予感
気がつけば汗でTシャツが身体にはりついていた。
プロテインジュースを飲み、俺は汗をTシャツで拭きながら、シャワーを浴びにバスルームに行く。
運動した後は心地よさと爽快感を感じる。
シャワーで汗を流した後は、イギリスで買ったダークグリーンのTシャツ着て、グレーのスエットパンツを履く。
ipadを手に取り、ノートアプリを開き、十年先までの将来設計を書き出してみる。
二十九の俺は来年三十か。
もう三十歳なんだな。そろそろ結婚を意識する。
三十歳くらいで結婚しようと思っていた。
「だな。このくらいで、結婚して、役職ついて・・」
***
「うぃー」
「お疲れー」
今日もいつものメンバーでリモート飲みだ。
ヒロの滑らない話を聞いて皆爆笑する。
「いやー、ガチのイケメンなんだってばー。フランス語の先生」
サエは最近始めたというオンラインフランス語講座の先生が、イケメンだと言ってはしゃいでる。
なんか皆この数ヶ月で、新しいことを始めたようだ。
俺も筋トレをしまくって、胸板が急激に厚くなった。
でも、シュンだけ元気が無さそうだ。なんか痩せてて、頰こけてね?
「つか、シュン痩せた?」
俺は画面に映るシュンの頰を見ながら言った。
「かな?外食してねーし、飯、テキトーなんだわ」
「ちゃんと食えよ。シュン痩せたよ。なんか」
「確かに」
リエが言った。
シュン、大丈夫か?なんか元気無えし、口数少ねえような・・。
俺はこの時、シュンについて何か違和感を感じた。
それは予兆だったのかもしれない。
この日からシュンのグループラインの既読は、つかなくなった。
体調でも壊してんのか?
俺は少し心配になり、シュンにライン通話と直接電話をかけたが、応答は無かった。
***
「はい。お疲れー」
「お疲れー」
今日も仕事終わりのビールをありがたく飲む。
会議漬けの俺にとって、この一口は、リモートワークでの仕事のオンオフの、切り替えのスイッチみたいなものだ。
「つーか今日、シュン、また参加しない感じ?」
「うん。多分。ラインに返事無かったくね?」
ユーチューブの【ガチの筋トレ】で紹介されていた、『コンビニで買える筋肉と相性の良い商品十選』で紹介されていた、ササミサラダを食べながら俺は言った。
「つかさー最近シュンと誰か連絡とってる?」
ヒロが言った。




