラックの子供達とSランク冒険者か 考えてみよう」


 翌日 Aチームはクロトーネ方面に向かい、王国軍はサレルノに陣を築いて

迎え撃つ用意は出来ていた

 その頃Aチームは計画していた場所で、物陰に隠れて覗いていると

大将と子爵を先頭に帝国兵が通過して行った


 リズに個別念話で

ーーー帝国軍は予想した通りに 通過していったよ これから街道を塞ぐな


ーーー情報 ありがとう


 アースロックとアースウォールで完全に塞いで、街道の真ん中で野営し

2日の昼近くになり、やっとその姿を見えたのだが、5000人の大部隊の為

予定より遅く到着した

 直ぐに念話で

ーーーリズ やっと来たよ これから殲滅するので 念話は出来ないと思う


ーーー分かりましたわ こちらも帝国軍と対峙しています 開戦に成りますわ


ーーーがんばれ

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 念話をして戦う用意を始めていたら、Bチームが空からやって来て

「お待たせー 向こうは全て終わったよぉー」


「ご苦労さん リーナにリーダーを返すな 敵は約5000

一気に殲滅しようと思うが どうだ?」


「カズトの案で行く ミシェル活躍を期待しているからねー よ ろ し く」

「アルフ 敵が逃げない様にしてくれる 逃がすと盗賊になって 村人が殺される

可能性が有るの」

「それと ファイヤーボールでなくて ウィンドカッターで倒して 理由は

ギルドカードか身分証明する物を 回収しといた方が良いと 勘がするのよね」


「勘に従うて 言う通りにするよ」


「ミシェルの言う通り わたしも それがええと思います リーナの言う通り

何か引っ掛かるさかいにね」


 リーナは前に進み、ボイスウェーブで降伏勧告をしたが

魔法と矢を撃ってきたので討伐を開始、敵の数は多かったがウィンドカッター

1回撃つと10人~20人を倒していた

 ベビーメイル装備の騎士だと、普通のウィンドカッターだと

切り刻めないのだが、ライラックの魔法の威力は、最低20倍は有る

それでも5000人は多かった


「ミシェル カレン カズト わたしについて来て 纏まって飛び込んで

陣形を崩すよ セレス サラ アリス アルフ フライを使って上から倒して」

 周りからの攻撃と、中に入った事で陣形は崩れて雪崩のごとく、瓦解して

敵勢力は20名程に減っていた

 ライラックは全員が鑑定していて

「わたしが ライラックのリーダー リーナだよ お前が部隊の統率者だな

そっちの2人は補佐か」

「みんなー 其処の3人以外は 処分して」

 リーナは3人の脚を蹴り飛ばして、動けなくしている間に

残って居た敵兵は全て死んでいた

「大穴掘って 遺体を鑑定 身分証明 ギルドカード お金のみ回収して

大穴にフライムーブで放り込んで」

「後は 魔物と同じ方法でね 臭いし嫌な仕事だけど お願いします」


 1日掛かったけれど全て確認をして、火葬し埋めて終わり瀕死の3人を

死なない程度に、回復魔法をかけてから敵の荷車に乗せて

封鎖を破壊してサレルノに向かった

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 少し時は戻り、帝国軍は野営をして後続の到着を待つ間、兵士の英気を

養っている様で、アイリーンは鴉に偵察をさせていた

 その結果帝国軍は、糧食等の物資がかなり不足しているとの事


ーーーそうでしたか 3200の兵力で攻めて来たのは 食料不足でしたか

ーーーライラックの時も 空腹だと力が出ない 同じですわね それなら・・・


 2日程、睨み合いしていた時、リーナから5000の敵部隊を

殲滅して、後かたずけが終わり、3人捕虜を連れて行くと念話で連絡が有った


 作戦会議を開いて、いくつかの迎撃パターンを考えて、ライラックが

後続の5000の部隊を殲滅したので、明朝攻撃を仕掛けると宣言する

 アイリーン陛下は、ライラックの装いにし帯刀していた

 

 アイリーン陛下は、敵の展開の仕方と勘を働かして、ボルトン将軍に

指示をして、王国軍も展開を始めていた

 帝国軍は重騎士50名を先頭にして、我が軍の真ん中に楔を打ち込み

態勢を崩す作戦のようだった


「ボルトン将軍 パターンB 敵と交戦すると見せかけて 接触する寸前に

隊を2つに分けて包み込む様にして 後方に回り込み後ろから攻撃して下さい」

「近衛師団と騎士団は 重騎士50名の部隊をくい止めてください

わたくしも 戦いに出ます その中に帝国の大将が居ると思うので」

「重騎士1に対して 3人1組で戦う事 訓練で鞭攻撃を受けていたから

理由は分っていますわよね」

「闘技場の試合は 正々堂々と1対1で 戦って勝つ事が 栄誉の極みですが

この戦いは戦争です」

「敵を倒して 自分は生き残る事を考えなさい 功績を上げようとして

1人飛び出して 数名を倒しても自分も倒されては 意味がないのです」

「王国軍 騎士団 近衛師団 貴方達を1人前にするのに どれだけ大変か

わたくしにとって 大事な王国民です」

「怪我は全て治癒魔法で直せますが 死人は生き返る事は有りません

気を引き締めて 勝利しましょう」

 

 アイリーン陛下は全軍の前で


「わたくしは一騎打ちで 敵の大将を打ち取ります この戦いだけは

王国軍だけで 勝利を取りに行きます」

「みなさんの力を わたくしに 貸して下さい」

 アイリーン陛下は、降伏勧告をボイスウェーブで伝えたけれど

拒絶して開戦となる

 時の声を上げて、戦いは始まった


 帝国軍の大将はやはり武人だからか、重騎士の中にいて戦おうとしていて

子爵は野営地から状況を見ていた

 大将も子爵も、後続に5000人の部隊が控えていると、信じ切っていたので

最後は力押しで蹂躙出来ると、舐めて行動していた

 重騎士は弓矢の攻撃や、ファイヤーボール・ウィンドカッターが効きにくいから

サンダーボルトを連続して落として、動きを鈍くしてから騎士団と近衛師団は

切り込んで倒していき

 王国軍も帝国軍の後方に回り込み態勢を整えて、帝国軍と奮戦している


 リーナ達は、帝国軍の後方に至る街道の近くに着いた時、敵の見張りが

複数居るのが見えたので

「アルフ 見張りを殺(や)って」

 全て倒して、静かに進んで様子を見ていると


 王国軍は優勢に戦っていて問題無さそう、敵の野営地に子爵と

10名程の護衛がいたが、危機意識も警戒心も無く、油断しきっていた


「お腹空いたよねー 子爵とっ捕まえて 糧食食べてしまわない?」

 みんなが返事する前に、カズトのお腹が返事していた

「相変わらず カズトは口で無く お腹で返事するなー」


「サラ 虐めちゃだめー 本人気にしているから」


「しまらないわね さっさと捕縛して 食事にするわよ」

 そう言うとアリスは、野営地に向かって魔法を放ち、剣士が簡単に制圧

子爵は逃げられない様にしてから、敵の糧食で料理を始めていた

 糧食と子爵の持ち込んだ食材を全て使って、煮込み料理を

大鍋で5つ作り観戦しながら食べ始めていた


「帝国のパンは 美味しくないねー」


 とか言いながらも、全員残さずに食べてしまい、リーナは大きなゲップを

していた


 アイリーン陛下は、遠くの敵の野営地で、食事をしているライラックを見て

ーーー鎮圧成功したから来たのね 遠目だけど あれだけ食べているとは

ーーーフフッ 敵の食料全部 食べてしまうみたいね~

ーーーリーナ達聞こえる 感覚と経験を共有をして 全員でね

 ライラックは子爵のデザートのお菓子を食べながら、直ぐに念話で共有し

見聞きし始めていた


 重騎士の中には鞭持ちも居たが、近衛師団と騎士団は対処方法も

訓練していたので、圧倒して行った

 全て倒して、アイリーン陛下は、遂に敵大将と対面して

「わたくしは アイリーン エクルストン 勝負しなさい」


 アイリーン陛下を、いやらしい目で嘗め回す様に見てから

「フン お前いい女だな 捕虜にして 性奴隷として遊んでやるか・・・」


 ライラック全員共有していたから、思わず冷や汗と鳥肌が立っていた

《気持ち悪~》 

「みんなー 我慢して リズの見せ場だから・・・」

 鑑定して見ると、大将は剣紳50で、サブスキルは無し、普通のリズなら

問題無いレベルなのだが・・・


 アイリーンから打ち込んで、戦いが始まると、余りにも動きが鈍く

勘の働かない自分自身に、呆れていた


ーーーリーナ達が ポンコツって言っていた意味 分かりますわ

ーーー共有しているから これ以上無様を見せる訳には いかないわ

 大将の攻撃を受け流しながら、鋭く切り込んで行くと、やっと腕ごと剣を

叩き切った


 アイリーンは剣を喉に突きつけて

「負けを認めますか?」


「俺は降伏はしない 殺せ」

 帝国大将は、憎しみの顔をして即答して来た


「そうですか」

 それだけ言うと、間髪置かずにアイリーンは、大将の首を刎ねて

「アイリーン エクルストンが 大将を討ち取った~」

 ボイスウェーブで高らかに宣言すると、王国軍は歓声を上げて

《帝国兵を殺せ~》と兵士は雄たけびを上げて、帝国兵に襲い掛かって行くと

包囲の弱い所から、逃げ始めていた


 念話でリズとコンタクトして

ーーーリズー 逃亡しようとしている 帝国兵どうする 手伝おうか?


ーーー兵士の命が無駄に失われる必要 もう有りません お願いするわ


ーーーわかったー 始末するねー


 ライラックは、敗走する帝国兵の先回りをして、行く手を阻んで

リーナはボイスウェーブを使い

「帝国兵 逃げられると思っていたのかー 侵略戦争を仕掛けて来たのだから

お前達は その責任を取って 此処で死ね」

 そう言うとライラックは攻撃を始めて、300人程居た敵兵はあっけなく

倒して終わった


 アイリーン陛下の元に戻り

「陛下 負傷者を1ヶ所に集めてー 治療しますからね」

 部下に命令して集めてくれたので、エクストラヒールも使い治癒して行き

その間に怪我をしていない兵士に、帝国兵の身分証明を回収させていた

 被害は戦死者0、怪我人は約1200名で重症者は、800名程だったが

ライラック9人の魔力は底抜けだから、全員完治してしまった


 主だった者が集まり作戦会議を開いて、被害状況を報告した後

「これより 辺境伯討伐会議をします ライラックの方々は全員いますので

忌憚なき意見を出して下さい」


「陛下は アースウッド殿が前に話していた作戦を 取るつもりですか?」

「陛下 何故ライラックに命令をしないのですか?」

 とアイザック・ボルトンが聞いて来て


「ライラックはSランクの冒険者です 冒険者に対して命令する事は

誰も出来ません ギルドからの依頼を受けない自由も持っています」

「将軍 冒険者保護法を知っていますよね」


「陛下知っていますが それが関係あるのですか」


「冒険者保護法は もともとライラックを 守るための法律ですわ」

 法律の成立過程と罰則を説明すると、将軍は納得し

「アースウッド殿の作戦に合わせて 王国軍を動かす 冒険者は

独自に動いてもらい 勝利を目指すとしよう」


「王国軍を見たら 辺境伯は逃げるわね 辺境軍が逃走しようとしたら

逃げ道を塞いで貰いたい」

「一見 少ない様に見せて こちら側に深く侵入させてから 叩きましょう」


「アイリーン陛下には もう一回 見栄を張って貰いましょ」

 リーナは笑って言う

 陛下より後2日で王国軍と接触との事なので、今夜兵士にはたっぷり食べて

英気をやしなって貰う事にした

 翌日王国軍は、敵に見えない場所に移動して、隠れて静かにしてもらい

ライラックは追い込む為、クロトーネ方面に行って森の中から様子を見ていた

 予定通りに、辺境伯を先頭に私兵と、雇われた兵士が約1000名が

通過して行き

 リーナは念話で、アイリーン殿下に連絡をして、やり過ごしてから

気づかれない様に付いて行った

 遂に辺境伯軍は王国軍と後1時間の所に来た時、斥候からの報告で

待ち合わせる場所に誰もいなかったと、報告を受けて辺境伯は考え

帝国軍と子爵軍は撃破されたと思い、転進ししようとしたが遅かった


 ライラックはファイヤーボールで威嚇していくと、結局前進し始めたが

隊列は崩れたままで、王国軍の前を通り過ぎて行った

 王立近衛師団と王立騎士団の陣地が見える所まで、辺境伯軍は

追い立てられて来たが、兵士達の戦意は完全に無くなっており

 退路には予定通り王国軍が塞いでしまい、逃げる事が不可能になっていた


 それを見てからアイリーン陛下は、前に進み出てボイスウェーブで

「辺境伯に雇われた兵士達 武器を捨て投降したならば 罪に問わない

但し 剣を交えた後での投降する事は 認めない」

「投降する者は 右方向にいるマントを羽織って居る8人の所に行き

武器を捨てて指示された場所で座って待て」

「あの者は冒険者のライラックだから お前達危害を加えようとしたら

瞬殺されるぞ 10分猶予を与える その後は反乱軍として討伐する」


 陛下が言い終えた途端に、辺境伯軍からゾロゾロとライラックの方に

動き出し、それを見ていた辺境伯は

「おい 何処に行く 命令だ戻れ」

 それを聞いた者達が一斉に

「護衛の任務だから 請け負った なのになんだ 反乱軍だと 話しが違う」


「おら達も護衛で仕事受けただ 反逆者になったら 村の皆に申し訳ねぇだ」

 口々にそう言うと、ライラックに向かって歩いて行った

 ライラックの前で1人ずつ武器を置かせて、スピリチュアルで調べていた

200名位居た中には、問題の有る者は見当たらなかった


 リーナはボイスウェーブで、全員に良く聞こえる様に

「投降した者は 殺される事は無い 王都で尋問はされるはずだから 一緒に

王都に行って貰うよ 此処での待遇は 王国兵と同じだと思っていてね」


 リズにその事を念話で報告すると、リズからその者達の保護を依頼してきたので

リーナは、護衛依頼になると言うと、依頼すると言う話しになってしまった


「みんなー リズと冗談半分で念話していたら 投降者の護衛依頼に

なっちゃったー」


 《あははっ~》検査の終わった投降者を座らせて、まったりとしていたら

遂に王国軍と辺境伯軍が、戦い始めたが800名程に減っていたうえに

寄せ集めの兵士で、訓練されて居なかったから、近衛師団と騎士団だけで

制圧されてしまう


「辺境伯 投降しますか」

 リーナ達は、視力を強化して鑑定すると剣術30だけ、リズなら

素手で勝てるわ


「ふん 投降する訳が無いだろう」

 切りかかって来たが、アイリーン陛下は剣を捨て、間合いを一気に詰めて

足払いで倒して、死なない程度に鳩尾に突きを入れて気絶させた

「辺境伯を討ち取った」

 ボイスウェーブで高らかに宣言して、内乱は全て終わりになった

 

 王国軍は逃げようとしていた敵兵を討ち取るだけで、被害はなく

結局辺境伯軍で、投降していた約200名以外は、全て死んでしまう

2日此処に野営して、遺体から必要な物を回収して、火葬にして埋め

 トラブルを避ける為、投降者はライラックの傍に居て貰い話しを

しているうちにライラックと仲良くなって、お互い親睦を深めていた

 捕虜は数名しか居ないので、一つの荷車に放り込んで、陛下の馬車の後ろに

して王都までの道中、反逆者として見せしめで、晒していた

 それ程アイリーン陛下の怒りが強かったのだろう


 王族の馬車に、王立近衛師団と騎士団の団長を呼び

道中色々な意見交換していた

 ヨハンより、是非教えて貰いたいとの事で

「陛下 他の反乱者には厳しい態度を 示されていましたのに 何故

辺境伯軍の投降者には 罪を問わないのですか?」


「確かに 貴方達には腑に落ちないわね それは辺境伯軍は私兵と募集した者の

構成の軍で 彼らは村人を殺していないからよ」

「殆どは 護衛依頼として受けた 冒険者と農民警護団なのよ わたくしも

どちらの立場でも 仕事していましたから どうゆう物か知っておりますわ」

「それと ライラックは投降して来た者を全て 人物チェックする魔法で

検査していますのよ」


「失礼ですが 陛下もその魔法を使えるのですか?」


「ええ 使えます わたくしとライラックは 能力的には同一ですわ

ただ わたくしは子育てと 国政で鍛錬が疎かになっていますので

リーナ達に言わすと ポンコツだそうです」


「陛下はそれでも 1対1で戦って勝利をされていますので

ポンコツでは ないのでは?」


「貴方達にはそう見えましたのね 此処だけの話 動きは鈍いし

勘は働かなかった 帝国の大将は剣紳50で 経験とスキルの差で勝てたのよ」


 フリッツは、敵のスキルを言って50って何なのか気になり

「陛下は 相手のスキルを読めるのですか?」


 アイリーンは少し考えてから

「貴方達は超越者を知っていますから 良いでしょう わたくしとライラックは

相手のスキルを見る事が出来ます」

「先程の大将の剣紳50の意味は スキルは剣紳で熟練度50 そして熟練度は

どの程度スキルを使いこなしているか の判断に使っているのよ」

「大体70を超えると 使いこなして戦っていると言われるわ 貴方達のも

見る気になれば 見えますよ」


 ヨハンは、スキルには法則が有る様に思えて

「陛下は誠実に仕事を とのお話しを良くされますが 鍛錬も良くすると

熟練度も上がるのですか?」


 この質問に流石に考え込んでしまい

「この質問に答えて良いかどうか リーナに確認します」

 リーナに緊急の用件との事で、クループ念話で経緯を念話すると


ーーー昇華には触れないで 鍛錬すると熟練度は上がる可能性が有ると

ーーー説明なら 大丈夫だと思うよー

ーーーわたし達の鍛錬方法を 取らない限り +にはまず昇華しないよー


ーーーそれとライラックに 帝国に派遣する特使の 護衛依頼を出したいと

ーーー思いますが 受けて貰えないでしょうか?」


ーーーリズー 今直ぐには答えるの 無理ー


ーーー解っておりますわ 先にお耳に 入れただけですので 勿論断っても

ーーー良い 依頼ですから


ーーーうん 判ったよー


「打合せが済みましたので 先程の質問にお答えしますわね

ヨハンの言う通り 鍛錬すると強くなるのは 貴方達も経験しているでしょう」

「武術は常に鍛錬しないと わたくしの様に 腕は落ちるし勘が鈍ります

熟練度はその結果で 少し上がるかもしれませんわね」


「陛下 日々精進をする事ですか」


「そうですよ 部下を鍛えて貴方達も鍛錬する この一言になりますわ」

「話しは変わりますが 帝国に侵略についての賠償問題で、特使の派遣を

予定しています」

「今は案だけですので 今後変更の可能性は多々有りますが 護衛騎士として

貴方達2人と ライラックに依頼を 出そうかと思いますが・・・」

 

「陛下 何故わたし達を 指名しようと考えたのですか」


「簡単な事ですわ 自分の目で他国を見る事は 良い経験になりますわ」


 陛下は腹心と今後の事を色々と話ししながら、10日で王都について

 投降者と罪人は、王城が受け入れて、ギルドマスターが真贋水晶を持参して

登城する予定になった

 当然ライラックも、立ち会いする様に依頼されて、ギルマスと投降者の

真贋チェックを、前にした方法で行い、誰も嘘はついていなくて

全員釈放されて終わる

 陛下はキャメロン男爵に王都に参上して、ホーネット伯爵家に逗留する様に命じ

今回の内乱平定で2家は叙勲の対象だと、伯爵には知らせておいた


 リーナ邸に大量の食料を持ち込み、メイド長に渡して料理の用意を依頼してから

リーナ達は風呂に入るとの事で、カズトは管理人の風呂場に行こうとしていた

 それを見ていたリーナは、カズトがAチームリーダーを担って

陛下や騎士団と交渉し、更に子爵軍5000と戦ったので、労(ねぎら)おうとして


「カズトが共用風呂に行こうとしているよー 夫婦なのだから

わたし達と一緒に入るのって みんな まだ躊躇(ためら)う?」

《そんな事無い いいよ》等と賛成してくれたのだが


 聞いていたカズトは大慌てで

「リーナー 俺に恥を掻かせて 悶え死にさせたいのかぁ~」

「確かにお前達を 抱きたい欲望は有るよ 子供達が有る程度進む方向が

定まったら 子作りをしたいと思うが・・・」

「今 一緒にお風呂に入ったら 理性の箍(たが)が外れて 襲ってしまう

それで情けない事に 嫁さん達に再起不能にされて トラウマになると思う」

「リーナ 俺がボコられた未来を 勘で予測してみてくれ」


 暫く黙想してから、全員項垂(うなだ)れていた

「カズトが勃起不全になり 子作りが不可能になる未来を予測しました」

《ごめんなさい》とカズトに謝っていると、カズトは

「そうゆう事だから 俺は共用の風呂に行くな」

と言いながら行ってしまった


 風呂に入って天井を見ながら

ーーーびっくりしたな でも次の子作りは 何時になるか考えておくか・・・


 女子風呂では、大人しく湯船に浸かって

「がさつなわたしは 考え無しにカズトに失礼な事した 大雑把な性格が

恨めしいよー」


「全員でした事ですから 後で謝りましょう 誠実に謝れば許してくれますわ」


 夕食の時リーナ達はカズトに、誠心誠意謝ると、カズトは謝罪を受け入れてから

「リーナからの話しは 俺を認めてくれたから 嬉しかった・・・」

「でもな ライラック正装は かなり薄くて露出度が高い 全員正装して

常に見ていても 今まで意識した事は無いよな」

「明るい風呂場で 混浴等したら お互い経験として記憶に残る 絶対にな

正装している姿に 裸体を思い出してしまう可能性を みんな考えてくれ」

「俺達は冒険者 色ボケになると 一瞬の隙が命取りになる

こうゆう可能性も有りうる・・・」

 アルフはボソっと何時もの様に

「色ボケ ライラック 魔物に 齧(かじ)られ 泣いていた」


「俺はまた 齧られるのは 真っ平だからな」


「カズトが言う 知ってはいけない知識なのかな 子作りと戯れでは

経験に差が出る 娼館で遊ぶのと同じか・・・」


「みなさん 冒険者は良く娼館を利用している者も 多いですわね

何故ライラックは 性で戯れる事もダメなのでしょう?」


「思うに 俺達の力は桁外れに強いし スキルの秘密も有るから 無意識に

勘を働かせて行動を規制しているのだと思う」

「ライラックは祝いの宴で飲む時 リーナ邸か個室でしか飲まないよな

アライアンスの打ち上げで飲む時は 泥酔した事が無い」

「リーナ 臆病なくらい慎重に これは生活態度についても 言えるのだろう」


「カズトの言う通りだねー だらしない事をして 口を滑らせたら

元も子もない」

「この話しは これでお終いねー」


 カズトは思い出したように

「リーナ リズから特使の護衛依頼の話しも出ていたし 依頼の報償金も

国選依頼になっているし だから鍛錬をして過ごさないか」


「ええでんな 長い間仕事していて 身体は鈍っとると思うさかいに」


「うちからの提案有ります 調査依頼で2つのチームに分かれて 敵を

倒していったのを 模擬戦にも取り入れたら おもろいのであらへん?」


「面白そう 陣地を 作って 勘を 働かせ 戦う 熱く なりそう」


「アリス セレス サラ 忘れていない 強化移動を更に強化する事を」

 リーナに言われて、3人は思い出して口々に《そうだった》と言ってから

「お願いします」

 と言い、頭を下げていた


 実際強化移動の縦方向は、アルフのみ使っているから 

「アルフー 3人の指導は任せても良いかなー」

 もちろんと言ってくれたので

「アルフが覚える時 骨折した時 ヒールはわたし達がしていたけど

今回は自己ヒールで 直してもらおうと思うの」

「これはね 大物魔物の討伐依頼で 遅れを取ると思わないけど

怪我する可能性は 有るよね」

「つまり 戦いながら怪我した場合 痛みに耐えながら対処出来るかの

訓練も兼ねてみたいの」


「面白い考えですわね 練習の時 アルフは沢山骨折していましたから

リーナの試み わたくしは賛成ですわ」


「アリス 誰が一番先に 完全な強化移動を覚えられるか 競争せぇへん?」


「うちも 参加するでぇ」


「良いでしょう サラ セレス 受けますわ」

 午前中は全員で基礎訓練のみ行い、身体を温めてから3人は訓練を始め

剣士4人は模擬戦をして、日々を過ごしていた


「カズトー アリス セレス サラ達 何だか凄く張り切っているよねー」


「アルフの時より 3人は気を入れて練習しているね 俺は何となく判るよ」

「アリスは最初の弟子で アルフは次だよな そしてセレスとサラは更に後から

弟子になったよね」

「同時に アルフの技術の習得する事になると アリスの貴族令嬢としての

プライドを刺激した様だな」


「そうかー でも競争する事は 悪い事でないよー」


「リーナ みんなが張り切って覚えて貰えたら 結果オーライちゃいますか」


「カレンの言う通り それに わたし達も模擬戦する機会が

増えるけん得やなあ」

 それからは、剣士も感化されたかのか、何時も以上に鍛錬をして、遂にアリスが

一番乗りで縦強化移動を習得、5日遅れでサラ、更に3日遅れてセレスも習得し

リーナ邸で盛大に、達成の宴を家人全員で祝ってあげるが・・・

 翌日は、リーナ邸全員寝坊して、昼頃に起きてメイド達は

大慌てで仕事を始めていた

 メイド長に全員で昼食を取ると指示してから、それまで基礎訓練をして

過ごしていた

 メイドが呼びに来たので、浄化して食堂に向かうと家人は全員揃っていて

リーナは説明を始めた

「アリス セレス サラが 新しい戦う方法を覚えてくれて 嬉しくて

羽目を外してしまい 今日の寝坊は わたしが宴をした事が原因です

ごめんなさい」

 家人の前で、頭を下げていたら、カリーナが質問が有るとの事

「リーナさん 何故其処まで戦う方法を覚えただけで 羽目を外す程

飲んでしまうのですか?」


「そうだよねー 冒険者とは どうゆう者か知っている事 話ししてみてー」


「失礼な事を言いますけれど 冒険者は 魔物退治してお金を受け取る

荒くれ者と一般的に言われています」


「確かにそう思われているけど 魔物退治は命がけの仕事だよ 貴方達だと

最弱の魔物と言われる スライムに襲われて 死ぬ事が有りうる程危険なの」

「だから 仲間が強くなる事はとても嬉しい ディルクなら解るよねー」


「俺は 弱かったから 仲間を守れなかった リーナは

仲間が強くなった事を みんなと一緒に祝いたかったん だろうな」

「冒険者は仕事の都度 死ぬ可能性が有る 報償金は多いがキツイ

仕事なんだよ」


「カリーナ わたしは浮かれてしまい 次は無い様にするねー」


「リーナ様 嬉しい事が有りましたら みんな一緒に盛大に宴しましょう」


「リーナ 浮かれて 寝過ごして カリーナ 優しく フォローする」


「あはは アルフに言われると この話しは終わりだ さぁ 食事しよう」

 リーナは食べながら、メイドからリーナ邸での困り事を聞いていたら

商業ギルドを通さず直接メイドになりたいと、応募していないのに来る者が

多いとの事

 聞いていたリーナは

「一応 商業ギルドにリーナ邸では 執事とメイドの募集はしていないと

掲示板に出すね」


「俺はこれで減るとは 思わないけど 出さないよりは 良いかな」


「ディルクー リーナ邸の維持に必要なお金 足りているかなぁ~」


「リーナ様 ライラック商会からの 必要経費を除いた売上金が

定期的に来ますので 大丈夫です」


「ディルクー リーナ邸と商会を任せているけれど 仕事量が多すぎて

手に余る時は 直ぐに言ってね」


「任せて下さい しっかりと請け負った仕事は 責任を持ってしますので」

 笑って言ってくれた

 王城からの呼び出しが近いうちに有るから、ライラックは鍛錬をして

過ごして居たら、遂に招集が来た

 当日来賓として来た貴族は、招集していなかったのに、全貴族が参列して

謁見の間が狭いので、当主のみに制限する程だった

 また陛下の命令で招集された貴族と商人は、別室で夫婦一緒で控えていて

ライラックは、陛下より用意された、沢山のお菓子の山に埋もれていた


「リズも解っているねー みんなー 呼ばれるまでは食べていようねー」

 結局出されていた、全てお菓子を食べてしまった時、執事に呼ばれて

謁見の間に案内をされた

 叙勲や報償の対象になっている者は、内乱で帝国まで関与していたのに

今回は凄く少なかった

 最初に将軍アイザック・ボルトンが呼ばれ、陛下の御前に跪いて臣下の礼を

取っていた


「アイザック ボルトン 其方は王立近衛師団と王立騎士団に協力して

王国軍4000の兵を取り纏め、帝国軍3200の兵士を撃破し、更に

王国軍の兵士に戦死者が居なかった」

「普通この戦いだと 我が王国軍は大体300名位戦死者が出ますが

怪我人だけで 帝国軍を殲滅した事は 快挙で有ると思います」


「さて此れだけの勲功に対して 王国はボルトン家の領地交換をします」

「場所は 辺境伯の管理していた領地全てです 面積は2.5倍 領地の

収益は概算で5倍になります」


 叙勲として、男爵から辺境伯に昇格し、領地管理証書を侍従長が下賜して

アイザック ボルトンの王国軍の地位は確固たる物になった

「ボルトン辺境伯 そちの治める所領は 国防の要の場所です 今後も

王国軍を鍛え統率してくれる事を 期待します」


ーーーアイリーン陛下は誠実に努力し 成果を上げた者に対しては

ーーー有言実行なのだな


 次に反乱軍の男爵と子爵について説明が有り

「ホーネット伯爵 其方はキャメロン男爵と協力して 良質の武器を

寄贈して貰い 大変助かりました」

「反逆した男爵の管理地ブリストルを ホーネット伯爵に管轄変更します」

「次に子爵が管理していた ライデンとケルチをキャメロン男爵に

管轄変更します」


「次に 冒険者ライラックの勲功に対して 報償金を支払います」

「ライラックは調査依頼により 情報はギルド本部経由で王宮に

上がっています」

「その情報により 反乱軍と帝国軍の陣容が掴めました 更に

反乱軍の討伐でも 多大の功績を上げています」

「ライラックが受けていた 調査依頼 2つの商会の護衛依頼 わたくしが

依頼した護衛依頼が 対象になります」

「調査依頼と商会の護衛依頼は 国選依頼とします 理由は後で述べます」

「報奨金は 調査依頼2億 商会の護衛依頼2億 護衛依頼1千万

合計4億1千万を 1人ずつに支払う事にします」

「勲功に対して 叙爵するのが普通ですが ライラックは冒険者ですので

受け取ってくれません」

「因みにライラックは共和国で 勲功により正式に謁見の間で 1人あたり

億単位の報償金を授けられています」


「次に クーベルタン商会 ライラック商会の勲功について」

「今回の反乱では 糧食の補助でしたが 王国軍の兵士に十分に食べさせる事が

出来ました」

「お腹を空かした兵士は 実力が出せる訳有りませんから 大変助かりましたわ」


「但し 2つの商会の王国への貢献は今回のだけでは無いのですよ 先王の

時代から 大麻草問題で苦労していました」

「当時ライラックに調査依頼で 王国中の大麻及び大麻草の栽培されているか

確認して貰い 王国内では発見出来ませんでした」

「この確認は わたくしも同行して 全てに立ち会っておりますわ」

「それなのに 数年後から王国内で 大麻中毒患者が発生し始めて

誰が密輸して育てているか 調査の結果 マッドタートル商会らしいと

判明したが 証拠が掴めなかった」

「阿漕(あこぎ)な商売で農民は苦しんでいたが 違法な商取引とは言えなかった

それで 2つの商会は協力して マッドタートル商会を真綿で首を締める様に

シェアを奪って 資金を減らしてやりました」

「遂に クーベルタン商会の商隊を襲うと言う 犯罪を犯して護衛していた

ライラックに 捕縛する事に成功したわ」

「敢えて 取り調べを詳細にすると発表したら 反乱軍と帝国軍は慌てて

軍を動かして 今回の鎮圧に繋がった」

「両商会とも 叙爵は辞退されましたので 各商会に報償金として

2億とします 商業ギルドのクーベルタン商会とライラック商会の口座に

送金する事にします」

「この様に ライラックの受けていた依頼と 王国の動きが複雑に

絡み合っての成果なのです」


「王立近衛師団 フリッツ ボルツマン 王立騎士団 ヨハン ボルツマン

両名の給金のランクを 3段階アップします 団員については1段階アップと

3日間の休暇を与えます」


 侍従長より

「今回の内乱の鎮圧に関わっていた者が 非常に少ないので此れにて

叙勲及び報償に関する全てが終りました」


 全員下城してから、ホーネット伯爵邸で、キャメロン男爵夫妻を含む

関係者全員で、祝賀パーティを開いてお互いに労って、長かった

王国の懸念が晴れて、夜通し楽しく過ごして全てが終わる


 王国で内乱による後始末は、帝国に対しての賠償金が残っていた

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