表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感情共鳴(エモーション・リンク)~学園の女王たちが、冴えない俺を気持ちよくさせるために列をなす理由~  作者: 寝不足魔王


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
81/90

第81話:聖奈の秘密。彼女が「聖母」であり続けるための代償

いつもご愛読ありがとうございます。

今回は聖奈先生が隠し続けてきた「聖母の代償」を描きます。

他者の痛みに蝕まれる彼女を救えるのは、阿久津君の強欲な情動だけ。

二人の共依存が加速する、保健室の密室劇をご覧ください。


 夜の保健室。志乃との観覧車を経て戻った俺を待っていたのは、白衣をはだけさせ、シーツの上に力なく横たわる聖奈先生だった。

 その肌は不自然に青白く、浮き出た血管が禍々しい紫色の魔力を帯びて明滅している。


「……阿久津君。もう、限界なの。吸い取りすぎた子供たちの『痛み』が、私を内側から食い破ろうとしているわ」


 彼女のギフト『吸魔』は、他者の苦痛を肩代わりする。だが、その代償として彼女の精神は、数千人分の絶望と憎悪に汚染され続けていた。

 聖奈先生は俺の手を掴むと、自身の喉元――皮膚が薄く、脈打つ場所へと押し当てた。


「お願い、阿久津君……。あなたの暴力的なまでの『独占欲』で、このドロドロしたものを全部焼き尽くして。……あなたが私を『女』として支配してくれる時だけ、私はこの地獄から解放されるのよ……っ!」


 俺が彼女の身体を引き寄せ、その熱い肌に触れた瞬間。

 俺の内に芽生えた、この壊れかけの聖母を自分だけの所有物として「浄化」し、支配したいという猛烈な情動。その熱波が、共鳴パスを介して聖奈先生の深部へ直接流し込まれた。


「っ、ぁあああ……っ!! あ、つ……全身が、あなたの熱で……っ! 消えていくわ……、汚い感情が、全部……っ!」


 激しい悶絶。聖奈先生の指が俺の背中に食い込み、その瞳は恍惚と絶望が入り混じった色で濁っていく。

 彼女にとって、阿久津の情動は「治療薬」であり、同時に逃れられない「毒」でもあった。


「あ、ああ……最高よ……。もっと、もっと乱暴に流し込んで……。私が『聖母』でいられるのは、あなたの腕の中で『雌』にされている間だけなんだから……っ!」


 聖奈先生は俺に縋り付き、その首筋に深く顔を埋めた。

 阿久津がいなければ、彼女は痛みの海に沈んで死ぬ。

 その絶対的な弱みを握り、彼女の魂を浄化し続ける背徳。

 聖母としての仮面を捨て、一人の少年に魂を繋ぎ止めた女の姿は、この夜、誰よりも醜く、そして美しく崩壊していた。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

「阿久津君がいなければ死んでしまう」。

聖奈先生にとって、彼はもはや単なる教え子ではなく、文字通りの「生命線」となりました。

四人のヒロインそれぞれが、異なる理由で阿久津君を「絶対」とする展開、いよいよ物語はさらなる波乱へと向かいます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ