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あの意地悪な悪役令嬢が略奪したい理想の貴公子って誰のこと?  作者: アドリアーノ☆スパイラル


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113/118

第113章

ー☆〜〜〜


女帝ミッチ「なにィ!それでは王家の兄弟がこの「呪い魔法のダイアリー」の中の世界に辿り着いたって事かい?またそんな事を行ってもあり得ないだろう。何故ならば兄のジョシュアはこの世界で廃人同然になってしまったのだからね。幼いの幼少記憶に刻まれた恐怖観念は簡単には拭い去ることなぞできる筈もない。何かの間違いじやないか?」


偵察隊長「ミッチ様の仰る事も常々理解しておりますが、我々は複数人のスパイを潜入させていますので、状況報告からして確実な情報だと認識しておりますが。」


女帝ミッチ「ならば私が隠密にて直接偵察に当たろう。早速私の身代わりを立ててこの部隊を仕切るのじゃ、分かったな?」


側近「そのような無茶な事を仰られてもそんなに簡単に身代わりなど立てよう筈はありませんから、どうか平静を取り戻して下さいませ。」


女帝ミッチ「何じゃと?私がいつ平常心を失ったと言うのじゃ?お主何年私の側近をしておる?取り乱したことなど数えられる回数だけじやないか。良いから今から私は単独ですぐにジュズッピ部隊へ向かうから馬をチャーターしたまえッ!」



流石にご乱心の女帝には刃向かえるはずも無く動揺しながらも早速ジュズッピ部隊への隠密作戦の準備に取り掛かる側近達は、女帝無き今後の部隊をどのように纏めるのか方向性を見失い始めていた。



側近「これはマズイことになるぞ。もし皆のものに女帝の隠密作戦がバレた日には部隊は収拾がつかなくなってしまうぞよ。そもそも女帝の一存でかれこれこの地に2ヶ月も足止めを食らっておりますからして皆の者もストレスが最高潮になっているからな。」


偵察隊長「それでは、部隊の崩壊も考えられると?」


側近「それだけで済まないからたちが悪い。何せ安月給で雇われた職業軍人がほとんどを占めているミッチ部隊は端から脆弱でありまして、彼女のワンマンに振り回されてから嫌気が差して国へ帰った仲間がどれだけいたことか……そして彼らの殆どはなんとジュズッピの部隊に願いったので御座いまして。」


偵察隊長「それは誠か?いよいよこの部隊も怪しくなってきたものよのう。そうなるとジュズッピの不戦勝というカタチでこの混乱は終息するやも知れぬな……」



女帝ミッチの身勝手な行動に拍車がかかる中で側近達は力なくうなだれていくのでしたーーー




ー☆〜〜〜



一方、ルンペン作戦を決行すべくオレガド王国の兄弟はジュズッピ部隊の出陣するルートまで辿り着くと、彼らが来るまでの間に二人してルンペンの練習をするのであったーーー



兄ジョシュア「ほらな、こうやるんだよ!〜〜〜私は隣町からやって来た兄弟でございますが、狭窄の為に田畑は枯れ果てて食扶持を無くしてしまいました。どうか貴方がたの部隊に入隊させていただけないでしょうか、、、ってな!」


弟ヘイレン「お兄様、お言葉ですがそうは問屋が卸しませんよ!たまたま通りすがっただけで誰が拾ってくれましょうか。しかもあの強靭なエリート部隊のメンバーとして我々素人を拾う筈など天地がひっくり返ってもまず無理ですよ〜、ハハッ!」


兄ジョシュア「ヘイレン、これはな命がけの作業じやないか。お前も真剣に臨むのだよ。それ以外にワシラの行く末は見当たらない。このまま立往生でも良いのか?」


弟ヘイレン「ゴメンナサイお兄様、私には今のお兄様の挙動があまりにも滑稽に伺えてつい一笑に付してしまいました。浅はかで御座いました……」


兄ジョシュア「良いのだよ、ヘイレン。これ以外に成す術がないのだからね。どうせ我等の身元がバレた暁には火あぶりにされるだけの運命であるから、今のうちに逃げたければ俺を置いて逃げても良いのだぞ。さぁ、どうする?」



ヘイレンは兄の真剣な眼差しにはたと気づくのであった。幼き頃の兄、我を忘れて弟を大事にしてくれた兄をどうして裏切ることなど出来よう、と。



弟ヘイレン「お兄様、わかっております。私はあなたと共にこのミッションをきちんと攻略して見せまする。共に幸あれ!」


兄ジョシュア「さぁ、陣がもう目の前にまで迫ったぞ!行くぞッ!」




ー☆〜〜〜



ケセラは出陣の不安を拭いきれぬ中、ふと脳裏にテレパシーのように届いた予知夢の内容をターシャに話しかける〜〜〜



ケセラ「あのね、そろそろ彼らがやって来るは。彼らは心優しい兄弟愛に満ちていて、共に私達を救い出すためのミッションを携えて乗り込んで来るでしょう……」


ターシャ「あら、それってヒッポ君のことかしら?」


ケセラ「貴方、本当にヒッポ君の事を懇意にしていらっしゃるのね。彼は色黒でスマートイケメンなんだから貴方の理想通りのタイプよねッ。」


ターシャ「ヤダは、そんなはしたない……私はただ彼との友情が続いているだけなのよ。ケセラのイジワル!」


ケセラ「あら、それって友情じゃなくて、世間ではプラトニックラブって言うのよ。」


ターシャ「ヤダあ、もうやめてよぅ〜っ……エッチ、yeah!」






///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜








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