十一話 依頼―quest―
さて、その青年が俺の元へとやってきたわけだが…
目的は多分クエストの依頼であろうと思う。
クエストとはNPCがプレイヤーに対して、何らかの依頼をする事であり、大抵はお金等の報酬がある。
このゲームでのクエストは他の多くのゲームとは違い、運営が定めた大事なクエスト(メイン職業やサブスキルがゲットできたりするようなクエスト)以外は、NPCが各々困っていること等をプレイヤーに対して依頼したりする。
なので、必ずしも常にクエストがあるとは限らないのだ。
例えばモンスターの討伐、これはモンスターが村に悪影響を与えたり、大量発生した時でないと発生しない。
また、このゲームのNPCは意思を持っているので、仕事をしに行く間子供のお守りをして欲しいといったお願いや、料理を何人前何時までに頼む!と言ったようなクエストがあったりもしちゃうのだ。
なので、一回発生した後にもう二度と発生しない可能性もある(武器を作って欲しい、と言われて作って満足されてクエストを達成したらもう二度とそのヒトからは同じクエストは受注できない)。
この世界で暮らしているヒトがいるからこそだろう。
とはいえ、よく起きるクエスト等は某巨大ネット掲示板に掲載されているのだ。
取り敢えず青年の反応を見ようと近付いてくるのを待っていた。
青年は開口一番こう言った。
「貴方は冒険者ですよね?」
まぁ、そうだこの手のクエストは大抵はこの言葉から始まることが多い。
言葉なんてものはいい加減で、NPC毎によって人格が違うから同じ聞き方なんてものはあるはずないのだ。
この言葉から始まるクエストを探してみようと俺の脳内データベースにて照合を始めた。
俺はほぼ全てのクエスト・武器・防具・アイテム・大まかな地形は把握しているからこのような芸当が可能なのだ!!
………何ですか?その目は………ちょ………やめてください………心が折られていきます………視線が………痛い………
ゲフンゲフン
まぁ、それは置いておいて
この言葉から始まるクエストは多過ぎるな…
絞っても百個以上は余裕である…
まぁ、次の言葉を聞くか
すると青年が爆弾発言を行った。
「貴方は回復魔法が使えますか?」




