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第19話 あれ~俺なにかやっちゃいました~は、ショボいとウザイが、やらかしていると誰の顔にも笑顔がなくなる

 ――気配を消していた俺のウィンクに気づくのはさすがだな


 ――えぇ、弱体化魔法が穢れると思ってやめたわ。で、姿を見せたのに用事がないってことはないんでしょ?


 ――問題が起こってな。ダフネが持って帰った布ゴーレムを覚えているか?


 ――当たり前でしょ?何体目?


 ――12体目だったはず


 ――青色の前合わせの不思議なローブに変わった髪形、腰に長短の2本の片刃の剣、しっかりとした眉毛に猫獣人を思わせる表情、そして・・・


 ――あーっ。それだそれ。その片刃が問題だ


 ――確かによく出来ていたけど、そんなに?


 ――王家が鑑定したんだよ。鑑定(小)で斬撃+10%越え、そこで鑑定(中)を呼んできても+30%越え、最後に鑑定(大)を呼んできても+50%越えだった


 ――偽装でしょ?私が知っている最高斬撃でも+38%だったわ


 ――俺も、そう思ってる。だが俺の受けた連絡には続きがある。小さ過ぎてサイズ制限のかかる装備を、獣人の幼子に装備させ試したところ推定斬撃+300%だ


 ――・・・・何言ってるの?


 ミュリーが愕然としすぎて、若干面白い顔になっている。


 「こ!ここだわ!・・・ん、ん、こほん・・・・あれ~俺なにかやっちゃいました?」


 ――このままだと戦争になるな


 ヴほっ


 「な、な、なんでそうなるの!人形に持たせただけのおもちゃだよ!」


 ――ちょっと待って、私、今持ってるの出すわ


 ミュリーがバック(・・・)から、栗鼠黄門シリーズ、第2弾、スケ栗鼠を取り出し、おっさんに渡す。


 おっさんは受取り、スケ栗鼠の細かな点を確認し、腰の脇差を抜きじーぃっと見続ける。


 ――はぁ~駄目だこりゃ。偽装の偽の字もない。しかも、鑑定(大+)の俺でも斬撃+60%越えと表示されやがる。


 ――私とダフネしか持ってないんだし、隠せばいいでしょ。ね?どっちにしろサイズ制限でほとんど装備ができないもの


 ――既に広まっちまってんだよ。どうも、都でダフネが常に持ち歩いていたらしい


 ――何してるの・・・


 ――ミュリーだってバック(・・・)から流れるように布ゴーレムだしてたぞ?


 ――・・・・


 ――武器が装備できなかろうが、ダンジョンから少量しかでなかろうが、これ幸いとハンブルク王国周辺の国々が団結するだろうな


 ――戦争を遅くらせられない?武器の流通を制限させる心当たりがあるわ


 ――武器がなければ戦争ができないか。まぁ、やってみろ。俺はいく


 ――待ちなさい!


 ――ん?


 ――布ゴーレムを持っていかないでよ!私のよ!


 ――まだ、あんだろ?


 ――あるけどー!!せ、せめて、布ゴーレムは持っていかないで!


 ――わーったよ。ダフネも王城で似たようなこと言ったらしいぞ


 脇差を外された人形がミュリーに返される。


 ――そろそろ、第2宝箱が出現するけど試していかないの?


 ――俺はやめておく。一人くらいはここ(・・)の外から冷静に分析する年寄りがいないとな


 ――あら?嫌味?


 ――ミュリーは初めて見たときから可愛いまんまだぞ


 おっさんはウインクかまして、すぅーっと気配を消し立ち去る。


 「え?男不足で登場して、いきなりミュリーへの片思いを匂わしたよ?!わたしの乙女心~!!」


 『見誤ってました。ダンジョンコアのわたくしには、ダンジョンの外はわかりません。まさか戦争を画策していたとは、まさに〇〇のような仕業です』


 「してないよー!ぢゅぁどぅあ、ずぅぅあぐゆわってなに?!」


 『○○。言葉がないようですね。正確な表現ではありませんが、ゲルマーナワールドを手中に収めている側を天使とすると、ダンジョンなどで攻撃をしかける側が悪魔です』


 「わたし、悪魔に転生させられてる?!」


 この後、たまはゴミ捨て場として使用された。


 ――――― ――――― ――――― 


 ○○「結果よければ全てよし。暴力と裏切り、快楽と嫌悪、回れ回れ回り出せ・・・ぐひひ」

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