第6話:朝の挨拶は「今日の体調はどう?」から
お読みいただきありがとうございます。
放課後だけの秘密が、ついに日常へと溢れ出し始めます。
人前で「調整」を求める凛華の、危うい独占欲をお楽しみください。
翌朝、教室の空気はいつもと少し違っていた。
「……おはよう、阿久津君」
登校して席に着くやいなや、背後から凛とした、けれどどこか熱を孕んだ声がした。
振り返ると、そこには佐藤凛華が立っていた。いつも通りの完璧な制服姿だが、その視線は俺の顔を執拗になぞっている。
「ああ、佐藤さん。おはよう」
「ええ……それで、今日の体調はどうかしら?」
凛華は周囲に聞こえないような小声で、俺の耳元に顔を寄せた。
微かに漂う彼女の香水の匂いと、整った顔立ちが至近距離にある事実に、俺の心拍がわずかに跳ねる。
「体調? 普通だけど……」
「そう……。あなたの『波長』が少し乱れている気がして。もし気分が優れないなら、放課後……早めに『調整』が必要だと思って。あなたのコンディションは、私の死活問題なのよ」
彼女はそう言いながら、机の下で俺の指先に、自分の指を絡めてきた。
一瞬の、けれど熱い接触。
クラスメイトたちの目が届かない死角で、彼女の指が俺の肌を愛撫するように這う。
「っ……、ぁ……」
俺がその感触に反応し、脳内に小さな興奮の火が灯った瞬間。
凛華の瞳の奥に、眩いほどの魔力の光が宿った。彼女は満足げに唇を綻ばせ、蕩けたような笑みを一瞬だけ見せる。
「いいわ、悪くない……。今の、すごく良質の魔力が流れてきたわ」
もはや彼女にとって、朝の挨拶は健康状態の確認ではなく、自身の『動力源』である俺の機嫌と欲求を確かめるための儀式と化していた。
教室という公共の場で、誰にもバレないように俺を誘い、反応を楽しむ。
高潔だったはずの生徒会長は、日常の隙間にすら、俺との背徳的な繋がりを求めるようになっていた。
最後までありがとうございました!
凛華の「阿久津君の体調=自分の才能」という歪んだ解釈が、どんどんエスカレートしていきます。
公衆の面前でのスリリングな接触……そんな描写にドキドキしていただけたら、ぜひ評価やブックマークをお願いします!




