第57話 地図
「コア。ダンジョンの入り口にバラみたいな花が咲いていて綺麗だよ!」
『推測ですがミートイータです。ホーンラビットなどを食べます』
「いらないよ!そのプチ情報いらないよ!」
『ところで、今日はカースドラゴンを追跡しないのですか?』
「うーん。あっちなんかギスギスしててやー、お昼だって、そんな回復アイテムなんて使えるかって拒絶してるんだよ?」
『そのあと、余った分を取り合いしてましたよね?』
「ダフネたちがね。それはそれだよ!今日はカフェを頑張るよ!」
『たま様。わたくし、今日おかしくありませんか?』
「いつもと変わらず赤くてピカピカだよ?」
『そうですか?何か違ってますが誤差ですかね』
「風邪ひいたの?」
『いえ。どちらかと言えば処理速度が上がりました』
「ふーん」
――ミュリーさん。なに考えてるです?
ミーティングルームで地図を睨んでいるミュリーに兎獣人のマーリャがたずねる。
――ダフネたちの移動経路よ。あの腹黒大臣が護衛を出したでしょ?気持ち悪いのよ
「わ!これがこの世界の地図?へー!へー!」
たまは、テーブルに両手をついて覗き込む。
――腹黒です?
――ええ。ここだけの話よ?大臣と付き合いだした貴族は、最初は羽振りが良くなるんだけど、数年すると急に家宝やら建物を大臣に取られてしまうのよ
――何かを企んでる?
――考えすぎかしら?
――いっしょに考えるです
マーリャが耳をピーンとさせて答える。
ミュリーとマーリャは、こうでもない、あーでもないと、地図に石を置いて考える。
のそのそとやってきた第5部隊副隊長、熊獣人のエプリンが地図をのぞく。
――山賊でもするんですか?
――そんなわけないでしょ?
――はぁ?でも、襲撃ポイントに石置いてますよね?
ミュリーとマーリャはお互いに視線を合わせて、恥ずかしそうに石を地図から降ろしていく。
「コア。星読みって飛んでこれないほどなの?むしろ歩いてるほうが危険だと思わない?」
『われわれにとって星読みは危険スキルです。倒せば特別報酬がでます』
「そーじゃないよー」
『星読みはダンジョンスタートなど上位宣下を読み取れますが、読み取り中は周囲のスキルを無効にします。鳥獣人に乗っていれば飛行スキルが無効化して落下します』
「まさかの翼で飛んでなかったよ?!」
『地球とは考え方が違います。翼に飛行スキルがついているので翼で飛んでいるとなります』
「あ!そろそろ冷えたかな?いい感じ!これに生クリームと溶かしたマシュマロを添えて」
ボス部屋のテーブルの上に宝箱が現れる。
――みんな揃ったです
ミュリー、第5部隊、ロイヤルメイド、シマウマ獣人、ハト獣人を見回し、兎獣人のマーリャは耳をピーンとさせて発言する。
――開ける
牛獣人のジューヌが宣言とともに宝箱を開く。
「じゃじゃーん!飲み物は紅茶かホットコーヒーでデザートはチョコレートムースよ!・・・中にキャラメルとラズベリーソースが入ってるの。チョコレートは色々合わせて深い大人の味わいになってるよ!」




