↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

94/110

第94話 ランジェリー⑤

 本来は王族への対応後に貴族を迎えることになっていたが、魔王の襲来で様子見になっている。


 パスン、カン!パスン、カン!


 『たま様。何をやられているのですか?』


 「モデルガン造ったから試し打ちだよ!」


 ――来てしまいましたわ!


 流れるような美しい金髪に赤いドレスアーマーを着た少女が、6人の部下とともに来訪した。


 急な来客で、たまはいそいそとモデルガンをしまう。


 ――貴族の方々には王家の方から、しばらくは訪れないようにと


 ドラゴンクラッシャーシティー辺境伯令嬢のダフネが対応する。


 ――ですから。布装備がほしくて来てしまいましたの!レティシアだけ手に入れてズルいんですもの!


 ――来られてしまったものは仕方ありません。が、危険だぞ


 ――わかっていますわ!ですから、シュリーン公爵家の将軍を連れてきましたわ!


 『たま様。お気を付けください。長身の貫通スター。槍星そうせいのエルオンスです』


 「ださ、ださいよ?貫通スターって、イケメンがもったいないよ」


 周りの護衛よりも頭一つ高く手足も長い。金髪のポニーテールの長身の男である。手にはかなり長い槍を装備している。


 ――ヴィクトリア姫。その獣人にあまり近づくべきでない


 エルオンスの神経は研ぎ澄まされ、額に汗がつたる。


 ――あんまり見るなよ。力が制御できねーんだ。弾んじまうだろ?


 ダフネが狡猾な笑みをもらす。


 ――ダフネは大丈夫ですわ。ねー♪それより、案内してくださらない?


 ――へーへー


 ――そうそう。剣星のおじさま、ペアを決めましたわよ


 ――?!・・・誰だ!!


 目を見開き体中の毛に赤さが増しダフネが全力で驚愕する。


 その瞬間、エルオンスが戦闘態勢に入るも後ろから羽交い締めにされる。


 ――大丈夫です!狂獣状態バーサクじゃないですから!


 カイリリが音も気配もなくエルオンスの背後を取り、羽交い締めにしたのだ。エルオンスは目の前の獣人にも驚いたが、槍星そうせいの自分の背後を取れる者がいるというのに心底驚愕した。


 ――鮮やかな赤になられて・・・ダフネのスキルですか?


 ――ああ!清獣化メタモルってスキルらしい、って!それより!だ、だだだ、誰とだ?!


 ――相手はまだ会っていないのですが、一般スキルの者らしいですわよ


 ――う、嘘だろ?!け、けけけ、剣星のおっさんが・・・


 ヴィクトリア姫は半ば思考の停止したダフネを無理やり引っ張って案内させ、ダンジョンの2階へとたどり着く。


 ――ふふふーん♪


 落ち着きなく、まだかまだかとソワソワとしながら待つ。


 「話聞いた感じだと、レティシア姫とお友達なのね!なら、地を合わせるよ!」


 ヴィクトリア姫のデコイを造りパッパッとドレスアーマーを外し、ミシンをダダダダダッと動かす。


 宝箱が現れた瞬間、跳びつくようにバッと開ける。


 「じゃじゃーん!レティシア姫と同じシルバー地にリボン柄レースで造ったバストアップブラジャーとヒップアップショーツよ!」


 ――ふふふーん♪


 パッパッと装備を外して布装備を身につけ、クルクルと鏡の前で踊りだす。


 「喜んでもらえて、うれしいよ!」


 そして、ヴィクトリア姫は自分と若干違っていたデコイを思い出し、布装備と一緒に出たある物へと手を伸ばすのだった。


 ダンジョンの物に安易に手を触れてはいけない。そんな初級冒険者のするミスを・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。