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62.
少しのハプニングがあったものの、奉太郎たちは、昼食をとり終えることができた。
聖華は当初、食事を落としてしまったことを大いに気にしている様子だった。
しかしすぐに元の上機嫌に戻っていた。
よくわからないが、とにかく、彼女が元気になってくれたことを、奉太郎は喜ぶのだった。
食事をとった二人は、そのまま建物内を見て回った。
無論、手を繋いでである。
別に示し合わせたたわけではなかった。
ただ自然と歩いているうちに、手を繋いでいた。
どちらから手を伸ばしたのかわからなかった。
でもそんなのどうでもよかった。
自分もこの子もお互いを求めている。
言葉ではなく、態度を通して伝わってきた。
それで十分だった。




