表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界にダンジョンができたせいでセミリタイアに失敗した男、冒険者になって無双  作者: 椎名 富比路
第五章 FIRE失敗民、最後の戦い!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/68

第64話 死闘

 ベリトは、ロニの言葉を嘲笑う。

 

「あれは、彼女が自分で望んだことだ。世界が彼女の存在を認めないなら、認めさせるように動くべきだ」


「そそのかしたのは、お前だ!」


「一歩踏み出すきっかけを与えた、と言ってもらいたいね」

 

 ベリトは、悪びれていない。自分の行いは正しいと、心から認識している。


「もうええ、嬢ちゃん。コイツになにを言うてもムダや。拳でわからせんかい」


「そうだロニ。それが、一番わかりやすいさ」


 オーゼとオレは、ベリトに向けて前進する。


 ベリトも、前に向かってきた。手をヒラヒラとさせる。

 

「なんだ?」


『ミツルさん。どうやら彼は、場所を開けるように伝えているようです』


 取り囲めってのか? 自分を? 不利になるっていうのに?


「キミたちが束になってかかってきても、問題ないよ」


「せやで、ミツル。オジイが大事にしとった魔神が、やられたくらいや。これでも足らんくらいや」


 ベリトの挑発に、オーゼがいきり立つ。

 

「そうだな。いざ!」


 まずオレは、ベリトに蹴りを浴びせた。体術で相手にできないか、試す。


「出し惜しみして、勝てると思わないでよね」


 ベリトも、ハイキックで返してきた。こちらの脚を巻き込んで、脚だけで投げ飛ばす。


 すかさずキナ子が、オレをキャッチする。

 

「ミツル!」


 オーゼが、オレの加勢に入った。斧を投げつけ、盾を持った状態で突撃する。


 ベリトが、斧をキックで弾き返した。

 

「嬢ちゃん!」


「レイジ・オブ・エレメンタル!」


 精霊の雷撃を、ロニが発動する。


 雷鎚が、オーゼの斧と盾に反射した。


「む?」


 側転で、ベリトは斧と雷撃をかわす。


 当たらないか。さすがに、ヒガンの何番煎じだもんな。


「小細工は通用しない」


「だったら、正面からいったらあ!」


 戻ってきた斧を、オーゼがキャッチした。【ヘビーアタック】を上乗せし、斧を振り下ろす。


「やるね! けど!」


 ベリトは、オーゼの頭部にハイキックを撃ち込んだ。からの、連続ボディブロー。


「効かんわい!」


 口から血を吐きながらも、オーゼがベリトの両腕を掴む。


「【フレア・スマッシュ】!」


 特大の炎の玉を、ロニがベリトの脇腹にゼロ距離でぶつけた。


「ぐう!」


 さすがのベリトも、余裕の顔が歪む。


「これでいけるか? 【アラマサ】!」


 オレは、一〇連撃クリティカルを放つ。

 ムルルとの戦いで、実際の使い道は「全体攻撃技」だと判明した。これを、単体攻撃用にアレンジしている。


 それでも、コイツに勝てる気はしないが。


「やるじゃないか! 人間だと思って、甘く見ていたよ」


 全身血まみれになりながらも、ベリトは軽口をやめない。

 

「ボクも、出し惜しみをやめよう! バールの子孫として、全力でお相手しよう!」


 ベリトの傷口から、魔族らしい存在の皮膚が飛び出す。人間の姿だったベリトの皮膚が完全に剥がれて、魔王が本性を表した。


「コイツは」


 オレは、この魔王に見覚えがある。

 

「これが、【ダンジョン・ショック】を生み出した魔王! 闇の神、バールだ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ