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第77話 ランジェリー④

 ボス部屋に集まったミュリー、ダフネ、ヘキシア、おっさん、第2部隊の結晶族クリスタルたち、第4部隊のハーフエルフたち、第5部隊の獣人たち、第7部隊の縞模様たち、カラス獣人のクローム、アララ、ロイヤルメイドたち。


 コアを護衛しているレッリーとサイリリは通路から話を聞く。


 ――まず、駆けつけてくれてありがとう!それと、あたいらの勝利だ!


 ――おー!!


 ダフネが感謝と喜びを伝え、聞いていた者たちも歓声でこたえる。


 ――これが魔王と特級魔物の魔石よぉ!


 ヘキシアとクロームが巨大な魔石を掲げる。


 ――おー!!


 ――少し話させてもらっていいかしら?


 アララが盛り上がりがひと段落したタイミングで集会に入る。


 ――ええ、もちろんです


 ミュリーが同意する。


 ――魔王を倒したことは伏せておきなさい。あ、町の人にはすぐに注意したほうがいいわね


 ――え?自慢しちゃダメなんですか


 カイリリが当然の質問をする。


 ――たまたま、帝国が狙ったミラグロサ姫の誘拐が失敗し、たまたま、幻の剣が出たダンジョンで、たまたま、帝国から引き上げたドラゴンクラッシャーの部隊が、たまたま、魔王を倒した。疑心暗鬼になった帝国が何をするかわからないもの


 ――ご指摘ありがとうございます。リンリリ隊長!


 素直にミュリーは忠告を受けて指示を飛ばす。


 ――はっ!


 第4部隊は残っている町の建物へ走っていく。


 ――今はクランに近い者しかいないし、それほど心配いらないわよねぇ?


 ――今のところはな。ただ、国同士の争いの中心になるってのはごめんだ。考えただけでも妖精のささやきでゾッとすらぁ


 おっさんが語る。


 ――そろそろ、第3宝箱が出るんじゃなぁい?アララ2階に上がれる?


 ヘキシアが思い出したかのように、旅の最初の目的を指摘する。


 ――あそこの穴よね?平気よ


 「この前の王位継承にわたし感動しちゃったよ!だから頑張るよ!」


 『寝てましたよね?』


 たまは走る。ボス部屋から飛び出し向かいの壁を蹴り2階へと飛び込む。


 向かいの壁はトランポリンのように反発力を強くした。たまいわくカベンポリンである。ダンジョン空間もマスター空間もカベンポリンを配置してある。


 2階に飛び込むとき、足のスネや小指を天井の縁にぶつけているが、そこは物質的な影響はなく貫通する。たまはあくまでも、穴に当たらず綺麗に抜けたとドヤ顔を決める。


 「加速そーち!にやり」


 アララのデコイを造りパッパッと皮鎧の装備を外し、ミシンをダダダダダッと動かす。


 微動だにせずお腹の前で手を重ね綺麗な姿勢で直立するアララの前に第3宝箱が現れる。


 アララは堂々と宝箱を開く。


 「じゃじゃーん!メタリックのレッド地にミラグロサ姫と同じ桜の花柄レースで造ったバストアップブラジャーとヒップ引き締めショーツよ!」


 アララはゆっくりと装備を外し、ランジェリーを身に着ける。


 部屋の隅に配置された鏡の前で2度3度ポーズをとり、満足した微笑みを浮かべて皮鎧を装備する。


 「それにしても孫が2人もいるとは思えないプロポーションね」


 『いえ、3人います』


 「そうなんだー。ミラグロサ姫の妹?弟?」


 『いえ、レティシア姫の兄、長男のパラナ王子です』


 「王位継承!すっ飛ばされてたよ?!」

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