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グリーンのライト
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土曜日の夜。
今週の土曜日もビデオ通話をしながら、俺はマイと一緒に映画を観ている。
俺は冷やしていたオーストラリア産の白ワインを取り出し、ワイングラスに注いだ。
キンと冷やした白ワインが、喉を差し込んだ。
俺はあの日から決めていたことを、今、マイに伝える。
【アメイジングスパイダーマン】を見終え、ワイングラスに入った白ワインを口に含んだ。
「なぁ、マイ」
「ん?」
「あのさ、結婚、しよ?」
俺はスマホ越しの画面に映るマイを見つめる。
「えっ?あっ、うん。うん」
マイは驚いて照れたように笑った。
将来の人生設計を立てた時、マイとの未来を自然と想像していた。
マイの映るスマホの画面の上に、通話ボタンである、グリーンのライトが光っている。
これから始まる新しい生活の、準備をしようと、俺はその時思った。




