第27話 ランジェリー②
「じゃじゃーん!兎獣人のマーリャに似合うように白地に人参柄、ピンクのレースで造ったバストアップブラジャーとヒップ引き締めショーツよ!」
――するです
マーリャは皮鎧を脱ぎ、せっせっと下着をつける。軽くくるっと回ると、そのまま皮鎧をつけた。
「ん?んん?ねぇ、コア。マーリャの皮鎧の形変わってない?」
兎耳がだらしなく垂れたマーリャが装備する皮鎧の胸部分が、明らかに増しているのだ。
『変わった?自動調整魔術が今の体形に合わせているだけですよ』
「自動調整魔術ってなに?」
たまはコテンと首をかしげる。
『言葉そのままのはずですが、試してみますか?』
たまの前にポコンと皮鎧が現れる。水色のワンピースの上からウンセウンセと鎧を装着すると、鎧がピタッとたまの体に吸い付く。
ウホッ
「ガ、ガムテープ巻かれた感じ?梱包された感じ?常にぎゅうぎゅうされてるよ?!」
『どうですか?』
たまは、乱暴に皮鎧を脱ぎ捨てる。
「2度と着たくない!戦闘力が1,000以下の人は着ちゃダメな奴だよ!」
『戦闘力の意味はわかりませんが、装備とはそういう物です』
――なんで、あたいじゃないんだ?!どう考えてもミュリーの次はあたいだろ?!
――ダフネはしばらく、都へ離れていたんだから仕方ないでしょ
――わかった!あたいは今日からここに住むぞ!
「迷惑だよ?!次は双子猫獣人のセプテーかオクテーで色違いを造ろうと思ってたのに!」
それからダフネは居座った。最近のたまの寝室であり、工房である2階に、しかも暑苦しくも、暇を持て余したダフネはスクワットなど始めてしまう。
『今なら3階に2体のフェンリルを配置しデコイで手招きでもすれば、ホイホイくるのでは?』
「鬱陶しくて叩き出したいけど、しないから!ダフネホイホイしないから!」
そして、翌日の第3宝箱。
ダフネは鼻をフンスフンスして待ち構えており、待ってましたと肩を回してパカッと開ける。
「じゃじゃーん!ダフネの赤髪に合わせて、赤のレース地にピンポイントの魚模様を脇にあしらったブラジャーとショーツよ!」
ダフネは付けていた装備をマジックバックに突っ込むと、真っ赤なブラジャーを付けて、ショーツを握りしめ、1階に飛び下り町へ走っていく。
――ミュリー!ミュリー!見てくれ見てくれ!!
「痴女?!完全にあかんやつやー!!」
『さすがたま様。フェンリルを使わずに追い出すとは』
「これで、わたしもゆっくり・・・・」
のそのそと第5部隊副隊長、熊獣人のエプリンが2階に上がり台座の前で待機する。
『3階にフェンリル・・・・』
「しないから!ホイホイしないから!いいもん、もう1日頑張るだけだもん!!」
この時のたまはまだ知らない・・・・順番待ちが定例化することを・・・・
――――― ――――― ―――――
それから、しばらくして。
50日経過の初回特典××××××をダンジョンに提供できます。提供しますか?
○○「なんで壊すダンジョンに提供なんてしなくちゃ・・・・××××××?これ・・・使えるよ?ぐひひ」




