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それなりに膨らんだ封筒を懐にしまい、西野美弥の待つ拠点へと帰宅。
この時点で午前六時前だ。
「あ……おかえりなさい」
「ただいま」
そういえば、西野芳樹の声は、確かに俺と似ていたように思う。まあ、言われてみれば似てるかなあ、ってレベルだったので、そんな「そっくり」ってほどでも無いのだが。
それにしても、
「もう起きたのか? 相変わらず毎日早いな」
西野美弥は、朝五時にはもう起きてくる。
そして夜は九時に寝る。
俺も朝はその時間に合わせていたので、我が家の朝食の時間は大体六時前だ。これから朝食を作ることになる。さすがに徹夜で働いた後だとこたえるな……
「悪いけど、疲れたから手抜きでも良いか?」
「構いません」
言質はとった。
というわけで、手抜きオムライスの作成に入る。
まず、卵を溶いて塩胡椒を振り、牛乳を少し混ぜます。続いてそれをフライパンに広げます。
次に、白飯を浅めの皿に広げます。そしてケチャップをかけます。この間、フライパンから目を離さず、卵を焦がさないように気を付けることを忘れない。
卵が良い感じに焼けたら、ケチャップライス(文字通り)に卵をのせて、完成。
西野美弥は極端に小食なので、米一合と少しくらい、あと卵が二つ。それだけで、俺のものも合わせて足りるのだ。やや大きめに作ったオムライスを七対三くらいに分けて、三の方を違う皿に移す。これでもちょっと多いかもしれないが、まあ余れば俺が食えば良い。俺は別に小食でもなければ大食漢っていうわけでもないのだ。食べる量は普通である。
「美味しいです!」
「それは良かった」
西野は相変わらず、食事のときは箸を使う。オムライスなんだからスプーンとか使えば良いのに……
俺は当然、スプーンを使っている。
「スプーン使わないのか?」
「私は箸で大丈夫です」
器用なもんだな。つくづく。




