蘇る大地 〜虹〜
これから畑となる土地全体と、既に畑になっている土地、そして村にも命の水を降らせる。村人達は濡れるのも構わず笑いながらはしゃぎまくった。
森の上には大きな虹が出た。
命の水が降って育った作物を、セバス隊と一緒に収穫する村人達と、柵の設置について門番を中心にあれこれや話し合っている村人達。皆活気があって、俺達が最初に村に来た日から二日しか経っていないとは思えない変化だった。
村全体も明るく見えるのは気の所為だろうか。
俺は少し離れた所でその様子を写真におさめていた。爺ちゃん、見て。皆こんなに元気で嬉しそうだよ。
そのまま1人で風に吹かれていると声がした。
「この大地の本当の癒しはこれからだ。
人間たちは罪の意識によって自分たちを知らぬ内に呪い、過去の痛みに囚われ、この大地の時をも止めてしまった。そして新たな良き変化は許されないと信じた。停滞は苦しみをもたらすだけだというのに。
だが、この人間達がその呪縛から解放された事により、痛みと悲しみの中で止まっていた時は動き出し、この土地の意識は目覚めて歓喜するだろう。変化は癒しだ。そして成長でもあるのだよ」
そう言って、誰かが俺の頭を撫でるように触れた。
「大地の痛みだけではなく、人間の罪の意識が自分たちを呪い過ぎて、癒やされる事が出来なかったって事?」
「そうだ。善良な者達なのであるが故に、大地や他の生き物の痛みが自分たちの傷となり、痛みを忘れない為に己の傷が治ることを受け入れてはいけないと罰し続けていたのだ。人間とは、かくも一途に強い想いを紡ぐものかと驚かされる。これまでも何度も働きかけたが届くことがなかった。だが、お前達が現れて人間の頑なな心が和らいだのだ。大地も人間も、他の生き物も、皆が救われた」
「…そっか、そうなんだね」と俺が言うと、いつの間にかそばに来ていた史朗が「誰と喋ってんだ?」と言った。
「あれ?今誰かここで話してたよね?」
「いや、お前は独り言を言っていたぞ」
「そうなの?誰か男の人がいると思ってた」
史朗に今聞いたことを放すと、「ああ、罪悪感が自らに呪いをかけて必要以上に苦しめるって、なんかわかる気がする。でもさ、皆が解放されたなら良かったよ。なあ!」と笑う。
おばばが慌ててやって来て、『なんと、白銀の君よ、今、こちらにイシルディン神がおられましたぞ。おおお、まだ光が漂っておる。確かにイシルディン神がおられた。こんなに濃く気配を現される事は久しくありませんでした…ありがたい』と空に向かって拝んでいる。
俺はおばばと史郎と一緒に皆の所に戻った。
ご領主様の使者スザナが何かを言いたそうだったが、俺は変わらず無視し続けた。ちょっと泣きそうな顔になってたので可哀想な気もしたけど、でも甘い顔はしないのだ。だって君らはまだ史朗に謝罪していないだろ。
スザナはそれ以上説明を求めるでもなく、観念して見たままを報告する事にしたらしい。明らかに何もない平原だった所が半日もせず森になってしまい、伝説の神の鳥が飛び、それに乗って大地に命を蘇らせる現場を目撃してしまったので、何も言えなかったのだろう。
帰途に着く使者達に、村長が村で採れた作物をお持ち下さいとお土産に持たせ、『今回はこのような形になったものの、我らの移転の願いを早急に考えて対応をしてくださった事を、一同心より感謝しております』と言っていた。
おばばが『白銀の君よ、あの紙を少しだけ分けては頂けませんかの?』と言うので、『良い。おばば紙使う』とメモ帳を渡した。
おばばはスザナ達の前で自慢気に『竜の御加護ですぞ』と言いながらゴジラペンで何やら書いて、書いたものを折りたたんで封をし、『こちらをご領主様に、巫女エルスペスからとお渡しくだされ。大切な事で御座います。どうぞ必ずお渡し下さいませ』と手渡していた。
受け取ったスザナ達の様子からして、おばばは巫女としては良く知られ、もしかすると地位のある人なのかもしれない。てか、エルスペスって名前なんだ。へえ。
メモ帳とペンを返してくれるおばばに『エルスペス、良い名前』と言うと、頬を赤らめて『ほほほ』と笑った。
そうしている所に、ニルスが戻ってきた。両足に一頭ずつ牛を掴んでいる。え?何、それご飯?ここで食べるの?!
俺達が驚いていると、そっと牛を地面に降ろし俺に向かって『ニルス、牛を獲って来た。欠片、牛欲しいと思った。人間乳をとると良い。牛に話した。牛暴れない』と言う。
まさか、史郎と俺が牛乳が欲しいって言ってたやつ?感知して捕まえて来てくれたの?
村長に『神の鳥、村に牛をくれる。乳をとる。大切に世話をする』と言うと、村人達がニルスに向かってひれ伏した。史朗が「急いで牛小屋作らんと」と言って、セバス隊を連れて「森に木を切りに行ってくるよ」と出かけた。
「ありがとう。俺自身忘れてたのに、よくわかったね」とニルスに言うと、『ニルス、欠片の思う事わかる』と誇らしげに言われた。
欠片って俺の事?思う事がわかるってテレパシーみたいなやつ?どこまで伝わるんだろう?どうかいけないことは伝わりませんように…と思っていると、『欠片は強い良いオス。メスがとても好き。まだ番うメスはいないが、欠片の子を望むメスは沢山。心配はいらぬ。励むと良い。だがメスの乳の実がなる木は良くない。あれは闇の木』って言われた。
魔の森でのエロフの所業、全部ばれてーら!いやーん。
俺が死んだ気持ちで赤面していると、ニルスが『牛、もっといるか?』と聞いてきた。もう牛は要らないから大丈夫と言うと、ニルスは『…わかった。必要な時はニルスを呼ぶと良い。すぐに来る。もうすぐ欠片は神の山に行く。狼達が待っている。行く時ニルスを呼ぶ。すぐに来る』と言ってふわりと舞い上がり、巣のある命の水川の方角に向かって飛び去った。
神の山で狼達が待っている…だと?これまた何だそれ?
ご領主様の使者一行が帰って行き、村では収穫を続ける人達と、森に史朗を手伝いに行く人達がそれぞれに動き出す。今日はこんなに盛り沢山なのに、この世界ではまだ昼を少し過ぎたばかりだ。地球の午後2時くらいにしかなってない。
さて、俺も森に行って木の切り出しと運搬作業をしよう。
俺は皆とは別に、森のもっと奥に行って風魔法で木材の切り出しをして、浮かせて村の近くに運び積み上げる。資材置場として場所を決める。
崩れたら危ないので、「この場所に積まれた木材は崩れてはいけない」と設定。俺達がいる間はやれる事があれば、特に力仕事はどんどん使ってもらおう。
当面必要な分の木材は出来るだけ用意して行こうと思うが、俺達がいなくなっても森からの木材の運搬がしやすいように木馬を作り木馬道を組んだ。川があればもっと楽なんだけど、それはまあ仕方ない。
史朗が戻って来て村人達と牛小屋を作っている。柵はまだ全く着手していないが、今日はこんなものだろう。
日も暮れてきたので今日の作業は終わりにして、また皆で一同に集まって食事というか宴会だ。
今夜でもう肉は無くなってしまいそうだけど、野菜が豊富に採れるから明日からも食べ物には困ることはないだろう。そのうち森に動物も戻ってくるだろうし、大ザリガニが繁殖したらそれも食べられるしね。
俺と史朗は「何かこの村の特産があるといいよね」と話した。それこそ村人達が自分たちで考えるべき事ではあるものの、ここまで関わるとつい先のことも考えてしまう。
俺はだいぶ言葉を覚えたので、村長やおばばだけではなく、他の村人との会話を試みる事にした。宴会は程よく酔っ払いが出来上がるから、シラフの時よりも俺とも気楽に話してくれるに違いない。
村長や長老達の近くの席から、門番が飲みながら皆と喋っている所に移動してみた。
『こんばんは』
『うぉっ!こ、こんばんはっ…たぁ、びっくりした』
『酒、飲んでいる。楽しいか』
『まあ、うまいっすよ。白銀の君も飲みますか?』
『いや、いらない』
『あ、そうですか?エルフは飲まないんですかね…でございます』
『普通にしゃべる良い』
『…はあ、そう言われてもなあ』
『狼達、山を守るか』
『ああ、山の守り手ですね。そうですね、俺も見たことはないんだが、そう聞いていますよ』
『見てないか』
『俺が生まれてからは降りて来てないですからね』
『門番さん、何歳か』
『門番…さん?さんいらねえですよ。俺は25です』
『25,史朗と同じ』
『え?シロウ様と?嘘でしょ、シロウ様見た目は20歳位かと思った。やっぱりドワーフも人間とは違うのか』
史朗が、自分の名前が話に出ているのを聞いて、そして俺が笑っているのを見て「なんだよ」と話に入ってきた。
「史朗、やっぱドワーフって思われてる」
「またドワーフか。ドワーフってどういう特徴なのか聞いて、ちょっと」
『ドワーフとはどういうものか』
『へ?ドワーフですか。そりゃ…、黒い髪と黒い髭でしょ。手先が器用で力持ちで酒飲みで背が低い。あとは、俺が聞いてるのは怒りっぽいが情に厚いってとこかなあ』
『それは確かに史朗。だが史朗はあまり怒らない。優しい』
『ああ、そうですよね。シロウ様は朗らかな方だ。だけどやっぱドワーフなんですよね?』
「なんだって?」
「黒い髪と黒い髭で、器用で力持ちで酒飲みで背が低くて、怒りっぽいけど情に厚いんだって」
「なんだよそれ。髪と髭が黒いからかよ。まあでも、それじゃしょうがねえな。確かにその通りだ。確かに背は高くはないしな」
『史朗、ドワーフ』
『ですよね』
「おい、お前、今、俺がドワーフだって言ったな」
「あ、わかった?」
「そりゃ、『史朗、ドワーフ』は普通にわかるわ!皆にそう言われるのは仕方ないとして、お前が率先して認めるな」
『ドワーフの他、人は何がいるか』
『ええと、人族は白い人、黒い人、赤い人、青い人、黄い人ですかね。あとは、獣人、虫人ですね。アンティアンは暗外っていう虫の人なんですよ。他にも虫の人はいるけど、良く知られてる所では長角人かな。えらく力が強いんだって話ですよ。角の形が違う二角人と仲が悪くて、街でも喧嘩してる虫人がいたら大概こいつららしいです。
まあ、虫人はほとんどが森とか山奥に住んでいて、滅多に村や街には出てこないですけどねえ。その分、精霊とか光の民であるエルフと近しいって聞いています。アンティアンも精霊の使いだし。ただ、虫人の中には闇族と近しい種族もいるらしいですよ。
獣人もね、色々いますよ。犬人、狼人、鳥人、熊人、トカゲ人、鹿人、うさぎ人、他にもいたかな。全部覚えきれねえですよ。とにかく人族はやたらと色々いますね」
史朗に通訳すると、「なんか人族、えらく種類多くねえ?」と驚いている。俺も驚いたよ。
「あれかな、直立で二足歩行のいわゆる人型は全部人族って括りなんだろうか」
「かもしんねえな。大雑把だな。俺は好きだけど」
『たくさん、違うが、すべてが等しく人族か』
『そうですよ。まあ、色がどうでも、顔が虫だろうが尻尾があろうが、人であることには変わりないですからね。好き嫌いはあるかもしれんが、誰も人族であることは否定しないはずですよ。
イシルディン神様がそのようにおっしゃったそうです。ずっとずっと昔は分かれて争ったりもしてたみたいですけど、種族が違っても何も変わりはないって。特質が違うだけでそれは優劣ではないっておっしゃった。まあそうですよね。
数で言えば俺達みたいな人族が一番多いですけどね。それもこの辺の話で、虫人が沢山住んでるトコに行きゃ虫人が多いし、獣人が沢山住んでる地域では獣人が多いって事でね』
おお、イシルディン神、素晴らしい。やっぱりこの世界に在るものは、等しくこの世界に愛されているんだね。…あのアレ、クソキノコですら、多分。
「どうやらこの世界では大きな人種差別はないらしい。」
「へえ、それはすごいな。まあ、どの辺りまでの差別がないなのかはわからんけど、でも違うからと言って迫害されないのは凄いことだ」
「どの辺りまでのって?」
「差別しないって言ってもさ、自分は差別してないつもりってだけで、無意識に差別してる奴らってのはいるんだよ。これは体験しないとわからないと思うけどな」
「本当に対等な関わりじゃないって事か」
「まあ、それがあってもさ、そこから悪くならなければ良いと思うんだ。皆違うのは当たり前なんだから。単純に『ああ、君とボクは違うんだね』って、ただそれだけなんだよ。『違うけどどっちもOKだよね』ってな。そもそも同じである必要もないし、皆が同じわけないしな」
「この世界では、差別はそれ程じゃなくても身分の差みたいなのはあるのかもね」
「そうだな、さっきのあのご領主様の使者とかな」
『ご領主様は良いご領主様か』 俺は門番に聞いた。
『良いご領主さまですよ。ろくでもない貴族様も沢山いるが、シャノトワの殿様は代々領民想いの方だ。ちゃんと民の話しを聞いて暮らしを考えて下さる。それに、何しろイシルディン神の末裔でもあるし』
神様の末裔。なんかそれってありがちな「尊い身分」って奴?
『それは本当の話しか』
『本当ですよ。おばばに聞いた方が詳しくわかると思いますけどね。でも誰でも知ってますよ。なにしろイシルディン神様は初代の王様でもある。この国を始め、この世界の4つの大陸すべてを平定して平和をもたらし、200年に渡ってこの国の王として世を導いたお方だ。だからこの国はイシルディン聖国って言うんですよ。その後、王座を子孫に譲ってシャノトワを名乗り臣籍に降りて国を支えてくださった。その子孫がシャノトワ公爵家の方々なんですよ』
へえ、本当なんだ。まあ、この世界ならありそうだな。昼間おばばが気配が濃くあったって言うのは本当に神様だったんだろうか。だとしたらすげーな!俺、神様と話しちゃったよ!やばい、爺ちゃんに言いたい。あ、ニルスの事も話したいな。
「ねえ、史朗、俺がニルスに乗ってる写真って撮った?」
「撮ったぞ。飛び立つ所だけどな。透明丸がコックピットみたいでさ、なんか凄いんだけど笑えた」
「わー、後で見せて」
「おう」
「ご領主様は神様の子孫なんだってさ。すごく良いご領主様だって」
「ああ、そうなんだろうな。この村の移転の嘆願にすぐに対応して来た所からしてもそうなんだろうなって思ったわ。まあ、あの使者はないけどな。子供が行方不明なんだって?なんか大変そうだよな。お前探索で探してやれば?」
「どんな子かわからないからなあ。ご嫡男って言ってたから男の子なんだろうけど。『門番さん、ご領主様の子供がいないか』」
『そうなんですよ。ご嫡男様が幼い頃に行方不明になっちまってなあ、5歳になったばかりだったそうで、10年経った今でも諦めないで探し続けていなさるそうですが、今となってはなあ」
『10年前か。それは難しい』
『ですよねえ、弟君が生まれなさったから、その方があとを継がれるんだろうけど、それでもご領主ご夫妻は諦めずに探していなさる。この間もね、捜索隊が来たんですよ。まあ、どんなに身分が高くても、子供が居なくなったらやっぱりお辛かろうと思いますよ。良い方々だから俺達も胸が痛みますよ」
『生きていると良い。何故いなくなったか』
『それがね、大きな声じゃ言えないんだが、どうも政敵に誘拐されたって話ですよ。世継ぎの王女殿下の婚約者候補の筆頭だったそうで、自分とこの子供を婚約者にしたかった他の貴族が攫ったんだろうって噂になりました。姉君とご一緒に居た所をご嫡男だけが攫われたらしくてね、姉君がしばらくショックでご病気になってしまったって聞きましたよ。イシルディン神のご加護がありますようにと、わしらも今でも祈ってますが、正直…どうなんだかっては思いますよ』
『かわいそう』
『でしょう。5歳なんて可愛い盛りだ。利発なお子様だったらしいですよ。生きておいでだったら15歳だ。まだまだこれから人生があるって年ですよ。…そういや、白銀のエルフ様はおいくつになられるんで?やっぱり200歳とか300歳とかなんですかね?』
『私は18歳』
『そいつぁまた随分とお若いエルフ様で』
『大人です。18だから』
『大人ねえ、見た所それこそ15歳くらいにしか見えねえけどなあ。まあエルフは20歳でも200歳でも見分けつかねえって話だから、どっちにしても俺達にはわかんねえですけどね』
『私は18歳。そして大人』
15歳にしか見えないなんてとんでもない!ティーンエイジの3年は凄い差なんだよ。俺は大人!18歳!ビールも解禁なんだから。
史朗に門番さんから聞いた話しをすると「それは何とも言葉がないな。誘拐か、やだねえ。やっぱ権力欲ってのはどこの世界でも人を狂わせるもんだな」と言ってから、俺をじっと見て、そして黙った。
「何?」と言うと、「…いや、別に。髪がまた伸びたなと思ってさ」とだけ言った。
確かに、俺の髪はだいぶ長くなっている。前髪なんかもう完全に目が隠れていて鼻の辺りまで伸びている。だから今は長髪横分け君だ。魔法使うと伸びる気がするんだけど気の所為かな。
門番が思い出したように言う。『そういやね、シロウ様は言葉がわからないでしょ。あれですよ、言葉の実っての食えばわかるようになりますよ。どこの国の人でもどの人族でも言葉が通じない相手と通じるようになりますから。街に行ったら神殿でもらえますよ』
言葉の実!そんな便利なものがあるのか。それは森にはないのかな?
『森にはないのか』
『ないですね。イシルディン神が世界を平定する時にお作りになった木の実で、神殿でしか手に入りません』
「史朗、街の神殿に行くと言葉の実ってのがもらえて、それ食べると言葉が通じるようになるんだって」
「マジで?それいいな。もうさ、一生懸命覚えてるけど、やっぱ不便だわ。それ欲しいな」
「森にはないんだってさ。神殿でしか手に入らないって。街に行ったら最初に神殿行こうぜ」
「そうしよう」
宴はお開きになり、俺達は部屋に戻って今夜も甘いココアを飲む。
史朗が着替えて寝る体制に入る。Tシャツとタイツになり、胸につけている妖精女子からの贈り物の石を外す。ふと、色んな色の石を貰っていた事を思い出し、何か意味があるのかと思い史朗に言ってみた。
「俺もさ、何か意味があってくれたんだろうなとは思ったんだけどさ」と袋から石を出して見せてくれる。
「単純に赤が火で水色が水なんじゃないかな?」
「ピンクは?」
「…美肌?」
「美肌か。大事だな」
「…明日おばばに聞いてみようか」
「そうだな、唯一知ってそうな人だもんな」
「明日、牛の乳が出たらカフェオレにしよう」
「いいね。そして、そうだ、絞れる量にもよるけどさ、チーズとかバターを作ってみるか」
「それいいね」
足りなかったらニルスにもっと牛を連れて来てもらうのもいいしな。
よし、明日も頑張ろう。
『蘇る大地』はここまでとなります。




