第35話 たまと一緒
「よーし!よしよし!よーし!よしよし!えへへ」
「きゃん!きゃんきゃん!」
「ここがええのか?ここがええのか?ぐへへ」
「きゃぅぅん!きゃぅぅん!」
「モフモフじゃのー、モフモフじゃのー、ぶへへ」
「きゃんきゃん!」
『たま様。壊れましたか?』
「失礼ね。壊れてないよ」
「きゃぅん?」
「次はボール遊びだよ!わたしが投げるのを取ってくるの」
「きゃんきゃん!」
ポーンと手のひらサイズのボールを投げると、嬉しそうに走り回り、ボールをくわえて戻ってくる。
「じゃー、ボールをもうい・・・ん?ひっぱりあいかー?ひっぱりあいをしたいのかー?」
ニコニコとボールの取り合いに夢中になる。
『消滅したほうが良かったのでは・・・元の思考を封印されているのが、せめてもの救いですね』
「あ、いけない!これからティータイム用の食事つくるから、じゃましちゃダメよ?」
「きゃん!」
「きょうはー、たるとー、たるとーとー、いちごみるくー、おいしくーなーれー♪」
タルトを焼き上げオーブンから取り出していると。
「きゃきゃきゃん!」
「きゃっ?メっ!メだよー」
「くぅぅぅん・・・」
「火は危ないし、これは犬用の食事でもないんだよ」
そう言って、たまは犬用のフードボウルにパカンと地球で人気だった犬用のエサをあたえる。
『メテオを吐くドラゴンがこの程度の火、しかも魔物に食事は不要です』
ガツガツと食べ、しばらくすると、くぁぁーとあくびを始める。
「あ、眠くなっちゃったの?じゃー、お昼寝しよーねー」
たまはモフモルを堪能しながら、お昼寝をする。
Zzz
Zzz
「きゃん!きゃん!」
「ふぁぁー、おはよー」
たまは寝起きのモフモフを堪能し、じゃれ合っているとテンションが上がり走り出す。
「こっちだよ!こっちこっちー!」
いつもなら気持ち悪いといって貫通せずに避けている冒険者たちも気にせずに走り回る。
「そうだ!家の子のしるしにプレゼントあげるからちょっと待ってね!」
とんてんかん!とんてんかん!
「はい!苦しくない自動調整をつけた首輪!でね!コアをイメージしたアクセサリーをつけたの!これから家族だよ!柴丸!」
『カースドラゴンです』
「お手もおかわりも、すぐ覚えたよ!柴丸、頭いいねー!」
『わたくしと同格ですから』
たまはペットを初めて飼ってもらった少女のようにはしゃいだ。
そして・・・
「今日もいっぱい遊ぼうね」
柴丸をなでなでしている手に柴丸のモフモフを感じなくなる。柴丸がマスター空間からダンジョン空間へ移動した。
「へ?」
――っほへ?
たまとコアを護衛していたハーフエルフたちの素っ頓狂な声が合わさった。
――――― ――――― ―――――
○○「お。ダンジョンに魔物だ。ん?んん?んーーーーーーーーん?!カースドラゴンが封印されてるよ!!」




