第25話:再会。枯れ果てた心に流し込まれる特大の熱
いつもご愛読ありがとうございます。
ついに果たされた再会。
渇望していた阿久津君の「熱」に触れた凛華の、凄絶なまでの歓喜と覚醒をご覧ください。
学園の地下、冷たい隔離施設の最奥。鉄扉を氷の咆哮で吹き飛ばし、凛華はボロボロになりながらもその部屋へ辿り着いた。
「……ぁ……阿久津、君……っ!」
拘束椅子に座らされ、意識を混濁させていた阿久津がゆっくりと顔を上げる。
その姿を見た瞬間、凛華の瞳から大粒の涙が溢れ出した。彼女はなりふり構わず彼に駆け寄り、その身体を壊れ物を抱くように強く、強く抱きしめた。
「ごめんなさい、遅くなって……っ。今、今すぐ……繋ぎ直すから……っ!」
三日間、供給を断たれ、干涸らびていた凛華の魔力回路。
だが、阿久津の肌に触れた瞬間、堰を切ったように「熱」が流れ込んできた。
阿久津が、凛華の無事を確認して安堵し、彼女への愛おしさを爆発させる。その瞬間の爆発的な情動が、共鳴パスを通じて凛華の最奥を、脳髄を、直接灼き尽くした。
「っ、ぁあああああぁああああ……っ!!」
これまでの「調整」とは比較にならない、特大の共鳴。
枯れ果てていた凛華の回路に、阿久津のすべてを注ぎ込むような濃密な魔力が溢れかえる。あまりの多幸感と出力に、彼女の背中は弓なりに逸れ、指先からは眩いほどの純白の光が吹き出した。
「凄い……っ、何これ……っ! 阿久津君の……阿久津君の熱が、私の中を、めちゃくちゃに……っ!」
快楽で思考が真っ白に塗りつぶされる。だが、その絶頂の只中で、彼女の才能はかつてない神域へと到達していた。
一ノ瀬たちが「管理」しようとした力は、阿久津の自由な情動と、凛華の彼への狂気的な愛があって初めて完成するもの。
「もう、二度と離さない……。誰にも、あなたを渡さないわ……っ」
阿久津の首筋に顔を埋め、彼の残滓を貪り食うように魔力を吸い上げる凛華。
二人の絆は、絶望を経て、もはや誰にも引き裂くことのできない「絶対」のものへと昇華された。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
極限の飢餓状態からの、特大の魔力供給。
二人の共鳴は、もはや学園の枠組みを越えるほどの領域に達しました。
ここからの凛華の反撃に、ぜひご期待ください。




