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第38話 嫉妬

 ワイワイ、ガヤガヤ。


 ――(柔いぞ?!柔いぞ?!)


 ――(すごい!言い表せない?!)


 数日で護衛とは名ばかり、柴丸と戯れる一団とかした。


 「家の柴丸かわいいのはわかるよ。でも、コアもなでてあげて!嫉妬しちゃうから!」


 『いいえ。まったくしません』


 戯れている一団を見守っていると、馬のような4本脚の鳥たちに騎乗するレティシア姫とロイヤルガードの一団がやってきた。


 レティシア姫はツカツカとダンジョンへ入ると、ロイヤルメイドのエリーカとユリーカの前にたつ。


 ――ご機嫌麗しゅう。レティシア姫


 エリーカとユリーカがうやうやしく挨拶を行う。


 ――うるわしゅうないから、来たのでしてよ


 レティシア姫がピシッと言い放つと、エリーカとユリーカが顔を見合わせて答える。


 ――いままで転写に失敗していたのですか?


 ――そっちはいいの!祖母と妹に見つかったけど、そっちはいいのでしてよ


 ――では?


 ――きゃん!


 柴丸がレティシア姫のスカートの中から顔を出す。


 ――ゴブリン?!


 ロイヤルガードが剣を抜いて動こうとするが、目にもとまらぬ早さで、ダフネと第4部隊のメンバーによって拘束される。


 ――落ち着いてください。危険はないでしょ?


 ミュリーがさも当然と圧をかける。


 『たま様。冒険者りゃくだつしゃが魔物を守りましたよ。何かしましたか?』


 「モフモフは正義なのよ!」


 ――え、ええ。危険はないですわね


 柴丸はスカートに潜っては誰かしらと目を合わせ、またスカートに潜るを繰り返している。


 2度3度と目線が合ううちに、ロイヤルガードも警戒を緩める。


 ――レティシア姫。では、私たちがどのような?


 ――あなたたちにはがっかりしてよ。本当にわからないのでして?なら、脱ぎなさい


 顔を見合わせてメイドアーマーの装備を外す。プラチナブロンドのエリーカは赤のキャミソール、ダークブロンドのユリーカは紫のキャミソール姿になる。


 ――なぜ、わたしたちは裸にされたのでしょうか?


 ――これでしてよ!これでしてよ!


 ペチペチとエリーカとユリーカの胸をたたく。


 ――お、おやめください。布が消滅してしまいます


 ――消滅して困る物を、なんでわたくしに報告しないのでして?


 ペチペチ、ペチペチ


 たまも、いっしょにペチペチ楽しむ。


 ――と、とても着け心地がよく、装備が楽になります


 ――いま?!いま報告でして?!


 ペチペチ、ペチペチ


 ――レティシア姫。たまたま(・・・・)、これから第3宝箱が出現いたします。お試しになられてはどうでしょう?


 ミュリーが提案をすると、レティシア姫は満面の笑みでうなずく。


 「ん?え!またー?急に変わられても困るのよー!」


 たまはトランポリンを用意する。なくても浮遊できるのだが無重力的な感覚は気持ちが悪い。2階へ飛び上がると、レティシア姫のデコイを造りパッパッとドレスアーマーの装備を外し、ミシンをダダダダダッと動かすのだった。


 ――――― ――――― ――――― 


 ○○「Rの顕現を使って牢獄からコマを脱出させ、Nのアイテムも大量に渡した。あとは戦争へ導くだけだよ」

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