第25話 デコイ
「ちょっと前は広場だったのに家々が建って町っぽくなってきたね!」
『駆逐のしがいがあります』
「しないから!駆逐しないから!」
日々、森が切り開かれ、ウッドクラフト魔術で家々がたち、少しづつ一般の人の往来が始まっていた。
「それにしても、みんな鎧きてるねー」
『鎧以外何を着るんですか?』
「え?服とかだよ?」
『鎧をつけていない一般人などゴブリンでひと噛みです』
「異世界って世知辛いねー。よし!わたしが人肌ぬいだげる!」
大きくそらした胸をポスんとたたく。
『何をするんですか?』
「その前にどうにかして体のサイズを調べないと、ボディーガードはいつも鎧着てるしなー」
たまはジャンプして護衛している冒険者の鎧にすがりつく。
『それなら、デコイを出せばわかります』
「デコイ?とりあえず、出してみて!」
たまの前に、仁王立ちのミュリーがでーんと現れる。
『弱いですが装備なども再現しています』
「おー?!再現度すごーい!!」
『冒険者を誘って分断したり、罠にかけて使う物ですからね。バレては意味がありません』
お嬢さんいい体してまんなーと手をワキワキしながら、ミュリーの白いローブをまくる。
「さすがに下着までは再現してないかー」
『下着はありません』
「ない?の」
『上部装備、下部装備、アクセサリーの3つのみになります』
「えーと、ん?」
『賢者のローブ、文殊のサンダル、ミスリルタグのブレスレッドです』
何を言っているのか理解できず、たまはキョトンとする。
「服より先にやること見つかったよ!下着だよ!下着が必要だよ!」
『必要は感じられません。地球ではクソが服につかないようにパンツが必要ですが、ポーションで生活しているこの世界では不要だと推測されます』
「コアのパンツに対する偏見がすごい?!あれ、でも正しい?けど、そういうことじゃない!」
それから、たまは頑張った。
ミシンをダダダダダッと使い、デコイミュリーの慎ましやかな胸をモミモミし、針と糸を使い細かな所を縫っては、デコイミュリーの小ぶりなお尻をモミモミした。
少しテンションがおかしくなり、コーヒーを片手に決め顔で、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。とか言いながらモミモミした。
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○○「しばらくベーリン帝国で遊んで気分を落ち着かせよ!先ずはNの倒壊で牢獄塔を壊して~」




