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【連載版】 「誰でもヤらせてくれる」と噂の隣のギャル。実は超がつくほど家庭的で、毎日めちゃくちゃ甘やかしてくる  作者: 茨木野


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48/65

48.


 みさおは部活から、自宅へと帰ってきていた。

 彼女の実家、喫茶あるくま。


 表は店舗スペース、そして裏は住居スペースとなっている。

 みさおは住居スペースから、いつも通り帰宅。


 すると、父、聡太が出迎えてきた。


「どったの親父?」


 玄関先に、聡太が座り込んでいたのだ。

 いつもはキッチンか、店番をしているかのどちらかなのだが。


 娘を待っているということは、最近はなかったような気がした。

 聡太は立ち上がると、みさおの頭を撫でる。


「奉太郎君、来てるよ」

「…………」


 一瞬だけ、目を丸くする。

 だが、すぐに奉太郎が何をしに来たのか、大体の察しがついた。


「そっか」


 みさおは荷物をその場に置いて、住居スペースから、奉太郎の待っているだろう、店へと向かう。


「みさお」


 父が背後から娘を呼び止める。


「おれはおまえの父ちゃんだからな。良いんだぞ、辛かったら、泣きついてきて」


 父は、みさおと幼なじみである奉太郎との、複雑な関係について、誰よりも理解してる。

 このあと、みさおが傷ついて、帰ってくるだろうことは、きっと父も承知してるのだろう。


「大丈夫。あんがと、親父」


 みさおは父にそう言うと、奉太郎のもとへと向かう。

 席に座って、コーヒーをすすっていた。


 ……足踏みを、してしまう。

 でも、前に踏み出した。


 ……幼なじみである奉太郎が、一歩前に踏み出したのだから。

 自分もまた、痛みを覚悟で進むだけである。


「よっ」


 みさおは、平静さを保ちながら、奉太郎に呼びかける。

 彼はこちらを見ていた。

 ……真っ直ぐに、見ていた。


 それは過去と向き合い、未来に進むと決めた男の目だった。

 ……みさおの情緒は、ぐちゃぐちゃになった。


 彼が過去を振り切ったことを喜びながら、しかし……それはつまり自分を捨てて前に進む決断をしたということ。

 喜びと悲しみ、怒りと……色々な感情がないまぜになった。


 だから……。


「ちょっと面貸せよ。外で話そうぜ」


 もう夜だというのに、みさおは彼を外に連れ出すことにした。

 ……明るいところで、今の自分の顔を、見られたくなかったから。

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― 新着の感想 ―
あれ?みさおには彼氏がいたのでは?
Vチューバーは続けているのかな?
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