第37話 助っ人コンパニオン オーゼ・アイザック
突然、魔物たちが吹雪に飲まれたかと思えば、アイザックが経っているではないか。
どうやら、助っ人に来てくれたようである。
「おう。待たせたな、ミツル!」
オオカミの魔物【白狼】を、アイザックは槍の一振りで撃退する。
【白狼】初級モンスターであるウルフの上位種ってだけではなく、術まで使う。
かなり強い部類に入るのに、アイザックにかかると瞬殺だ。さすが騎士団だけある。相手が術を撒く前に、群れごと倒すとは。
「お前んとこのマリエさんっちゅうんか? その人が、コンパニオン契約を結んでくれ、いうてな」
マリエのコンパニオンになったのか、アイザックは。
「しかし、騎士の業務はいいのか?」
「ワシ一人おらんでも、騎士団は姉貴が仕切ってくれるさかい。ワシよりエゲツナイで!」
「頼もしいぜ、アイザック!」
精霊樹の魔物【トレント】の腕を、オレは片手剣で薙ぎ払う。
「ワシはアイザック家長男の、オーゼ・アイザックじゃ。これからはオーゼでええ」
「頼むぜ。オーゼ」
クマよりデカいマムシが、オーゼに噛みつこうとする。毒攻撃だ。
「コイツを着ろ、オーゼ!」
オレはステータス表を開き、【ヒドラスーツ】をオーゼのアイテム欄に移動させた。
「おお、なんかどえらい強くなった気がするで!」
「ヒドラスーツだ。毒も全く通じない」
オーゼの全身ヨロイが、瞬時にヒドラスーツへと変わる。
多少重量があるが、オーゼの筋力ならペナルティにならない。むしろ防御力が格段に上がっている。禍々しい見た目も、荒々しいオーゼにふさわしい。
「おおきに!」
オーゼが、ショルダータックルの一撃で、巨大マムシの牙を砕く。
「どないじゃボケ! お返しじゃ!」
槍を振り回して、オーゼはマムシの首をはねた。
オレも、装備を更新する。【ディア・レザーアーマー】に【精霊樹の篭手】、【白狼のすね当て】と。これで、身軽になった。
サブクラス【魔法使い】の装備も、改める。シカの角でできた【アントラーロッド】で、攻撃力が倍になった。一気に魔法攻撃が上がり、敵の掃討が楽に。
「キナ子、そっちはどうだ?」
『問題ありません。ミツルさんは、戦線に復帰なさってください』
「わかった!」
オレは【フロストノヴァ】を、オーゼの死角へと撒き散らす。白狼やトレントを、氷漬けにした。
「おおきにやで!」
オーゼが、凍った魔物たちを槍で仕留める。
「あのヤロウが、この魔物たちを仕切っているみたいだ」
「ぶちかましたれ、ミツル!」
試しに、上にいる山伏にもファイアボールを投げつけた。
火炎弾は、山伏をすり抜けていく。やはり、あれは幻覚か。
「オーゼ、オレとお前で、ロニたちを守るぞ!」
「任しといてや、ミツル!」




