第44話 スキルと労働
「じゃじゃーん!柴丸ご隠居モードよ!」
――っん?!
――ダフネのあねご。大丈夫ですか?
――ああ、平気だ。ふー、ふー
ご隠居の服を着せられた柴丸を見て、ダフネの妖精のささやきが止まらない。
――大丈夫そうに見えませんよ。コレ飲んでください
リンリリ隊長がダフネに鎮静ポーションを渡す。
――ああ、わりぃ、ふー、ふー
きゅぽんとコルクを抜いて、ごくごくと一気にあおる。
――きゃん!
「かく栗鼠、すけ栗鼠、やっておしまいなさい」
『ステータスをあげたいなら、布を巻きつけるよりも封印を開放したほうがよいです』
――リンリリは平気なのか?
――私がしっかりするしかないと・・・
リンリリ隊長が言うように、第5部隊のハーフエルフたちは柴丸を視界に入れようと隊列が乱れに乱れまくっている。そう言う、リンリリ隊長の耳もぴくぴくしている。
――もう町が見えてる
柴丸の視線からでも、たまがこの世界で最初に見た巻貝型の建物の先端が見えてきた。
壁や柵はなく、切り拓かれた土地の適当なとこに適当な距離間で建物がポコポコと建っている。
――よ!
ダフネが建物の上から町を守っている兵たちに声をかける。
――ダフネさん!そのゴブリンは?
――ああ、こいつはいい!あたいが責任は持つ!
兵たちが少しごにょごにょと話す。
――わかりましたー!どうぞ!
――おう!
「なんだろう?まっすぐな道がない!ごちゃごちゃしてる!なんかこの町!日本人として整頓したくなるよ!」
ダフネとハーフエルフたちは町の中を歩いていく。
――ずいぶんとやられてるな
――死者の嵐ですね。4軒に1軒はなくなってます
地べたに座って、ぼぉーっとしている子供にダフネが話しかける。
――坊主。何もしないのか?
――逃げるしか持ってないからね。何もしないよ
――逃げるがあれば、森から薬草くらいとってこれるんじゃないか?
――えー。やだよー。ステータスの高い人がいけばすむことじゃん
――そうか
「うわー。めっちゃ、やる気のない子供・・・」
『われわれの勝利は近いですね』
しばらくして、また地べたに座っている子供、ヒョウ獣人にダフネが話しかける。
――坊主。何もしないのか?
――したいけど、HPがもうほとんどないんだ
――そうか
ポンと子供に回復ポーションを与える。
!!
――あ、ありがと、おねーちゃん!ぼく、穴掘りしかないけど頑張るよ!
回復ポーションを飲み子供は家を造ろうと集まっている人々の元へと走っていく。
「これにて、いっけんらくちゃく。カーッカッカ!」
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○○「武器を目的にイアレフ国の王子は訪れたのかー、武器マニアの王子・・・ならNの血みどろカッターを武器屋に流せば・・・」




