第24話 うっせぇわ
「うっせぇわ!うっせぇわ!健康じゃなくなっちゃうよ!この点滅!コア!点滅してる巻物どうにかならないの?!」
ギルメッシが使用したカースドラゴンのスクロールがダンジョンの隅でゆっくりと点滅している。
『一度発動したスクロールは止められません。カースドラゴンはダンジョンと同格ですので取り込むことも難しいです』
「外にポーンできないの?!」
『外に出せば、即座にカースドラゴンが召喚されます。その後、手でも突っ込まれれば、わたくしが破壊される恐れがあります』
冒険者たちも、点滅がうっとうしいらしく、ダンジョンの入り口で護衛している。
「もう!何で点滅してるの!せめて、発光だけなら静かなのに・・・!そうだよ!パンがなければケーキを食べればいいのよ!」
『・・・』
たまは、怪しげな壺にいろいろな素材を入れて、混ぜ混ぜを始める。気分はさながら、悪い魔女である。
「ひーひっひひひ」
『何をされてるのですか』
「ひーひっひひひ?えーと、なんだっけ?そうよ!蓄光材を造ってたの!これを型に入れて冷ませば完成だよ!」
『つまり、なんですか?』
とんてんかん!とんてんかん!
『完成してなかったんですね』
「巻物にかぶせるようにコレをおいて!」
『ちょいちょいと』
「じゃじゃーん!ふわふわ乙女チックランタンオブジェクトよ!蓄光材で光の点滅を緩やかにして!見た目もカラフルな綿菓子と金平糖のイメージなの!」
異変に気付き護衛たちが振り返るとダンジョン内の点滅が揺らぎ程度になっている。
――隊長たちを呼んでくる!
――わかった!早くたのむ!
呼びに行った冒険者がミュリー、ダフネ、マーリャ隊長を連れて戻ってくる。
――ほぉ、これは
ダフネは腕を組みうなずく。
――ええ
ミュリーは頬に手を当ててうなずく。
「でしょ!」
そこには、たまとコレクターにのみ通じる何かがあった。
時間がたつのも忘れて見つめていると、第2宝箱目当てにぞろぞろと冒険者が集まってくる。その中に鳥獣人とメイドアーマーを装備した2人がいた。
カラス獣人のクロームは第1部隊のローテーションだが、メイド2人は新人だ。
――みんな、紹介しておく。今日からレティシア姫のメイドが駐在することになった
――レティシア姫のメイドをしています。エリーカとユリーカです
プラチナブロンドとダークブロンドの女性がスカートをつまんでカテーシーで挨拶をする。
――うむ。それでは、第2宝箱を開けるぞ
のしのしとジューヌが宝箱の前に進みより、パカッと開く。
「じゃじゃーん!レモンティーとイチゴのショートケーキよ!・・・シンプルだけど多くの人に愛されている最強のケーキだよ!」
――3つづつまでいけます。少々、こちらのアイテムをお借りします
ダークブロンドのメイドが魔術がびっしりかかれた銀色のトレイに紅茶とケーキを置くと、プラチナブロンドのメイドがダークブロンドのメイドにスキルをかける。
続いてダークブロンドのメイドがトレイにスキルをかけるとトレイに置かれた物が数秒揺らいだ。
「ゆらゆら面白かったけど何したんだろ?」
『最初のスキルが距離拡(大)で、次のスキルが転写(大)です。魔力の量と方向からハンブルク城へ転写したと推測できます』
「まさかの?!デリバリー!!マジックバック?でお持ち帰りすればいいのに?転写のほうが早いからかな?」
『たま様のアイテムはマジックバックに入りませんよ。たま様のアイテムはDEF0です。マジックバックにはDEF2以上しか入りません』
「でふ2?」
『硬さです。最低でもDEF2のポーション瓶の硬さにしないと入りません』
「ガラスのお菓子!そんなお菓子血だらけになるよ!」
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○○「落ち着くんだ僕。まだまだ、チャンスはあるよ。そうだよ!あそこに2枚SRを置いてるだけだから問題はナシ!」




