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あの意地悪な悪役令嬢が略奪したい理想の貴公子って誰のこと?  作者: アドリアーノ☆スパイラル


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111/118

第111章

ー☆ー☆ー☆〜〜



オレガド王国ヘイレン国王の兄ジョシュアとの再会で言葉を交わす間もなかった事を今更ながら悔いているナディア。そして彼はその世界にさまよい込んだ我娘ケセラの救出の為に開かずの扉の中の世界へと旅立って行った。私は彼とは幼馴染みたいなもので良く一緒に遊んだものだと思い出にふけるのであった〜〜〜




〜〜〜回想〜幼き頃のナディアとジョシュア



ちっちゃなナディア「ねぇジョシュア、この「開かずの扉」の奥って、一体どうなっているのかなぁ。もしかしてお花畑が広がっていたりして、フフッ!」


ちっちゃなジョシュア「そうだね、だけどね、王様のパパからは、絶対に中へ入ってはいけないよ、って言われてるのさ。理由は聞かされてないんだけどね。それはきっと恐ろしいモンスター達が入った者を食べてしまうんじゃないか、って弟のヘイレンは言ってるけど、僕はお宝がいっぱい隠されているのだろうと思ってるんだ!」


ナディア「そうなのね、モンスターさえクリアできればきっと素敵な世界が広がっているのね。とっても気になるから一度私を連れて行ってくれないかなぁ。2人なら大丈夫だよ!」


ちっちゃなジョシュア「そうかなぁ。それはパパに確認してみないとね。鍵もパパの引き出しにあるから。」


ナディア「そんな事したら絶対に反対されるわ。鍵のある場所まで知っていたらいつでも行けるじゃないのよ。さぁ今から探検にいきましょ!」


ちっちゃなジョシュア「ダメだよぅ~、もしも帰って来れなくなったらどうするんだい?お母様の皇后様を悲しませる事になるんだぞ。」


ナディア「それもそうね。じゃ、約束して。私達が大きくなったら2人で探検に行くとね。お願いよ!」


ちっちゃなジョシュア「よし、わかったよぅ。じゃその日まで楽しみはとっておこうね!」




〜〜〜〜〜〜〜


その後ジョシュアが一人で「開かずの扉」の中の世界へと入ってしまいしばらく帰ってこれなかった事を聞いた私は、何度もジョシュアを助けに行こうと鍵の在り処の王様の部屋に忍び込むプランを立てたのですが、いつもジョシュアの弟ヘイレン王子に見つかって失敗に終わっていました。そしてかわり果てたジョシュアが戻って来たことで入院してしまったのと同じ頃に私も転校することになった為、それっきり音信は途絶えてしまいました。私は来る日も来る日もジョシュアの事が心配で泣きじゃくっていた。今思えば強引にでもジョシュアに会いに行けば良かったのに、習い事が増えたせいで次第にそれに没頭して行ったのでした。それからこともあろうに数十年ぶりにこのような形でジョシュアと再会する機会が訪れたのです。彼もすっかり歳をとっていて見違えてはしまっていたけれど、どこか昔の面影は残っていたのでした。そして今度は事あろうにジョシュアが我が子ケセラを救うためにと、あの「開かずの扉」の中の世界へと再び旅立って行きました。もしかするとジョシュアが過去のトラウマが蘇ってしまうのではないかと今更ながら私は気が気でならないでいたのです……



ザマンサ「あら、まだ起きていたのね。そんなにケセラの事が心配なのね。でもね、きっとジョシュアが助けに駆けつけてくれる筈よ。此処は大船に乗ったつもりで彼ら兄弟に任せましょうよ。だからほら、早く寝なさい。」



ザマンサはそう告げると寝室へと彼女の手を引いて行った。実はこの時ザマンサは既に透視魔法でケセラの状況を察知していました。そしてジュズッピの軍勢が女帝ミッチの軍勢に近づく日が近いことや、その後の戦況の方向についても把握はしていたが、ナディアの悲しげな様子をみるとつい言い出せずに戸惑う自分がそこにいるのでしたーーー






///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜




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