第109章
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その夜女帝ミッチは中々寝付けないでいた。そこで彼女は側近を呼び寄せるや、ジュズッピ部隊がおよそこの辺りに到着するであろう父ジュズッピの出方について思案し始めていたのであるーーーー
女帝ミッチ「どうせあ奴の行動パターンなどはとっくに読めては居るが、つい先程帰ってきたスパイの話からするとパリピメロン家の末裔が合流したらしいのが気にかかるところ。それというのもあの家には代々伝わる「呪い魔法のダイアリー」という物があって、それによって自分たちの未来予想を立てているの。」
側近「それは恐ろしき事じゃ御座いませんか?ですがジュズッピ様はとてもおっちょこちょいな所が御座いますから皆んなで経路を封鎖すればきっとボロが出るに違い御座いませんからご心配には及びませんよ。」
女帝ミッチ「ジュズッピだけなら確かに左様であろうが、あのケセラが彼の部隊に協力しているとなると非常に厄介な事になると推測できる。アタシはケセラの母親ナディアや、親友のザマンサからパリピメロン家の「呪い魔法のダイアリー」が如何に恐ろしいかという話を事あるごとに聞かされていた事で、パリピメロン家の血筋であるケセラにもその呪い魔法の能力が備わっているのだろうと疑っているのだから。」
そう言い終えると女帝ミッチが急に癇癪を起こしたように怒鳴り散らしながら立ち上がり、部屋を出ていってしまった。おそらく今後の戦況がミッチの思い通りにいかなくなるであろうと、風向きが変わったことを肌身に感じたに違いなかったのだからーーー
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ヒッポ君の部隊では尚も痙攣しながら透視魔法を続けているストレンジャーの様子を黙って見守ることしかできないでいたーーーー
ストレンジャー「これは、こんな事が起こってしまったら元も子もありません……このままではターシャ様の向かったジュズッピの部隊にとどまらず、ケセラ様の身にも危ういものが振りかかることになってしまいます〜~〜~」
ヒッポ君「何だって?何を根拠にそんな事が言えるんだ!さつきまで元気そうなターシャの身に何が起こってしまうのさ。危ういものとは何のことを指し示してるのさ!」
ストレンジャー「どうやらケセラ様の守護霊であるパリピメロン家の祖先が、ジュズッピ家の末裔であるジュズッピに近づいた事で警鐘を鳴らしているのではないでしょうか……」
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