↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

69/110

第69話 鉄壁と剛力

 都につきミラグロサ姫を城へ送った翌日。


 改めて、ナサレー大王とアララ王妃の謁見に来ていた。


 ――きゃん!


 柴丸はレティシア姫とミラグロサ姫の間でモフモフされふんぞり返っている。


 ――ドラゴンクラッシャーの皆様。この度はミラグロサ姫の護衛に感謝いたします


 ゆっくりと王妃がねぎらいの言葉を口にする。


 ――はっ!!


 ――うむ


 巨人が右手で髭を撫でながら重厚に答える。


 ――ノイケルンの件ではお手数おかけしました。ノイケルンは失職させましたが行方がわかっておりません


 ベーリン帝国の暗躍に関わっているスタッチェルハーケンを護衛につけたのだ。大臣もベーリン帝国の傀儡に落ちていた事になる。


 ――はっ!!


 ――アララ~。海凄かったのっ!歩くとぶよんぶよんって!それにねっ!それにねっ!ぶよんぶよんの中から人が飛び出してくるんだよっ!


 「そうね!ぶよんぶよんの藻の中から首だけ出してるの見たときは、生首かと思ったよ!」


 ――王妃と呼びなさい。今は謁見中ですよミラグロサ


 ミラグロサ姫が旅を思い出して興奮し、しきりに話始め、王妃が何度もさとすことになった。


 ――新世界でしてよ


 レティシア姫が話を進める。


 ――ええ。そうね。星読みにでてきた新世界という言葉。100年ほど前の記録にも出ていたわ


 ――100年前・・・多くの国々が滅びた


 ヘキシアが思わずつぶやく。


 ――そう。また、多くの国々が滅びるような大災害が迫っています


 ――アララ王妃。そのように大きな話をされても、我々ドラゴンクラッシャーにはどうすることもできません


 ミュリーが自分たちには荷が重いと主張する。


 ――聞くだけでいいのです。星読みの場にいた者は知るべきなのですから


 ――埋もれた都、死の火山の火口上昇わぁ?


 好奇心に負けてヘキシアがたずねる。


 ――わかりません。どちらも冒険者ギルドへ捜索の依頼を出す予定です


 王妃は目をつむって顔を横にふる。


 ――何もわからないのねぇ


 ――星読みとは理解するのでなく、覚悟するものなのです。星の導きからは逃れられません


 ――この件はどのくらい知られているのでしょうか?


 ミュリーが質問する。


 ――星読みを抱える隣国はイアレフ国、ミュヘン・フランクルト連合、ベーリン帝国です。ただ、ベーリン帝国の星読みはご高齢でしたので、もう


 ――それが原因だったのかしらぁ


 ――ええ、たぶん


 ダンジョンでは、たまがランチバックに入れた弁当を風船に付けて空へ離す。


 「ふぅー!頑張ったよ!」


 柴丸のアクセサリーがピカリと光り、ワゴン車サイズの宝箱があらわれる。


 ナサレー大王が腰を上げようとしたので、眼帯のおっさんが思わずビクリとする。


 ――っぉほん。ちと頼むぞ。エルベルヘル将軍


 ――はっ


 エルベルヘルがナサレー大王の座っている石の上に腰を下ろし、ゆっくりとナサレー大王が立ち上がる。


 ずん、ずん、ずん


 ナサレー大王の通り道をあける。


 ――剛力!


 グォンとナサレー大王の体が赤色へと変化する。なぜ、宝箱を開けるのに攻撃力を上げる剛力を使ったのかと一部の面々に疑問を与える。


 グギギギッ・・・バカン


 馬鹿でかい宝箱は開けられるとゆっくりと消失し、中身があらわになる。


 「じゃじゃーん!柴丸印の角煮弁当よ!・・・おかかとチーズの混ぜご飯、それとコーンスープ!巨人さんにはマンガ肉で作った角煮だよ!からしは辛さひかえめ!」


 畳サイズの弁当箱とドラム缶サイズのコーンスープを持って、ずんずんと石に戻る。そのホクホク顔にたまもニッコリだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。