↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/110

第39話 奴隷の首輪

 たまは入り口の隅で、青々と澄みきった空を眺めつつ、七輪からもくもくと出る煙をパタパタと扇ぐ。


 チリチリといい音がしてきたみりん干しをちぎって口へはこぶ。


 「はふっ、あひぃ、はふっ、うまっ」


 『たま様。ティータイムにみりん干しやあたりめなどは、出さないのですか?』


 「ださないよー。だってカフェだよ。こういうのは美味しくてもだしちゃダメなの」


 『ダンジョンです』


 ドラゴンクラッシャーシティーの入り口に5人の冒険者とローブをまとった男がやってきた。


 ――ミュリーさん。しばらくこっちでのんびりさせてもらう


 ――あら?都の方はいいの?


 ――ハハハ。あっちは疲れるんで


 馬獣人の第7部隊長ゼブラが、白黒の首をポリポリとかきながら答える。


 「あひぃ、はふっ、白黒のシマウマ獣人たちだ。久しぶり!」


 ダンジョンからたまは大きく手を振る。


 ――ところで、そっちの方は?


 ――何言ってるんだ。一人でここに向かってきたから連れてきた。ああ、顔隠してるからか、調査班のギルメッ・・・・


 ――逃亡犯?!


 ミュリーは瞬時に小型のマジックバックから杖を取り出す。


 ――そう!お前らのせいで犯罪者にされた!ぼくだぞ!!


 ギルメッシがはだけさせたローブの下から、幾本もの禍々しい怨念のこもった鎖が飛び出し、第7部隊の5人とミュリーへ巻き付いていく。


 ――カースディサーム!!なんで奴隷の首輪(こだいへいき)が?!


 ミュリーは自身に巻き付いてきた鎖を消滅できたが、第7部隊の面々は、鎖が完全に巻き付き最後にカシャーンと首輪がはまる。


 ――男爵のぼくの命令を聞かなかった罪!尻尾あり(****)やれぇ!!


 ――ヒヒーン!!!


 ゼブラとサバンナは完全にイッた目で武器を装備して襲い掛かってくるが、グレービー、ヤマー、マレーは抵抗しながら襲い掛かってくるので動きが鈍い。


 ――フラッシュ!!


 ――ヒッヒーン!!!


 ギルメッシと第7部隊はミュリーの強烈な光魔法により視界を奪われ動きが悪くなる。


 ――リンリリ隊長!指揮をとってダンジョンを守って!!ダフネ!とっときなさい!!


 ミュリーへ近づいていた第4部隊に叫んだことで、ゼブラが位置を把握しミュリーへ襲い掛かる。


 ――よくわからねぇが、寝とけゼブラァ!!


 ゴン・・・


 「痛そぉ・・・」


 あっという間に近づいたダフネによって、ゼブラが重い一撃をくらう。


 ――ヒッビィィィ!!!


 拳を耐えたゼブラにダフネがにやっと笑う。


 ――根性あるじゃねーか!!


 ――ダフネ!奴隷の首輪は所有者を気絶させるまで動き続けるわ!サンダー!!


 ――魔法反射


 マレーがごめんなさいという目で魔法反射をギルメッシへかけると、ミュリーはすかさず対象をサバンナへ変更する。


 ――ぴぎゃっ


 ゼブラとサバンナがダフネ、ヤマーがミュリーを狙い、後衛のグレービーが攻撃魔法を放ち、支援のマレーが支援魔法で底上げしていく。


 攻防が続き男爵は焦った。あれ?こっちは5人だぞ?なんで押されてると。そして命令する。


 ――ダ、ダンジョンへ突っ込め!!


 A級冒険者、いや、馬獣人たちの全速力。


 ――げふ、ごはっ、ぐえぇ


 ドドドドドドドドドッと土煙をあげて突っ込む馬獣人たち、強制的につながる魔法の鎖によって引きずられるギルメッシ。


 ――――― ――――― ――――― 


 ○○「違うよ?違うよー?!ベーリン帝国へアイテムを届けろって伝えたのにー!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。