第15話 鬼の目にも涙
『たま様。保有ダンジョンポイント(DP)は12,973,427ポイントです』
「そ」
たまは、少女には似つかわしくない、死んだ目をしている。
『このポイントなら、フェンリル(10,000,000)を配置できますよ?』
「2日前の戦い覚えてる?その3倍のポイントのワームクイーンがボコボコのボコボコだよ!その後、ゴミ捨て場にされたし!たし!」
たまは、胸の前でこぶしを上下に振ってもう抗議をする。
『ダンジョン内で特級魔法は使えません。S級冒険者2人までなら倒せます』
「最初5人きたよ?それ絶対5人くるよ!だから魔物を配置しません!」
18人の冒険者がぞろぞろとダンジョンにやって来る。先頭の2人はダフネとミュリー、8人はハーフエルフ部隊、残り8人は新しくきた獣人女部隊だ。
「18人もきたよ!こういうのフラグって言うんだよ!コア!注意してよね!」
『あの18人なら倒せます』
「フラグ積まないの!」
――よく来たな。ミュリー。開けてみるか?
――ええ。そうさせてもらうわ
ダンジョンコアの上に乗っている宝箱をパカッと開く。
「じゃじゃーん!今日からは新しく!三匹シリーズ!浪人猫よ!刀にまでこだわってトントンと初めて鍛冶したの!見て見て!」
家柄のよさそうな着物に優しさと厳しさを併せ持った顔立ちの猫人形である。
人形にミュリーが手を伸ばすとパシッと何者かが人形をかっさらう。
――・・・・ダフネ。何してるの?
ダフネは人形を抱え背を向ける。そして、ミュリーをチラチラと見る。
――これ・・・ほしぃ・・・
――はぁ?!私の感覚だと、それ、また新しいマークよね?
――これ・・・あたいと同じ種族っぽいし・・・耳の形が・・・
――順番って約束したでしょ?
ミュリーは冷たい眼差しでダフネを睨む。
――ミュリーの耳と同じの出たら譲るからさ・・・
――約束したでしょ?
――お願い・・・エグッ・・・お願いだよ~
――ダフネ7つで、私4つなのよ!いい加減にしないと赤くなるわよ!
――エグッ・・・エグッ・・・エグッ・・・エグッ・・・
ざわっ
――(癒しの聖女がブラッディ・デストロイを泣かした・・・)
――ちょっ、ちょっと止めてよ、私の外聞が悪くなるじゃない!
――ぁ~ん!!!やーだやーだ!おねがいぃ!!!ああぁ~!!!おねがいぃぃ!!!
ざわっ
――(上級魔物に吹っ飛ばされても笑っていたあねごを号青させた・・・)
――青くなるなんて卑怯よ!わたしの立場ぁー!あー!!!わかったわよ!わかった!今回だけだからね!次のとその次のは絶対に私のだからね!
――!!あ、ありぃがぉぉぉ!!!ありぃがぉぉぉ!!!
――じゃ、それ持って、とっとと都に帰りなさい。
――!!・・・にゃっ?!
――ここは私の担当になったのよ。第5部隊も引き継ぎする人たち以外はダフネと一緒。引継ぎは今日中に第4部隊に伝えて明日の朝に帰りなさい
ざわっ
――へ・ん・じ
――はい!!!
「ねぇねぇ!コア聞いた?!ダフネがにゃって言ったよ!にゃって!」
――――― ――――― ―――――
○○「補助のが対応しやすかったのに、S級冒険者が支援に変わるのか・・・嫌な変化だ・・・しかもエルフかよ」




