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あの意地悪な悪役令嬢が略奪したい理想の貴公子って誰のこと?  作者: アドリアーノ☆スパイラル


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103/119

第103章

ー☆ー☆ー☆〜〜〜〜〜



オレガド王国ヘイレン国王と兄ジョシュアは「呪い魔法の中の世界」へと旅立つ為に準備したエーデルワイスの香水を振りかけてかつてないほどの真剣な面持ちで祈るのであった。すると彼ら目がけて閃光が走るや、たちまち辺りは霧に包まれてしまった。その様子を皇后様、娘のナディア、ザマンサが黙って見守っている。やがて霧が消えると、彼らの姿も忽然と姿をくらましていたのでしたーーー




〜〜〜〜***〜



ヘイレン国王「なんだ此処は?真っ暗闇じゃないか。全く見通しが利かない……」



すると小型のランプを準備していた兄ジョシュアがマッチで灯を灯す。



兄ジョシュア「そうなんだよ、やはりあの日と同じ場所だ。幼い私がこの真っ暗闇の鍾乳洞に突然一人で放たれてしまったら、恐怖でトラウマになつてしうのも頷けよう。だから学習した私は今回はこのランプを予め準備してきたんだよ。さぁ、いよいよこちらの世界の謎解きの旅が始まったわけだな。おっと、この先に道の分岐がある。ヘイレン、君ならどっちに進む?」


弟ヘイレン国王「そうだね、兄さん以前にも来たことがあるんだから決めてくれよ。」


兄ジョシュア「やれやれ、幼い頃と全く変わっちゃいないんだな、その優柔不断さは。じゃコインの表が出たら右ルート、裏なら左で決めよう。」


弟ヘイレン「わかったよ、お兄様。じゃ僕が投げるね!」



鍾乳洞の中でコインの奏でる金属音が響く。回転し落ち着いたコインの表面をランプを近づけて確認すると、裏側左ルートを示していた。二人はそちらへと更に真っ暗闇を突き進む。



兄ジョシュア「やはりこの中は冷えるなぁ。早く表へ出たいものだ。ん、この先がどうやら薄明るく見えるようだが、気のせいかな?」



はやる気持ちが足運びを早めてゆく。しかしその仄かな明るさはヒカリゴケであることが判るや、二人のモチベーションが一気に下がるのでした〜〜〜



弟ヘイレン「何処までも続いて居ますねぇ〜、これじゃあ底無し沼だ。お兄様よく幼い頃に耐えられたものだよな、誠に尊敬致しまするッ!」


兄ジョシュア「それがな、今だから言えるのだが、ある一人の男がこの鍾乳洞で泣きじゃくるのを見つけて救助してくれたのさ。こちらの世界に盗聴してものの2時間位でだ。よっぽど今のほうがしんどいぞ。しかし……これは分岐まで引き返してゆくのが賢明かな?そして右ルートをたどるってのは?」


弟ヘイレン「アレ、兄さんにしては諦めが早いのですねえ。そう心配なさらなくても明日の朝までにはきっと抜け出せますからね!まあ、そんなにたくさん焦らなくっても私達に時間だけはタップと御座いますからねぇ〜〜〜」


兄ジョシュア「それにしてもこの鍾乳洞を抜けたところで我々はこの「呪い魔法の中の世界」で一体ごんな謎解きから始めればよいのだろうか?誰がパリピメロン家の呪いの秘密を知っているのだろうか?そして王家との因果関係を知る人物は一体誰なんだろう……」


弟ヘイレン「そのあたりの方向性については長年母親ナディアと研究に明け暮れてきたケセラなら熟知していることだろう。」


兄ジョシュア「そしてこちらの世界での2大国の長であるジュズッピと娘の女帝ミッチ。この辺りに侵入調査すれば数々の情報が得られよう。」



二人は先にこちらの世界へと旅立ったケセラに先ず会うことに決めるのでした。しかしどうやって彼女をこの広い世界から探し出すことは可能なのであろうか…それは神のみぞ知るのであろうか……


 この時点で二人は、これが果てしない旅の幕開けになろうとは考えもつかなかったのであるーーー






///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜






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