表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界にダンジョンができたせいでセミリタイアに失敗した男、冒険者になって無双  作者: 椎名 富比路
第五章 FIRE失敗民、最後の戦い!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/68

第50話 穏やかなひととき

 オレは、富裕層を相手にダンジョンを巡る。


 とはいえ、あくまでも付き添いだ。オレは一切、手を出さない。


 ダンジョン探索では、いわゆる「パワーレベリング」は禁止されている。強い冒険者とパーティを組んで、高レベル帯のダンジョンを巡って、自分はなにもせずに経験値だけをもらう行為だ。

 これでは危険性を知らないまま、ダンジョンを探索することとなる。いざというときに、臨機応変な対応ができない。

 どんなに優れた装備を持っていても、初級ダンジョンからというのが決まりだ。


「ミツルさん! ゴブリンを、やっつけました!」


 少年が、ナイフを掲げた。


「いいぞ。よくがんばったな」


 家族連れ富裕層を相手に、オレはナビゲートする。


 


 ベリトとの戦いまで、オレたちはダンジョンを満喫しようとなったのだ。

 本格的にベリトと戦うことになったら、ダンジョンを楽しむ余裕なんてない。


 ロニは久々に、帰省した。

 

 オーゼも、家族サービスをしているという。


 

 

 途中で、キャンプを行った。というか、これが旅の目的である。


「こんな開けた場所で、誰にも気をかけることなく焚き火をするのが、夢だったんですよ」


 冒険者のリーダーである中年男性が、火をおこした。


「今の時代、どこでも焚き火は難しいですからね」


 家でやろうものなら、苦情が来てしまう。

 かといってキャンプ場は、混んでいるし。キャンプブームで、まだまだ人が多い。

 

「ここは場所さえ選べば、子どもを連れてキャンプができますからね」


「オレも、よくキャンプをしますよ。もっぱら、食いつなぐためですけど」


 ダンジョンの現地で魔物の肉を食えば、税関に引っかからない。


 それが原因で、かつては食用目当てで、魔物が乱獲されたこともある。


 食い方がまだ確立されていなくて、みんな食用を断念したが。


「ジビエのようなもんですが、まだちょっとした知識が必要なんですよ」


「そうなんですね」


「オレも、最近知ったんですけど」


 ロニから教わった、ちゃんとした魔物の下処理を、中年男性にも指導した。


「手に火属性の魔法を施して、肉の表面を軽く焼くんです。肉の表面に着いている、魔素を取り除かないと」


 魔物の肉は、魔素のせいで食感が悪いのだ。


 現地の人はそれを知っているため、魔法を使って火をおこして焼くのである。

 

「バーナーで、魔素は取れません。手でしっかりと、焼いてあげてください」


 魔素は、魔素でなければ除去できない。


 ロニに会わなければ、こんなこともわからなかったな。


「さあどうぞ」


 少年に、ウルフの肉を差し出す。


「おいしいです。もっと、クセがあると思った」


「そうだろ? ダンジョンだって、バカにできないんだ」


 純粋な子どもは、いいなあ。

 どんなことにでも、興味を持ってくれて。


 どうしてこんな子どもが成長すると、闇バイトとかに手を出してしまうかねえ?



 帰宅後、オレはマリエを呼びつけた。


「どうしたのよ、ミツル?」


「マリエ。ベリトとの戦いが終わったらな。妊活しよう」


「!”#$%&’()=~!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ