第106章
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ターシャが呪文を読み間違えたせいでこの部隊の待機している鍾乳洞からとてつもない勢いで飛び去ってしまったのでした。それを目の当たりにしたヒッポ君。そしてまだ痙攣から眠りについたままのストレンジャー。ようやくストレンジャーが目覚めると話し出します。
ストレンジャー「一体僕の身に何が起こっていたのでしょうか?たった今しがたミッチが配下に申し付けているようでしたが……」
ヒッポ君「その通り。君の透視魔法は無事に成功したよ。鍾乳洞の壁面にちゃんとミッチと配下の会話の様子が映し出されていたのでね!ところがね、ターシャが君の見様見真似でね、呪文を唱え始めた途端に何処か遠くへと飛んでいってしまったのさ……」
ストレンジャー「そんな……それは非常にマズイことになった。私は今からターシャの海馬へ入り込めるように祈祷して探しにゆく必要があるな。何か私の身にあったら君達の祈りを絶やさないでくれないか。」
ヒッポ君「オイ、ストレンジャー、君が何を言ってるのか全く僕には理解できないんだけど。一体何が起こってるんだ?」
ストレンジャー「だからさぁ、ターシャが入り込んでしまったのは、おそらくジュズッピと女帝ミッチの中での確執の世界のワールドだと思うんだ。それがね、以前皇后様から聞いたんだけど、どうやらジュズッピ親子の血筋にはパリピメロン家の血統が作用しているらしい。そこでそのワールドに辿り着く為にはある一定の周波数が必須であって、それはどうやら祈祷にて発せられるα波に乗ってルートを探索しなければならないんだ。僕だってその詳細は把握しきれては居ない。だが、そんな事を議論している時間など無いことは確かなのだから、迅速に行わなければならない。いいから僕の言うように明るい柔らかな理想郷を描きながら祈り続けるのだよ!イイね。」
ジュズッピと女帝ミッチの中での確執の世界のワールド?なんだそれ、とヒッポ君は訳のわからぬストレンジャーの言葉の羅列をもう一度確認しながら、理想郷を思い描いて祈ることを始めようとしてみる。するとーーーー
ストレンジャー「コレは呪いなのか、それともパリピメロン家の血統でしか理解不能な領域に突入したのだろうか。嗚呼、呼んでいる。こっちにおいでと……この選択は正しいのか誰か教えてくれるのか?そうだよな、あそこで呼んでいるのはターシャなんだね。よし、そっちの領域に進んでみようか……」
すると再び鍾乳洞の壁面になにやら見知らぬ花畑が浮かび上がる。ストレンジャーは既にトランス状態で床に突っ伏している。その花園で誰かが手招きをしているのがぼんやりと映し出されている。そしてターシャと思しき少女ともう一人、ケセラによく似た少女が映し出されるのでした。
ターシャ「ケセラ、こんなに素敵な場所に招いてくれてありがとう。私ね、どうやら透視魔法の呪文を間違えてしまったみたいなの。」
ケセラ「やはりそうでしたか。道理でおかしいなと思ったのよ。改めて私の海馬の世界へようこそ。どうやら皆んな無事なようね。何故それを把握したかと言うと、貴方の海馬の残像を覗き見させてもらったからよ。」
ターシャ「あらやだ、それって何だか恥ずかしい気持ちよ。しかし貴方の海馬の世界にうっかり私が入り込んだせいで、貴方に迷惑をかけてしまうのではないかしら?」
ケセラ「いいえ、貴方が誤った呪文を察知してこちらの世界に呼んだのは私なんですもの。何故かというとね、私は今ジュズッピに囚われの身になったの。」
ターシャ「ジュズッピにですって?何故そのようなことになってしまったのかしら。」
ケセラ「多分私とパリピメロン家の目的について自分たちの立場が危うくなる可能性に警戒しているのかもね。私はこの「呪い魔法のダイアリー」の中の世界に到着したのは、我がパリピメロン家の将来を危惧して、古文書で散々研究に明け暮れた結果、遂にこうして念願のワールドに辿り着けたのです。この機会に是非ともこのワールドにドップリと浸かって我が血筋の伝説やダイアリーの謎解きに挑むつもりですのよ。」
///to be continued☆☆☆〜、




