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3


 それなりに膨らんだ封筒を懐にしまい、西野美弥の待つ拠点へと帰宅。

 この時点で午前六時前だ。


「あ……おかえりなさい」

「ただいま」


 そういえば、西野芳樹の声は、確かに俺と似ていたように思う。まあ、言われてみれば似てるかなあ、ってレベルだったので、そんな「そっくり」ってほどでも無いのだが。

 それにしても、


「もう起きたのか? 相変わらず毎日早いな」


 西野美弥は、朝五時にはもう起きてくる。

 そして夜は九時に寝る。

 俺も朝はその時間に合わせていたので、我が家の朝食の時間は大体六時前だ。これから朝食を作ることになる。さすがに徹夜で働いた後だとこたえるな……


「悪いけど、疲れたから手抜きでも良いか?」

「構いません」


 言質はとった。

 というわけで、手抜きオムライスの作成に入る。

 まず、卵を溶いて塩胡椒を振り、牛乳を少し混ぜます。続いてそれをフライパンに広げます。

 次に、白飯を浅めの皿に広げます。そしてケチャップをかけます。この間、フライパンから目を離さず、卵を焦がさないように気を付けることを忘れない。

 卵が良い感じに焼けたら、ケチャップライス(文字通り)に卵をのせて、完成。

 西野美弥は極端に小食なので、米一合と少しくらい、あと卵が二つ。それだけで、俺のものも合わせて足りるのだ。やや大きめに作ったオムライスを七対三くらいに分けて、三の方を違う皿に移す。これでもちょっと多いかもしれないが、まあ余れば俺が食えば良い。俺は別に小食でもなければ大食漢っていうわけでもないのだ。食べる量は普通である。


「美味しいです!」

「それは良かった」


 西野は相変わらず、食事のときは箸を使う。オムライスなんだからスプーンとか使えば良いのに……

 俺は当然、スプーンを使っている。


「スプーン使わないのか?」

「私は箸で大丈夫です」


 器用なもんだな。つくづく。

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