十二話 邂逅-chance meeting-
ちょっとしたお知らせを…
小説の説明文を書き換えました。
あと、ゲームの設定を少し弄りました。
ストーリーに影響はありません。
青年が言葉を発した瞬間、息が詰まりそうになってしまった。
この言葉は俺にかけられることはない筈…
いや、絶対にないのだ。
このような質問から始まるクエストは、それこそ回復職系の職業のプレイヤー・NPCを対象としてしか起こらない。
何故かNPC達は回復魔法を使える人なのか、そうでないのかを見分けることができるのだ。
所謂ゲームを円滑に進めるための御都合設定である。
一度NPCの人に何故見分けることが可能なのかを聞いてみたことがあったのだが、それに対する返答は
「意識したことはないけど、何故か見分けることができる。」
というよく分からない答えであった。
ゲームシステム上、そう設定されているのだろう。
ということを踏まえたうえで考えると、これはいささか面倒な展開であった。
今の俺の姿は前衛職が着る様な全身鎧を着込んでいるのだから。
もしかしたらこういうところまでバグっているのかもな…
とか考えていると
「ぎにゃぁっ!!」
と聞いたこともないような奇声が耳に飛び込んできた。
青年の方へ目をやると、青年が跪いて頭を垂れていた。
俺は慌てて
「どうしたんですか?…えーっと…」
-確かタグにはユーリって書いてあったな-
と寸前でタグのことを思い出し
「ユーリさん。顔を上げてください!!」
と、半ば懇願気味に言ったのだが…
「なんと!ナユタ様には私の名前が分かるのですか!
流石で御座います!!」
いや、そんなこと言われてもですね、タグ見ただけなんですが…
と思ったがその言葉は飲み込んだ。
もっと重要なことが起きたからだ。
「私の名前はナユタではないのですが…」
そう、俺のゲーム内での名前は“エクスリー”という名前だった。
本名の“那由多”を英訳すると
an extremely great number
となるので、extremelyをもじったのだ。
すると青年、もといユーリさんがきょとんとした顔で
「え?ですが、私が見たところタグにはナユタ様の名前と職業・“神”と書かれていましたよ?」
瞬間俺は頭が痛くなった。
因みに
extremely
は
イクスターミリーと読まれます。
那由多は英語が苦手なようです。
遂に登場人物二人目です。




