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第41話 裏工作

 ――昨日は助かった。第7部隊を代表して感謝する


 馬獣人たちがミュリーとダフネにはさまれ第4部隊の前で姿勢をただす。


 ――かたいこと言ってんなよ!


 笑顔のダフネがバンバンと肩をたたく。


 ――ところで、ここってボス部屋じゃないんですかね?


 ――丁度いい広さでしょ?ミーティングルームにつかってるの


 「どんどんつかって!大歓迎だよ!」


 『次の階に備えてボス部屋で休憩する。冒険者なら間々ある事ですが、次の階ありませんよね?』


 ――その首輪、斥候のサバンナなら外せるんだろ?


 ――ええ。ただ今後の戒めのため着けたままにすることを俺たち決めたんで


 ゼブラは苦虫を潰したような顔で答える。


 ――そうか


 ――連絡事項をいくつか話します


 ――はい!!!


 ――まずギルメッシュです。都の監獄から逃亡するだけでなく、ドラゴンクラッシャーシティーを襲いました。B級犯罪者として指名手配されるでしょう


 ――ミュリーさん、質問いいでしょうか?


 ――なんでしょう?


 ――デッドフェニックスに連れさられて生きてますかね?


 第4部隊長のリンリリが当然の質問をする。


 ――とどめを刺していないゴブリンは生きてると見た方がいいでしょ


 ――はっ!!


 ミュリーから漏れる殺気にリンリリは素直に同意する。


 ――次に王妃、姫、貴族がドラゴンクラッシャーシティーに来られるのを都で調整しなければりません。それにあたり、ダフネと第4部隊で調整を行います


 ――へ????


 ――ミュリー。聞いてないぞ?なんであたい?なんで貴族?


 ――私以外でドラゴンクラッシャーシティーに詳しいのはダフネでしょ?それにのことをレティシア姫が都で見せびらかして他の方々も興味を示されているのよ


 「姫も痴女だったよ?!」


 ――・・・・ミュリーのがよくないか?


 ――私、ドラゴンクラッシャーシティー辺境伯になってる(・・・・)のよ。ここで貴族を迎える必要があるでしょ?


 ダフネが雷を受けたかのうように驚く。


 ――ミュリー・・・ずっと裏工作してたのか?


 ――何を今更、それがクランでの私の役目でしょ?ここがクランの領地になってるんだから感謝しなさいよ


 ――くっ!


 そして翌日の朝。


 ――第5部隊。ただいま到着しました。引継ぎをお願いします!


 兎獣人のマーリャ隊長は耳をピーンとさせている。


 ざわっ


 ダフネとハーフエルフたちに動揺が走る。


 ――は、早いだろ?!昨日の今日でここに到着は早いぞ?!


 ――兵は拙速を尊ぶ


 ――きゃん


 柴丸は新たにきた第5部隊の獣人たちをてしてしと叩き快くむかえる。


 ――で本音は?


 ミュリーが冷静にたずねる。


 ――貴族におさえられる前に第3宝箱の布を1枚でも多く手に入れるです!引継ぎよろしくです!このゴブリンも警護するです!


 第4部隊のハーフエルフたちから第5部隊の獣人たちへ引き継がれ、ダフネとハーフエルフたちは町を去っていく。


 ――きゃんきゃん!


 柴丸がダフネたちの元へ走り出す。ダンジョンから(・・)飛び出して!


 「っほへ?・・・・柴丸が、いえでぇぇぇーー?!」


 たまがダンジョンの入り口にへばりついて柴丸に戻ってーと叫ぶが、柴丸はぴゅーっと走っていきダフネたちの足元にまとわりつく。


 『奴隷の首輪を吸収して少しカースドラゴンの封印がとけたのかもしれません。元々同格ですので大きな強制は弾かれてしまいます』


 ――おお?!ついてきてくれるか!お前はミュリーと違っていい奴だな!


 ダフネがご満悦で去り、ミュリーが絶句し、たまはダンジョンの入り口から必死に柴丸を連呼するのであった。


 ――――― ――――― ――――― 


 ○○「王族、貴族が動くのか。そんなタイミングで問題を起こせば・・・・ぐへ、ぐへ、ぐへへ」

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