4話目
学校が終わり、放課後になった。
いつもは長く感じる学校も、何故か
早く終わったように感じた。
「サクラさん、放課後、一緒に残りませんか?」
「ん?いいけど」
私の隣で鼻歌を歌っていた瑠々菜は言った。
私は家に帰ってもやる事はないので
軽く返事をする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「サクラさん、これ、首輪です。」
「……は?」
瑠々菜さんは突然、首輪を差し出した。
私は意味が分からず、言葉を失う。
「サクラさんに凄くお似合いだと思うんです」
首輪がお似合い?何を言っているんだろう?
「付けてみてください!」
私が、首輪を?
その時、ようやく気がついた。
彼女の目は、狂ったような目をしていた。
何かがおかしいわけでは無い、
ただ、本気の目をしていただけなのに、
彼女の目が狂っているように見えた。
「ちょっと、瑠々菜さん?」
「はやくしてくださる?」
「……え?」
彼女の化けの皮が剥がれた。
恐怖で足が動かない。声すら出ない。
瑠々菜さんが、怖い……
「無理やりにでも付けますよ?」
「ひっ……」
従うしかなかった。
逃げれる気がしなかった。
逃げたら最後、どうなるか分からない。
「あら、可愛らしい♡」
「……」
今朝までのあの笑顔はなんだったのか?
あの純粋な目はなんだったのか?
何もかも、分からない。
私は、彼女に手を伸ばした。
その手は、震えていた。
「あら、お手かしら、早いわ!!」
違う、私は……
「最高よ!サクラさん!」
なんで、こんな事に……
「これからヨロシクね、サクラさん」
瑠々菜の顔は今朝と同じ、あの笑顔だった。




