第33話 吾輩はカースドラゴンである
一度召喚されれば、呪いを振りまき空も大地も穢れさせる最悪のドラゴンと言われた吾輩が、ダンジョンの片隅で微笑ましく眺められている。
なぜ、こうなった?
〇〇から愚物に渡された吾輩は、今回も都の1つ2つ穢すつもりであった。
愚物め!愚物め!
このような狭き場所で吾輩を使いおって!
せめて、ダンジョンでなかったら、いかようにも方法があったが・・・
召喚された後の吾輩ならダンジョンと同格。
スクロールの状態だぞ?!どうしろというのだ!
移動しようにもダンジョンコアに束縛され、愚物を操り持ち運ばせようと呪いを振りまけば、置物を乗せ妨害される。
何より辛いのが、この吾輩の前で微笑ましく飲み食いされることだ!
吾輩の存在意義!呪い!
その存在意義がガリガリと削られていく。
ただ土砂の下や海の底なら100年もすれば○○が引き上げる。それにそのような状況なら吾輩は1000年でも苦痛を感じることはない。
だが、このダンジョンはどうだ?!
吾輩の存在意義がガリガリと削られていく。憎め!怒れ!
ほんの数日なのに、限界の苦痛を感じている!
諦めてなるものか!
最悪のドラゴンと言われた吾輩が、この程度の仕打ちで!
よくもよくも!召喚が完了したら、直ぐに尾の先を突っ込んで破壊してくれる!
ぐあぁぁぁぁっ?!
出入りする愚物が体に布を巻きだしてから、光があふれる!吾輩の存在意義が急激に削られていく?!
なぜ!憎まない!なぜ!怒らない!
殺したいほど憎め!殺したいほど怒れ!
諦めてなるものか!
まだ吾輩はやれる・・・やれる・・・許さんぞ!ダンジョンマスター!!
ぐあぁぁぁぁっ?!
な、何がおこったのだ??
ダンジョンがピンク色になっただけで、光が強くなり吾輩の存在意義が消滅していく?!
そんなバカな?!
呪いを振りまき空も大地も穢れさせる最悪のドラゴン・・・・いかな存在にも屈服しないドラゴン・・・・
その吾輩が・・・・
ダンジョンに・・・・
・・・・
降伏した。
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○○「闇ギルドへ依頼すればスクロールくらい十分にダンジョンから取り出せる。それに気づける僕って天才だよ!!でも、Rの顕現かー、もう少し考えてからにしよ~」




