極東の国々
C国の陳は次回です。
J国のMr.スズキはお国柄のせいか、近隣各国に地球連合国家の最大都市建設に向け根回しを続けていた。しかしながら、実は数年前からできており、海底都市として運用されてきた。フィクサーサミットが無事成功を納め、A国とも確約をとりつけたおかげで日の目を見ることになった。あくまでも、過去敗戦の記憶と共に、防衛防災の観点から建設をしてきた経緯もあり、防衛防災の観点からも完璧だった。もし何なら、この都市ごと、宇宙に行くことも可能なぐらいの要塞都市でもあった為、世界の脅威となりうる可能性もあったためひた隠しにしてきた。海洋国家の強みとして海溝にひっそりと隠れていた都市が、いきなり現れたら戦争にもなりかねないことから、地球連合国家の都市ということになるだろう。しかし、テクノロジーは純J国使用なので、あくまでも地球連合国家を装ったといったほうがよいだろう。他の国も似たり寄ったりで、ひた隠しにしてきた技術を地球連合国家の名のもとに続々と現していった。
Mr.スズキはJ国と隣国との関係を再確認する機会でもあった。忍者ということもあり、他国での諜報活動もお手の物であったMr.スズキはまずB国に入り政府高官と打合せした。B国は社会主義国でもあったせいか、何から何まで好待遇でもてなしてくれた。それは、かつて戦争が起きたときでも、どんな大帝国相手でも勝って見せたほどの負け知らずな国でもあるが、それを利用しようとする大国もあるほどの列強国でもあった。この不屈の国にまず訪れたのも極東の地でwinwinの関係を築ける国と見越してのことだ。それは、逆に言えば、利用したり、裏切りを見せれば襲われる可能性もはらんでいると言えるが、毒を喰らえば皿までと同様、J国の覚悟を見せねばならなかった。
極東の国々を訪問しつつMr.スズキはあることを感じていた。それはMr.スドウの影武者がなくなった時のできごとだった。極東のある国で暗殺されたMr.スドウの葬儀での出来事。影武者とは、ばれずに数日がたった時、暗殺者が英雄と謳われていたのであった。さすがに、フィクサーといわれていた男を殺したことで、堂々と英雄と公言するような隣国は危険があった。そして、Mr.スズキも各国を歴訪する都度、大使館員に扮していた時、身の危険を感じることが多々あった。常々、Mr.スズキはおもっていることがある。
もし、何のゆかりもない国で生まれて死んだなら、葬式のときには、何か盛大なイベントをしないと人が集まらないような生き方をするんだろうな。他人の顔がお金でしか見れない、拝金主義者の末路を迎えるのだろうな。でも、J国に生まれたからには、死ぬようなことがあっても、人が集まり忍んでくれると確信していた。だからこそ、生きたお金の使い方をして、死んでも生き続けるお金になることを心に誓っていた。
先祖・死者の生き方を礎にしてできた都市が地球連合国家の大都市として生まれ変わる。もし、他国がこの都市に対して、敵視するような国があれば、海溝の淵より浮上することも叶わぬのだろう。
その思いで、隣国をまわっていると、ある国に対して異変があることがわかった。
それは、すでに政府高官が異世界人にすり替わっていた。
その国のトップから、その国民に対しても洗脳ぶりは異常だった。国際条約は無視することもあれば、国際慣例事項の茶番化や他国に対してのロビー活動や内政干渉、そして日常化する抗議デモ。メディアをつかい言論の抑制から私物化や裁判所を使いイメージダウン広告張りの訴訟を起こすなど徹底していた。
Mr.スズキはある意味、異世界進出のモデルとして今後の動向を観察しようと決めていた。異世界進出をスムーズにしていきたいファイクサーたちの威光もあるので、関わらず、近寄らずでいこうと決めた。それが、この地球の発展につながると信じたからである。最悪の場合は地球連合国家の責任で対応するとわっかっていたのかもしれない。
Mr.スズキはふとフィクサー会議での出来事を思い出していた。
「なんであんなに、異能な力を持ったフィクサーたちは世界の国々に対して侵略をしないのだろうか?」
そんな疑問も何となくこの極東の国々を巡って何となくわかったことがあった。
「もし、私が異世界人なら、地球を攻略するには情報をまずは集めて弱点を探すだろう。一番の弱点は戦争をして弱体化している国。これは、あからさまだな。これでは卑怯だな。長い目で見れば火事場泥棒だから・・・国交を結ぶのにも障害が出るだろう。次に考えられるのは、独裁国家だな。地球中の独裁国家に入り込めば可能か・・・内戦で打ち取られるのが落ちか。でも、一番可能かもしれんが・・あと考えられるのは、経済的に貧富の格差がある国かな。貧しいだけの国ならば団結力や大国の援助も考えられるが、単に、経済格差がある国ならば、国民の中に憎悪も生まれやすいから洗脳しやすいかもな・・・なるほどそういうことか!でも、渦中の栗を拾うみたいで表だって動けない・・・まあ、いきなり現れて侵略するといわんばかりのアホではないが、異世界人が地球の富を得るにはもってこいかもな。だから、知ってて観察してるのかもな。」
Mr.スズキは本国に帰りMr.スドウに各国に取り付けた地球連合国家の都市建造の話取り付けた話をした。そして、今回の極東訪問時に感じたことを話した。
「まだまだ、甘いのぅ。スズキは!でもいい線いってるぞ。もう一度、策士になったつもりで、地球侵略を考えてみろ。見えてくるぞ。異世界攻略が!」
「異世界攻略の順序ですか。・・・まず、戦地や内乱などに紛れて、密かに異世界に入り込む。次に独裁国家で足がかりをつかむ。そして、非合法な取引と共に、貧富の激しい経済国家に進出してトップに上り詰める・・・最後に大国で違和感なく溶け込み侵略を完成させる!!!」
「王道ではないが、下賤の者が考えるサクセスストリーみたいなものだ。まあ、お里がしれる異世界人ってところじゃがな。意外としぶといんじゃ。」
「では、ご老公どうしたらよいのですか?」
「あまり、深く考えるな。我らは和をもって尊ぶ民だぞ。いずれお主でもわかるじゃろ。精進するがよい。Mr.スズキ。」
Mr.ズズキもいずれ大物になる予感を感じさせながら、地球連合国家の首都となる都が海溝より現れる日が一段と速まった。
ぼちぼち更新します。




