表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女を殺した魔法使い  作者: 夢乃舞家


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
36/39

第36話 同じ気持ち

「なあ、リゼット」


リゼットに肩を借りつつ歩きはじめると、気まずそうに切り出したのは、ユリアンだった。


「……何?」


「さっき、あいつが言ってたこと。覚えてるか? その、俺が……お前のことを好きだったっていう、あれ」


耳まで赤くしながら尋ねてくるユリアンに、リゼットはにやりと笑った。


「覚えてるよ。ばっちり」


「うっ……」


「一言一句、忘れてないから」


からかうように言うと、ユリアンは片手で顔を覆った。


「気にしなくていい。あれは、その……忘れてくれ」


「え、忘れないよ?」


「なんでだよ」


「だって、嬉しかったから」


あっさりと返された言葉に、ユリアンが顔を覆っていた手を止めた。


「……は?」


「私も。ずっと、同じ気持ちだった」


にこやかに告げると、ユリアンの顔が、今度は耳どころか首まで赤く染まっていく。


「お、お前な……」


「なに?」


「……いや、何でもない」


そう言いながらも、口元は緩みっぱなしだった。


その顔を見て、リゼットも堪えきれずに笑ってしまう。


つられるように、ユリアンも笑いだした。


長く苦しい戦いの果てに、ようやく取り戻せた、何気ない笑い声だった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

もし「面白かった」と思っていただけましたら、下の☆☆☆☆☆から評価をいただけると、とても励みになります。ブックマークや感想もお待ちしています。


それでは、また別の作品でお会いできますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ