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第79話 スキルいろいろ取得

 おっさんは報告してくるといって消え、ヘキシアとクロームも飛んで都へ戻っていった。


 ――第2、第4、第5、第7部隊!あたいと蟲を片付けっぞ!


 ――おー!!


 「・・・・」


 『終わったら呼びます』


 「お願い」


 たまは久々の3階へ退避し布団を敷く。


 Zzz

  Zzz

 Zzz

  Zzz


 『終わりました』


 「むにゃ?おはよー」


 ――あたいと家たてっぞ!


 ――おー!!


 ドラゴンクラッシャーシティーの家々は特級魔物の襲撃で半分以上消滅していた。


 木を切るため森が更に切り開かれ空き地になった場所へ積み上げていく。アララも加わっているが非力だ。


 ――最終チェック、魔法陣スクロールOK、対価木材OK、魔石OK、魔方陣に魔力供給!


 魔法陣を中心に緑色の光が輝き、パイプオルガンから流れるような音が響きだす。


 緑色の光は木材を光の粒子へと変換し、三角錐型の形状へと変化していく。


 最後にひときわ大きな光を放つと、そこには木でできた巻貝型の建物が建っていた。


 そして、魔力波動を感知した魔物が森から次々と飛び出してくる。


 第2部隊の結晶族クリスタルがクリスタルニードルで飛び出した毛魚のゴブリンにダメージを与え、第5部隊の獣人たちが遊撃によって双剣で斧で槍で、それぞれの体にあったサイズの武器を使ってとどめを刺す。


 間を縫って迫るゴブリンは第4部隊のハーフエルフたちが盾で受け止め槍で確実に対処し、第7部隊の縞模様たちは片腕が発達した巨人のホブゴブリンを連携して倒していく。


 ――おっし!あたいもいくぞー!------ん?


 ――っ?!


 ダンと飛び出して斧を振るとホブゴブリンが木端微塵になり、ダフネがいつもより数段調子がいいなと思いながら周りを見ると、戦いながらも目を見開いて自分を警戒してる面々がいる。


 ――っあねご?!意識はありますか?!


 ――なーに言ってんだい?あるに決まってんだろ?


 ――狂獣状態バーサクじゃないんですよね?!


 自身を見ると爪が凶悪になり、赤い髪が更に赤く、マッチョな肉体も更にマッチョで模様を描くように赤毛の体毛が生えていた。


 ステータスを確認するといくつか変わっている点があり目を見開く。


 ――清獣化メタモルらしい。あー、お前たちも魔王との戦闘で何かはえてねーか?


 突撃してきたゴブリンをスライスして爪の具合を確認しながら誰となく聞く。


 ――あ!蟲刺バグスタブはえてます!


 シャリーが答える。


 ――おおっ!!


 ――鑑定(小-)が(中)になりました!


 シンリリが答える。


 ――おおっ!!


 ――剣舞(小)がはえたです!DEX+10%です!


 マーリャが耳をピーンとさせて答える。


 ――おおっ!!


 ――怪力(小)が(中)になった!


 ジューヌが答える。


 ――おおっ!!


 ――えっ?今まで(小)だったのー?!


 カイリリが茶化す。


 ――武器破壊(小)がはえてる!


 シマウマ獣人のサバンナが答える。


 ――おおっ!!


 ――レッリーどうした?


 サイリリが、急に動きが悪くなったレッリーを心配する。


 ――・・・った・・・


 ――ん?


 ――火属性魔法(小)がはえた!


 レッリーが叫ぶ。


 ――おおおっ!!


 ――おめでとー!!!


 ひときわ大きな歓声があがる。


 「火属性魔法(小)って、すごいの?」


 『魔法は所持者が少なく有用なスキルのため、持っているものはA級以上が確定します』


 ――あ。逃げる(小)が(中)になってる?!あねごが怖いからー!


 ――ぁんだと?!コラァ!


 ――ひぃー?!


 魔物が押し寄せる中、俊敏に逃げ回るカイリリをダフネが追い掛け、周りの者たちは大笑いをするのだった。

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