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天龍に愛される男

陳の人徳

C国のフィクサー陳はフィクサーサミットから素早く本国に帰ると、すぐさま楊家に向かった。サミットでの出来事を話した。


C国は人口もJ国の10倍であり大国である。古代文明もあったことから、いくつかの隣国を属国にしていた。しかし、そんな列強の国に抗う国や、歩調を合わせる国もあったが、あまりにも大きな国土もあることから、さまざま多民族が暮らしている。昨今は情報統制で異世界人の存在を秘密裏にしていたが、今回の」サミトで一番さきに異世界戦争の火種をおこし、侵略される可能性が出てきたことを焦っていた。


そんなことから楊家の隆に助言を求めた。


「いい話を聞いた。我々も協力しようではないか。」


「いい話ですか。メリットありますか。」


「我が国の祖先はいつの時代も全国制覇を目指していた。もし、人が住める異世界があるのなら、すべてのC国の民を移住させてみてはどうかな。その異世界の星全部が、C国になる。」


「今まで築いてきた繁栄はどうしますか。」


「張りぼての繁栄ではないか。現に金も美術品も何から何までが海外にどんどんと流れていく。」


「どうせ見栄をはるなら、一国と言わず一つ惑星の王を祀ろうではないか。」


「腐っている部分はこの国は大きいのはわかっていますが、本当にそんな異世界ありますかね。」


「果てしない夢を見るのはこの国の民の権利だぞ。腐りや膿がはっきりしたら、異世界にくれてやれ。」


「この国には、まだまだ王となる英雄がいるぞ。民がようやくかわるときが来たな。」


「では、地球連合国の施設は何を作りましょうか。」


「人材育成機関を作れ、それも多岐にわたるスペシャリストだ。今、研究している超能力部門も加えろ。何としてもわが国は、英雄、勇者と呼ばれる者の故郷となる施設をつくる必要がある。」


「先見の明・・すばらしい。まずは、隣国からも協力を仰ぎましょう。なんとしても、この地球であらゆる分野で一番のスペシャリストの育成を成功させます。」


「忘れるな、膿や腐った奴らの処分を。足を引っ張ることは許さんからな。このC国の行く末にかかわることだからな。」


隆に相談して間違えではなかった。陳がなぜC国のフィクサーと呼ばれているか、今回の件でもわかると思うが、天龍に愛されているといったほうがいいのかもしれない。天の声が聞こえるかのごとく、運命を切り開いているのである。


陳は楊家から隣国のK国T国にわたり協力をもとめに飛び立った。命を狙われる可能性もある、大きな国のフィクサーだからこそ自分で回り、根回しをして、信頼関係を深くしていた。まさに、フィクサーの鏡である。しかし、別のいい方をすれば、下の者を信じてないのかもしれない。それが、C国の陳の闇の部分かもしれない。


陳はK国T国以外にも隣国各地をまわり、地球連合国家におけるC国の地位をあげる土台を築き始めていたが、すでに、A国の外交はすんでおり、危機感だけがますのを感じていた。


後日、楊家を訪ね、現状を隆に報告した。


「隆さん、A国は既に、世界各地と協議を進めていました。なんとも、出遅れてしまいました。」


「当然ではないか。A国のニックどのが進めているんだからな。だから、今は膿や腐った奴らの粛清を進めろ。建国したときに、更に大きな問題が起きるからな。言ってる意味が分かるな。」


陳はこの国の悪い歴史を思い出し心に誓うのであった。



次回はニックの動き


ぼちぼち更新します。

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