第114章
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騎馬隊長「ジュズッピ様の御な〜り〜ッ!」
騎馬隊がゆっくりとこちらのルートへと連なって進んで来る道脇にヘイレン国王と兄ジョシュアの兄弟が陣取り待機する。先頭の馬が来た時に二人は立ち上がるものの兵に遮られて話を聞いてもらおうにもどうにも身動きが取れない。
そこへケセラとターシャの馬車が通りすがるや、慌ててケセラが馬車を停めるように指示する。
ターシャ「どうしたのよケセラ、急に馬車を止めるなんて?」
ケセラ「あの道脇のルンペン、何だか我々の味方に思えてしようがないのよ……何か感じる。」
ターシャ「でも私にはただの物乞いにしか思えないわ。」
ケセラ「なら、彼らが何を望んでいるのか聞いてみましょう。さ、降りるわよ!」
ターシャ「何よ急に、ちょっと待ちなさいよぅ〜。」
ケセラ達がルンペンの姿のヘイレン兄弟の前に降り立つと、既に周りの兵が彼らを追い払おうとしていた。ケセラは兵に事情を聞いてみる。
兵士「それがですねぇ、どうやらジュズッピ様に直談判したいと申しておりまして……それにしても強情でして。」
するとひょっこりジュズッピもこの騒動が気になったらしく馬車を降りてきた。
ジュズッピ「どうしたと言うのじゃ、部隊を止めるとは何事だ?」
兵士「ハハッ!この者たちが急に飛び出してきたので追い払おうとしましたところ、この部隊に我々も参加したいと強情なのでして……」
ジュズッピ「なるほど、身なりは粗末じゃが中々屈強な2人ではないか。何かの役に立つかもしれぬ。よし、解った。一番後ろの陣にてついてくるが良いぞよ。さぁ、進もうか!」
ジュズッピは敵の刺客の可能性さえ考えられる急な申し出をする粗末な身なりの二人を少しも疑おうとわせずに部隊に容易く引き入れたことにターシャは驚を隠せないでいた。
ターシャ「ケセラ、今の見た?ジュズッピってなんて心の広いお方なのかしら!だから此処まで大きな部隊を率いるまでになったのね。昔の詐欺師な雰囲気はもう微塵も感じ取れないし、立派な御方ね!」
ケセラ「そうかしら?まだ用心するに越したことは無いわ。彼には何か画策があるに違いないと思うの。これまでの娘ミッチへの行いからしたら、そう簡単には信じられないもの……それよりもあの二人、以前お会いしたことがあるような……私ね、こちらの世界に到着してから大分記憶が虚ろになってしまっていて…ともすれば昨日の事も忘れてしまいそうなのよ。」
ターシャ「え、何よそれ……」
二人は隊の馬車の中で揺られながらそれぞれに沈黙したままジュズッピの出方を思い巡らすのでした。それにしても気になるのはケセラが記憶障害を起こしかけている状況にターシャは酷くショックを受けていた。
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ヒッポ君「おいッ、女帝ミッチの部隊に依然として動きが見えないようだが…ストレンジャーはどう思う?」
ストレンジャー「もしや……彼女どうやらおとりを立てて隠密で抜け出してやしないだろうな?ちょっと調べる必要があるな。」
ヒッポ君「な、何だって?それじゃ今目の前で演説してるのは別人なのか?」
ストレンジャー「そんな気がするのさ。どうも昨日あたりから声のトーンが曇っていて背丈も縮んだような気がしてならない。それに側近の姿勢がどうも緩んでいやしないか?ほら、何かひそひそと会話し合っていたり、居眠りしたりして纏まりが感じられないんだよ。よし、これから潜入捜査して来るよ!」
ヒッポ君「何だよ待てよ、俺も着いてくよ!」
二人は部隊長の許しを得て女帝ミッチの部隊がビバークする崖下の荒野に駆け出してゆくのでした。
ストレンジャー「やはりこんなに部隊に近づくまで警戒網が依然よりも取り払われているところを見ると、2ヶ月前よりも厳戒態勢ではないようだな。それにいつの間にか部隊が半分位の人数に減少しているような気がするが。」
ヒッポ君「どうやらミッチがご乱心で部隊の方向性を見失ったために兵の流出が止まらないって噂があったけれど本当のようだな。さて、どうなっているのやら……」
///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜




