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第47話 血みどろカッター

 森が開け巻貝型の建物が並び始める少し手前に、塔のように高い螺旋型の建物がたっており、都の入り口を警護している。


 ――あたいはドラゴンクラッシャーのダフネ!王族の命により都へきた!


 ダフネが大声で、警護塔の上にいる兵たちへ話しかける。


 ――その布巻ゴブリンはなんだ!


 ――このゴブリンは問題ない!あたいが責任を持つ!


 ――許可がないなら入れることはできん!


 ダフネが振り返りリンリリ隊長に話しかける。


 ――仕方ない。あたいが許可を取ってくるから、第4部隊はここで待っていてくれ


 ――はっ!!


 その時、大空から声がかかる。


 ――ダフネのあねご!許可なら私が取ってこよう!


 大空を旋回しながら、タカ獣人のホーキュンが答える。


 ――助かる!


 ダフネが答えると悠々と都の中央へと消えていく。


 しばらくして。


 ――許可がでた!通っていいぞ!


 ――了解した!


 ダフネとハーフエルフたちは都の中へと進んでいく。


 「人が多いけど風景は町と変わらないね。あっ!変なしっぽの獣人!コア!あれは?!」


 『地球の動物には合わせづらい獣人ですね。しいてあげるなら魚獣人でしょうか』


 「まさかの魚だよ?!陸なのに!」


 柴丸がダッーと走り出す。


 ――待て待て


 困らされているのに楽しそうなダフネとハーフエルフたち。


 武器の並べられた家へと飛び込み、禍々しいもやのかかった武器を一心不乱にペロペロする。


 「あ!また、へんなの食べてる!」


 ――すまん主人。この武器はあたいが買い取る


 唾液でべとべとになった武器を手にとり、魔法のクリーンで本質以外を消し主人へと見せる。


 ――ああ。かまいまんせんけど・・・鑑定(小)でかすんで見える武器なんで、いいんですかい?


 「ぺっっしなさいぺっっ!」


 ダフネがシンリリを見るとシンリリは軽く頷く。


 ――いくらだ?


 ――魔石250個になります


 ――安いな?


 ダフネはマジックバックから取り出した魔石250個をカウンターへと置く。


 ――霞んでますし小人用の剣なんて並べといても都では売れませんよ


 武器屋を後にして、ダフネがシンリリにたずねる。


 ――呪われていたか?


 ――いいえ。私にはむしろ10%越えで鑑定ができません


 ダフネとシンリリはチラッと柴丸を見る。ふんふんと何も考えてない顔で先頭を歩いている。


 ――こいつはクラン内での秘密だ。いいな?


 ハーフエルフたちは、コクリとうなずく。


 ダフネはいそいそと白い大きな袋から、三匹シリーズの浪人猫を取り出し、寂しくなった腰まわりに手に入れた武器をくくり付ける。


 武器を手に入れた浪人猫をながめ、ダフネは大満足で、うなずくのであった。


 ――――― ――――― ――――― 


 ○○「ん?あーーーーっ!!血みどろカッターの呪いが解けて疑心暗鬼と短絡がない!ミスリルカッターになってるよ?!」

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