第60話 港町の大部屋
港町についたとき、たまは水着回ね!と鼻をフンスフンスしていたが、海をみて撃沈した。
「緑、紫?!っていうか藻に覆われて海が見えないよ!!」
波によって緑や紫の藻がぶよんぶよんと揺れている。
撃沈したのは、たまだけではなっかった。
港町について翌々日。
ダフネたちは港町にある建物の大部屋でミーティングしている。
――なんでだい?!
明らかに第4宝箱の時間が過ぎても宝箱が出ないのだ。
――罠が出てからおかしいのかしらぁ?
――そんなことないです。罠の日も、翌日も、回復アイテムが出ました
カイリリがヘキシアの考えを否定する。
「お弁当なの!ピクニックなの!仕事じゃないんだから町でなんてお弁当を出さないよ!」
『護衛の仕事中ですよね?』
「気分よ!き・ぶ・ん!」
――ねぇ、本題を話さなぁい?
――そうだな・・・アジトに使ってる建物を見つけた
――斥候でもないのに、すごいわぁ
――おっさんだったら中まで調べてくるんだろうけどな
――それはないものねだり。相手にはB級の斥候がいるもの十分よぉ
――どうします?ぶっ飛ばしたくても襲った証拠なんてないですよ
リンリリ隊長が根本的なことを指摘する。
――そうなのよねぇ。でも、襲撃されるとわかっていて、一緒に行動するのもねぇ
――そんなの簡単ですわっ!
柴丸をなでるのをやめて、ミラグロサ姫が胸を逸らして発言する。
――どうするんで?
ダフネは期待せずに話を促す。
柴丸は、もっとなでろなでろとミラグロサ姫にまとわりつく。
――直接のりこんで、もういらないって護衛をクビにするのっ!
――はぁ?
ダフネはあからさまにガッカリ感をだすが、ヘキシアは乗り気だ。
――悪くないわぁ。王妃も言ってたわよドラゴンクラッシャーの指示に従うことって
――なるほど。なら、いっちょ行くか!
――私もいくわっ!
これにはヘキシアも苦い顔になる。
ヘキシアもダフネも第4部隊も懸命に止めるが、ミラグロサ姫は止まらない。王家のスキル譲らずが遺憾なく発揮され、気がつけば一緒に乗り込むことになっている。
――きゃん!きゃん!
「柴丸も行くって言ってるよ!」
『言ってないと推測します』
コン、コン
大部屋にノックの音が響き、全員の視線が扉に集中する。




