表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界にダンジョンができたせいでセミリタイアに失敗した男、冒険者になって無双  作者: 椎名 富比路
第四章 FIRE失敗民 幻の財宝を求めて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/68

第39話 忘れられた山道

「どうする、ミツル。一旦補給に戻る?」


 たしかに、準備くらいはさせてもらいたい。一度拠点に戻って、と、オレも考えた。


「やめておこう。このイベントは、続けざまにやっておかないと」


 放置すれば、イベントが消滅してしまうリスクもある。

 せっかく、相手が導いてくれているんだ。乗らない手はないだろう。緊張感の持続、って意味もある。


「行こう」


 準備は、歩きながらでもできるさ。


「ロニ、妖精の後を追ってくれ。オーゼが横に並んで、ロニの護衛を」


「よっしゃ。嬢ちゃんの援護は任してや」


 魔物を撃退しつつ、オレたちは森を突っ切ることにした。


【ダンビラ山】には、まだ通るべきポイントがあるらしい。


 まだ昼前だというのに、とんでもなく暗い道である。


 しらばくして、道がひらけてきた。【忘れられた山道】という場所に、たどり着く。


「石の橋で、整備されているよ」


「古代の遺跡みたいだな」


 モンスターは、森と大して変わり映えしない。ちょっと強い程度の石像が、襲ってくるくらいである。【レイジ・オブ・エレメンタル】という技を手に入れた、ロニの敵ではない。


 さっそく、ステータスや装備品などをまとめることに。


「大丈夫? よそ見してて」


『ワタクシが、ミツルさんをサポート致します。道に迷うことはございません』


 キナ子がナビ代わりになってくれているので、オレは問題なく画面に集中できる。


 装備は戦闘中に散々入れ替えたから、もういいか。


 さっきのクエスト報酬は、オレももらえるのか。


[【試練の鞘】:スキルコスト 二〇%減]、ねえ。ふーむ。


【バスタードソード】に、付けておこう。オレは、【天啓】を使うからな。


 天啓は、【ヘビーアタック】の上位互換で、クリティカルが確定で発動する。レアドロップも確定する代わりに、魔力消費が激しい。

 使い所を間違えると、手痛い目に遭う。今が、強化するときだ。


 あとはキナ子の装備だけ、更新しておこう。


『よさげなアイテムを、石像が落としました』


「この【精霊樹のベルト】って、いいな」


 全員を保護する魔法バリア、【マジックオーラ】のリチャージが二〇%上がるのか。これに【光】属性のシードを突っ込んで、さらに魔法防御力を上げる。


「ロニ。できればお前さんの頭装備を、素材で強化したいが」


 移動用魔法で、即座に帰ってしまいたいが。


「うーん。全部終わってからにしよう」


「そうだな。戻らないって言ったのは、オレだし」


 今は、妖精の導きに従おう。

 

 後は、ステータスだな。攻撃力を上げて、殲滅力をアップだ。


 スキルの見直しも、行う。

 

 スキルだが、【チェイン・ライトニング】を外す。今まで役立ってくれたが、ロニの【レイジ・オブ・エレメンタル】があれば十分だろう。

 代わりに、【ヒート・スマッシュ】でも取るか。ロニはザコキラーに育ってくれたようだから、オレはボスキラーになろう。

 ヒート・スマッシュに天啓を乗せて、ぶちかます。


「いよいよもって、ヒガンに近づいてきちまった」


「いいんじゃない? ヒガンが生き返ったみたいで」


「なんかなあ」


 オレは、どうも不安にかられている。


 このダンジョン、ただで終わらない気がした。

 

「どうしたの?」

 

「いや、な。ヒガンは死んでない気がするんだよなあ」


 特に危なげなく、山道の終点に到着する。開けた岩場だ。


 ホコラらしき建物の前に、山伏が立っていた。あれが、ボスか。


「テメエ、姿を現せ!」


 オレが叫ぶと、山伏が覆面を脱ぐ。


「ウソでしょ。あんなのと、戦えないよ」


 見知った顔を前に、ロニは萎縮してしまう。


 それは、みんな同じだった。このオレでさえ。


「冗談だろ」


 ここのボスは……【ヒガン】かよ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ