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アルランティアの日記   作者: 倉門 輝光
異世界文化交流
50/117

霊峰の守り手 


 翌朝。

 牛乳があればチーズもバターも生クリームも作れるぞと、わくわく目覚めた俺達を待っていたのは、大きな大きな狼だった


 俺達がちょうど靴を履き終えた時だ。ウォールンさんがドアを叩き『大変です!早く来て下さい』と呼びに来た。

 何事だろうと慌てて外に出ると、村の入口に村人達に囲まれて巨大な狼が1頭、門番と村長達と向かい合って何かを話していた。

 …そう、話しているのだ。会話をする大きな狼。グレイの毛皮の巨体。これが霊峰の守り手というやつだろうか。


 そういえば、ニルスが「狼達が待っている」と言っていたが、待ちきれずに来てしまったのか。または何か緊急なのか。


 狼はちょこんと座っているが、座っている状態で目線が村長よりも上だ。あの感じ、多分俺の目線と同じくらいの高さだな。おすわりしていて目線が合うモフモフの犬。いや、犬じゃないけど。でも直立のままで抱きしめられるモフモフか。いいな。俺は呑気にそんな事を思っていた。


 「馬サイズの犬」と史朗が言うと、狼がピクッと耳をこちらに向けた。聞こえたらしい。そして意味がわかったらしい。こちらに顔を向けて『ドワーフよ、我は犬ではない』と言った。 


 おおおお!低音ボイス。いや、唸ってるのか。


 「…かっけー」と史朗がつぶやく。


 『ふむ、今のは賛辞のようだ。受け取っておこう』と狼が言う。

 

 やっぱり低音だ。いい声だ。中に声優さんが入っているんじゃないのか。たまらん。史郎と俺は目を見合わせて頷き合う。心はひとつだ。「モフろう!」

 俺達の気持ちは、牛乳わくわくから完全にモフモフわくわくにシフトしていた。


 近付いて行くと狼が俺に向かって一礼して言った。 


 『こちらにイシルディン神の欠片(かけら)がいると神の鳥が言った。あなたのことか?』


 『欠片(かけら)、よくわからない』と俺が言うと、村長のそばにいたおばばが狼に答える。『霊峰の守り手よ、この方はまだ目覚めてはおらぬ故、まだ己をご存知ない。だが神の鳥が言うお方はこの方じゃ』


 『ふむ、目覚めてはおらぬか…』と言って顔をちょっとあげた狼が、俺を上から下までじっと見てから、『では、我が自ら試させていただこう』と言って立ち上がり、いきなり低く唸り始めた。


 『お手並みを拝見いたす』唸りながらそう言った狼は殺気立ち、明らかな戦闘態勢に入った。 


 え?俺ここでこのモフモフと戦うの?


 「アラン!気をつけろ!こいつすげえ殺気だ!」史朗も戦闘態勢に入る、と。『ドワーフよ、引っ込んでおれ。お前は手出し無用だ』と狼が言い、史朗が「うるせえ!俺はドワーフじゃねえよ!」と返す。君たち会話が通じているよ。


 俺はこの狼に力量を試される?なんで?森を再生しちゃったから?でも、この場で戦ったら村人達に迷惑がかかるぞ。霊峰の守り手、本気か。

 移動するべきか、どうしようと思っていると、狼が俺に飛びかかろうと身を低くした。まずい。皆がそばにいるのに、子供たちだっているのに、これでは本当に戦いになってしまう!


 俺は咄嗟に狼に向かってあの魔法を使った!


 「ステイ!」



 すると、狼はまるでその場に縫い止められたかのように動かなくなった。身を低くした体勢のまま驚いたように固まっている。唸ってはいるが殺気が消えている。

 その場に沈黙が漂った。沈黙を破ったのは史朗の笑い声だった。

 

 「あはははははは!!アラン、お前、…お前、狼にステイ魔法って、狼に(しつけ)…!そんで狼もステイしちゃうって、あははは!」ひとりで大ウケだ。

 

 すると集まっていた村人達も笑い出した。


 『なんだ?』


 『いや、わかんねえけど、なんか面白いらしいぞ』


 殺気立っていた雰囲気が急に和やかになった。

 村人達は『なんだかわかんねえが、とりあえず俺達は仕事しよう』『そうだな』と笑いながらそれぞれ仕事をしに散って行った。 


 その場には、笑い転げる史朗と、わけがわからないという顔をしている門番と村長、そしてニコニコしているおばばが残った。

 狼は固まったままだ。俺は近付いて、とにかく今のうちに一度モフっておこうとナデナデをする。すると狼が目を閉じた。気持ち良さそうだ。

 史朗が「もう、いいだろ」と言って近づいて来て「ステイ解けよ。大丈夫だろ。な」と狼をナデナデした。


 俺はステイを解いた。

 ふっと身体から緊張が解けた狼は、その場に伏せをして、いや、ぺたりと伏せるように座り込み、ふうとため息をついた。俺も胡座をかいて座り込み、改めて狼をモフモフしてみた。史朗も一緒になってモフモフしている。しばらく俺達はそのまま、それぞれのパラダイスに浸っていた。


 フサフサの、でもちょっと硬めの毛質。この狼の性格を現すかのようなコシのある毛質のオーバーコート。だが、アンダーコートはふわふわで、このダブルの毛質が、理想的なモフモフを俺達に提供してくれる。

 これが野生の、そして霊峰の守り手と言われる狼の手触りか。モフモフの持ち主、言ってみればモフ(ぬし)の狼も先程までの殺気は消し去って、今はただの可愛いわんこのようだ。

 俺が「さっきまでの殺気(さっき)がない、なんちゃって」と、イケてる洒落をつぶやいたのに、史朗は完全に無視をした。モフモフパラダイスの方が大切らしい。モフに顔をうずめ、野生の香りを吸おうとしている。


 『もう、そろそろよろしいかの?』


 おばばに声を掛けられて、俺達は我に返った。


 『おおう、我としたことが、思わぬ心地よさにすっかりやられていたようだ』と狼が言った。 


 俺が史朗に「モフ(ぬし)ってさ、いい声だよな」と言うと、「え、お前まさか、それ名前?」と呆れた顔をされた。「まさかぁ」と笑おうとしたその瞬間だった。


 『ううぅぉぉおおう!わおぉおおううぅぅぅっっ!!』と声を上げた狼が、一瞬硬直したようになってから、しゅんしゅんと音を立てて光り始めた。あれ?なんかこれ、見たことあるぞ。 


 やがて光が収まると、狼の巨体が更に一回り大きくなっていた。そしてグレイだった毛皮は白金(プラチナ)に変化していて、開いた双眸(そうぼう)はすみれ色…ああ、まさかこれは。

 史朗が「やっちまったな…」と言う。うん、そうだと思う。


 『我はモフヌシ。霊峰の守り手、狼族から、神聖なる大神(オオカミ)族となった。我はイシルディン神の欠片(かけら)に永遠の忠誠を誓う』 


 すごく良い声で宣言された。


 「モフヌシかよ…。モフモフの持ち主全般に通じる表現が、聖なる呼び名になったよ、おい」 史朗がチラッと俺を見る。俺だって別にそういうつもりで言ったわけじゃないんだ。俺のせいじゃない。多分。 


 「まあいいや、とりあえず記念写真だ。ほら、並べ」

 そう言って史朗がカメラを構える。俺と俺の犬じゃなくて大神(オオカミ)になったモフヌシの記念撮影をするのだと。

 モフヌシは何だかわからないままに言われた通りにおすわりをする。そして俺が隣に立ち右手をモフヌシにかけて撮る。

 さっきよりも大きくなっちゃったから、もう目線は合わない。見上げることになってしまった。抱きつくと顔がモフヌシの胸辺りに埋まる感じ。まあ、これはこれで悪くないけど。


 そういえば、小さい頃にこんな感じでデカい犬に抱きついていたような気がするな。でも、うちにはマサルとマサコを飼うまで、子供が遊べるような気の優しい犬はいなかった。どこで犬と遊んだんだろうか。テレビか何かで見て勘違いしてるのかな。


 「あ、俺のスマホでも撮って」そう言ってスマホを史朗に渡し撮ってもらう。そうだ、せっかくだから、おばばも村長も門番さんもウォールンさんも、一緒に皆で記念撮影しよう。

 史朗が『皆、笑う』と言いシャッターを切る。史郎も俺と交代して撮る。


 その様子を見ていた村人達もなんだなんだと集まって来たので、集まって来た皆とも記念写真を撮った。

 「ちょっと待ってろ」と史朗が台の上にカメラを置きタイマーを設定する。「10秒で撮れるから、俺がハイって言ったら10数えろ。そして皆に動くなと言ってくれ」と言う。俺が皆に『今から動かない。あの黒いの見る、そして皆笑う。』と伝える。

 「ハイ、いきまーす」とシャッターを押して史朗がこっちにやって来た。

 

 モフヌシを中央に左右に俺と史朗、そして俺の隣におばばと村長、史朗の隣にウォールンさんと門番さん、その他集まっていた村人達の皆さんで40人くらいで記念撮影だ。 

 撮った画像を見せると、皆が「おおおお」と驚いている。おばばだけが物知り顔で『これは白銀のお方の魔法でな、大切な時を留め記録が出来るのじゃ』と説明している。 

 モフヌシも自分の姿を見て誇らしげだが、おばばの説明を聞いてもわけがわからんと言った様子であくびをしている。


 写っている皆は、史朗が1人ずつ拡大して見せると笑ったり驚いたり、とにかく楽しそうだ。これ、後で爺ちゃんにプリントして額装を頼んでおこう。渡せたら帰る時に渡してから帰ろう。

  

 楽しい記念撮影は良いんだけど、俺はモフヌシに来た理由を聞かねば。

 『何故来た。用事あるか』と聞くとモフヌシが『霊峰の頂にイシルディン神が残した聖なる石がある。とても大きい、この家よりも大きい透明で美しい石だ。その石があるので聖なる水が湧き、流れて川となりこの地を守っている。その石に力を注いでもらいたい』と言う。


 『力を注ぐ?』


 モフヌシ(いわ)く。聖なる石はこの世界の4大陸全てに1つづつある。1200年に渡り、光を好む者達が住む地と闇を好む者達が住む地とを分けて、それぞれが過剰に干渉し合うこと無く暮らせるようにと、均衡を保つ聖なる水の流れを生み出して来た石だそうだ。

 それが300年前から少しずつ力を弱め、ここ10年ほどで更に弱まっていたらしい。ところが、少し前から力が回復しつつあったという。だが、完全ではない。またいつ弱くなるかもわからない。そして、いつか聖なる水が枯れてしまうのではないかと危惧しているのだそうだ。


 このまま更に10年、20年、30年、石の力が弱くなると、どんどんこの世界のバランスが崩れていく。そうなると光を好む者達と闇を好む者達の均衡が崩れ、1200年前のように大きな争いになるかも知れない。それを回避するために、出来る事をしなければならないのだと。 


 『何故、元の神様に頼まない。頼む良い』と俺は言った。だってほら、俺も昨日喋ったし。この辺にいるならきっと聞いてくれるよ。 


 『イシルディン神に祈ることはしている。だが劇的な回復が起こらない。何か理由があるに違いないが、その御心は我らには測れん。しかし、ただ黙って待っているわけにはいかぬのだ。既に守り手である狼達にも影響が出始めている。

 我らが生きるに必要な分を食べる為に牛を飼い育てているが、無闇矢鱈にそれを襲い傷つける者が出て来ている。このままでは我ら守り手が不要に生き物を襲うようになってしまうかもしれぬ。

 そのような(けがれ)を生みたくはない。それを避けたいのだ。欠片(かけら)よ、どうか我らと共に来て、この大地を蘇らせたように石に力を与えてくれ』 


 え、ニルスが獲ってきた牛って野生じゃなくて狼が飼ってたの?…じゃなくて。

 神様は昨日言っていたみたいに、既に働きかけているのに、上手く働かない何かがあるのかもしれない。この村と同じに、狼達や聖なる石の何かが癒やしを拒んでいるのかもしれない。何が出来るかわからないけど、俺が行ってきっかけを作れる可能性があるなら行ってみるべきだよね。 


 『わかった。では行く』

  

 『おお、来てくれるか!』 モフヌシは嬉しそうにワォーン!と鳴いた。 


 よし、じゃあ行くか!と言おうとした時に史朗が俺の肩に手を置いた。


 「話し終わった?そしたら記念撮影の続きな。村人全員が来ちゃったから、40人位ずつあと4回。皆待ってるから早く入って」


 「…はい」


 見ると、最前列用の椅子が15個並んでいた。既におばばや長老達が椅子に座って待っている。固定メンバーは村長、おばば、長老達、俺、史朗、モフヌシで、そこに村人達が入って撮影をして行くらしい。

 …爺ちゃん、額装件数が増えます。


 なんだかんだと楽しい記念撮影が済んで、史朗にモフヌシが来た理由を話すと「そうか、それは行ってやった方が良いな。今から行く?」と乗ってくれた。チーズやバターなどの乳製品を作るプランは保留だ。

 

 『では、我らは霊峰に行く』と言ってから、『神の鳥を呼ぶ。皆、建物の方に寄っていると良い』 俺はそう言って、心のなかでニルスを呼んだ。


 そして数分待つ。


 更に数分待つ。


 いつもよりちょっと時間がかかっています。どうした、ニルス?


 微妙な待ち時間が出来たので、おばばに史朗の持っている石のことを聞く事にした。

 『おばば、史朗の妖精の石は何に使うか』と聞くと、『ほほほ、これは赤石ですな。火を起こしまする。こちらは青石ですな。水を湧かせまする。そしてこれは桃石。健康であるようにという守りですな。

 妖精たちはシロウ殿が魔法をお持ちでない事を知って、旅の間ひとりになっても困らぬようにとお渡しになったのでしょうなあ』と微笑んだ。


 史朗が「ありがたいなあ…。なんかさ、俺達こっちに来てから、皆の思いやりとか優しさで生かされてるよな…」と石を握りしめた。 

 本当にそうだね、と頷いていると、急に暗くなった。あ、ニルスやっと来た?


 見上げると、ニルスと、ニルスよりも小ぶりの竜鷲が4羽一緒に飛んで来た。それぞれ牛を掴んでいる。ニルスが2頭、もう1羽も2頭、残りの竜鷲は両足で1頭ずつ、合計で7頭の牛を村に運んで来た。

 

 モフヌシが『うぅぅ、あいつらめ良い気になりおって』と唸っている。


 どうやらニルスは仲間を連れて、牛を獲りにモフヌシ達の牧場?に行ったようだ。自慢そうに牛を村に置いてから、近くにずずぅんと降りるニルス達。

 ちょっと、そこ麦畑な。きっと今のでミステリーサークル出来ちゃってるよ。 

 

 『我ら、欠片(かけら)が必要と思った牛を運んできた。牛に話した。牛は暴れない。村人、牛大事にする』と言うニルス。


 確かに、昨夜寝る前にちらっと、足りなかったらもう少し連れて来てもらおうかなとは思った。そこ拾ったか。

 ありがたいけど、獲ってくる前に確認するように言わないとダメだな。 


 『ニルス、ありがとう。でも、獲る前、私に聞く』と言うと、『わかった。聞いてから獲りに行く。我が妻と子供、見せに来た。子供飛べるようになった』と家族を紹介してくれた。奥さんと子供か。そうか、あの雛たちが巣立ちしたんだね。


 俺はニルスの奥さんにお辞儀をした。奥さんはやっぱりメスだけあって、なんだか優しい印象だ。運転手のニルスにも奥さんがいて、それが厨房のリリーなんだけど…と思った時に、ニルスが大きくぴぃぃいいいいぃ!と鳴いて身体を揺すって言った。


 『欠片(かけら)、妻に名付ける。欠片(かけら)今思った。ニルスわかった!』 


 ニルスの奥さんが嬉しそうに身体を揺すってお辞儀をして、じっと俺を見る。

 そんなつもりじゃなかったけど仕方ない。それじゃリリーと名付けよう。そう思って俺は言った。


 「史朗、これからニルスの奥さんに名前をつけるから、多分、変身するから!撮っといて!」


 「おう!任せろ!!」史朗は既にカメラを構えていた。


 史朗が動画を撮り始める。この場の様子を収めようと、まず全体をぐるりと一周撮って、それからニルス一家を丁寧に撮る。

 そして俺がカメラ目線で言う。「じゃ、これから竜鷲に名付けをします。白っぽい大きい竜鷲の脇にいるのが(つがい)のメスです。白っぽいのがニルスなので、奥さんの名前を付けます」そして言う。 


 「リリー」


 リリーはビクン!と身体を硬直させて、ぴぃぃいいいいぃと鳴き、内側から発光し始めた。そして身体を小刻みに震えるように揺する。しゅんしゅんと音を立てて光が強くなり、やがて落ち着いていく。

 光が完全に落ち着いて消えると、そこには額に白金の飾り羽根がついて、心做しか顔立ちが美人になった様に見えるリリーの姿があった。大きさも少しだけ大きくなり、竜鷲特有の角がニルスと同じ透き通ったラベンダーアメジストの様にキラキラしている。

 全体に美しいがニルスよりは地味な感じだ。…そうか、やっぱオスの方が派手なんだね。 


 ゆっくりとお辞儀をして顔を上げたリリーが『私はリリー。神の鳥の栄誉を得た』と言い、子供たちに祝福されて誇らし気だ。

 

 史朗監督が「オッケー!カットだ。すごく良かったよ。いいシーンが撮れた!」と言った。村人達は本日2度目の神秘的な変身シーンに感動している。 

 ニルスの子供たちも期待する目でこっちを見ているが、ニルスが『お前達はまだ。もっと強く賢くなる、欠片(かけら)認めれば神の鳥になる』と教育している。 

 

 モフヌシがもう良いだろうという様に俺に鼻先を擦り付けて『霊峰の頂に』と言い、『神の鳥よ、我は大神(オオカミ)モフヌシ。これより欠片(かけら)を霊峰の頂に連れて行け』とニルスに言った。 

 ニルスがギロっと睨むように見て、『モフヌシ…、良い名』と言うと、モフヌシもふんと鼻息を強くして『ニルス、リリー、良い名だ』と言った。

 好敵手を認め合うような、何となく良い雰囲気になっているところを史朗が、「いいから、行くなら早く出発しようぜ」とぶった切る。


 そうだ、行くなら早く行こう。そして早く帰ってこよう。俺達はやることが一杯ある。村を防御する柵を完成させて、そして言葉の実をもらいに街にも行かなければならない。

 霊峰の旅が何日になるかわからないので、俺達はいつものザックを背負って風呂桶も持つことにした。モフヌシは走ると言ったが、ニルスが飛ぶ方が圧倒的に速いので、一緒に透明丸に乗ってニルスの背に乗せた。 

 

 さあ、霊峰に向かって出発だ。


 遥か彼方に見える霊峰。でも、ニルス達が牛を獲って来る感じだと、多分また30分くらいで着いちゃうんだろうな。

 

 


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