表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すぽっとライトが光る  作者: karina
30/40

久しぶりの集まり

「いや、俺もライン、送ったんだけど既読になんねーの。ちょっと心配なんだよな」

「だよな。俺も送ったんだけど、既読になんねーの」

俺はビールを一口飲みながら言った。

「私もさ、うちらのグループライン、シュンだけ既読つかないじゃん。だから私も心配

になって個別でライン送ったんだけど、やっぱり同じ。未読のまま」

サエが言った。

「私も心配してたけど、送ってない」

リエが言った。

「いや、送れよ」

ヒロがつっこむ。

「私、今連絡するわ。電話してみる」

リエがスマホを出してシュンに電話をかけている。

「コール音はなるけど・・でない感じ」

「まじか。なんか大丈夫か?あいつ・・」

「ちょっと心配じゃない?」

リエが電話を切ってスマホを机に置いた。


「つか、ガチで心配なって来たわ」

俺は飲み干して空になったグラスを置いて言った。


やっぱり、シュンは誰とも連絡をとって無いようだ。

ネットニュースを思い出した。

【自粛による自殺者の増加】

いや、シュンに限って・・。


***

「やっと終わったー。話し長すぎなんだよな」

予定していた時間よりも長引いた会議がようやく終了し、

パソコンに表示された、勤怠管理システムの退勤ボタンを押す。

着ていたシャツを脱ぎ、ネイビーのユニクロのロンTに着替え、マスクをつけ、

玄関に向かった。


もう、あいつらは着いてるだろうか。

シュンは大丈夫だろうか。

俺はエレベーターの中でシュンに電話をかけた。

コール音が鳴り続け、やがて留守番電話に切り替わった。

俺は電話を切り、昨日から連絡が無いマイにも電話をする。

『電波の届かないところにおられるか、電源がはいっていないため、お繋ぎできません。』

マイまでどうしたんだよ。

まぁ。マイは一日くらい返事が無いだけだから、深く考えなくてもいいか。

今日あたりに連絡が来るだろ。

そんなことを思いながら、俺は駐輪場に停めている自転車に乗り、

最速でシュンの家に向かっていた。

自粛のせいで普段よりも、かなり人通りが少ない。

俺は自転車を漕ぎながらシュンのことを思い出していた。

最後にシュンと二人で飲みに行ったのは自粛の二ヶ月くらい前で、海鮮が上手いって、評判の店だった気がする。

酔いが回った時にふとシュンが言った言葉。

「俺さ、実は転職活動中なんだよな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ