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ジェームス

ハーレムの目的が見えてきた

 地球連合国家の躍進とともに、E国のフィクサージェームスが動き出した。彼もニックと裏で通じていたのだ。ある意味、ニックの兄的な役目を担っていたのかもしれない。彼も、幼少の頃、施設に預けられていた。預けられたところは小さな教会であったが、少しかわっていた。その教会の真の目的は、魔力のある子供を預かり魔法教育を施す教会であった。古くから、魔法信仰が信じられた地域であったが、表立って魔法を教えることなどなかった。この世界では、魔法を使えるというだけで、迫害をうけた歴史もあったため、魔力があるというだけで、子供たちは施設預けられていた。

 ジェームスは球連合国家というこの世界の新たなるデザインを考えた張本人でもある。ニックと知り合ったのは、世界の真実を知るため世界中を旅したときにA国の施設で知り合い意気投合した。そして、月日がたち、ニックから援助もあり、いつの間にか魔法の存在や悪魔や異形の者の存在といったことまで教え合うようになった。気が付けば、魔法の研究を一緒にしながら、E国のフィクサーまでのし上がっていた。

 魔法が認識されていたのは、やはり古くからの異業の者の存在が認められていたからだろう。ジェームスは世界を飛び回りながら、魔法学校の英知というべき魔導書をあつめまわっていた。フィクサーになる頃には人も集まり魔法学校は魔法学園都市となっていた。集まる人は人間ばかりではなかった。まさに、無国籍国家と言わんばかりの異形な者たちの集まりとなっていたが、強力な魔法技術もあいまって、無法地帯とはならなかった。それどころか、新たな秩序の形成もみられ、これらの知恵や形式がニックの目指す世界国家の礎となったのかもしれない。この魔法学校で育った人材はもれなく地球連合国家の役職に就くことになった。


ある時ジェームスは、ニックのところに訪問することになった。

「これは珍しい、ジェームス。今日はどうしたんだい。」

「ニック、まずいのかい、俺が来ては?」

「何を言うんだ。私の方こそ君の所に行こうと思っていたんだ。ジェームス。研究も進んでいるかい。」

「あわてるなよニック。今日は地球連合国家の未来について君と差しではなそうかと思ってな。」

「例のハーレム宣言についてか。ジェームス。」

「それもあるかな。まーその話題から話そうか。具体的に教えてくれ思惑を!ニック」


ジェームスは見透かしたかのようにシレっとニックを促した。ニックはある意味、兄として尊敬しつつ、苦手なジェームスを操ることができないことを悟っていた。

「ジェームス、君ならわかってくれるよな。施設に預けられた者同士、支え合う大切さを!」

「ニックいいよ。そんなことは、未来をこたえてくれ。」

「わかったよ。今からいうことは、未来の人類の形だ。ハーレムは単なる婚姻契約ではない。男同士が10人以上とハーレム契約をしても、女10人男10人以上がハーレム契約をしても認める地球連合国家の婚姻契約は、単に異性を集め堕落した生活を送るためではない。まして、単に、子孫を増やすためだけではない。ある目的をもっている。」


「やはりな、ニック。お前がフィクサーサミットで提唱した地球連合国家はあくまでも異世界からの侵攻に対する政策の一環だから、ハーレム案についてももしやと思っていたが詳しく話してみろ。」


「ジェームスこれは理想かもしれんだ聞いてくれ。もし、外敵がいるが、知的生命体の住んでいないが地球みたいな世界があったとしたら一人で生きていくことは可能か。」


「ニック、何となくその言葉からわかったよ。異世界侵攻を考えてるのは我々地球側なのかね?」

「いやいや、この宇宙にしても世界にしても、広いんだよ。ジェームス。しかし、今の人間や国の考えは小さすぎやしないか。当たり前と思える欲望が、差別や格差を生み、さもなければ恨み陥れたりさえもする。新たな人間同士のきずなのあり方を提唱したいんだ。」


「俺の考えすぎかもしれないが、概念が変わるぞ。いいのか。ニック?」

「だからこそなんだ。君と僕が育てた子供たちを異世界に送りだしたいんだ。愛と欲望にまみれた地球以外の新天地に。戦争も貧困もなく、ただ、強く生きていける世界に。」


「裏切りや妬み憎しみもない世界に今の人間が言っても、変わらないかもしれないなニック。」


「地球連合国家はある意味、異世界と貿易や交流を結ぶことも出来るようにしたいんだ。だからこそ、地球で当り前なことも、異世界では非常識な物もあるだから、できるだけ、倫理感や道徳・宗教にもとらわれず、未来を見つめた人間の進化に向け変えようと思ってるんだ。いいじゃないか。人間が悪魔や天使・妖怪・吸血鬼・・・どのような知的な異形種と結婚したって。人間の未来の形になるなら。」


「なるほど、ニック君の考えに賛成しよう。その代り、さまざま厄災に見舞われるやもしれんぞ。」

「そこらへんはわかっている。だからこそ、負けない絆が必要なんだ。一人より2人、3人・・てな具合でな。こまかい事は大人がきめてやろう。未来をしょって立つ子供たちが強く生きれるような環境づくりをしていこう。ジェームス。」


ジェームスはすこし安心したように、ソファーに深く座り直した。まだまだ、じっくりと話をしなければと思い煙草に火をつけた。

ぼちぼち更新します。

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